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自動車整備士のつぶやき・・・

車の整備や使い方など、自動車整備士としてもただの車好きとしても、いろいろと綴ります・・・

バッテリー交換での注意点

2023-05-14 08:18:03 | 日記
ホントに久しぶりの投稿です。さて今回は、バッテリー交換の際の注意点です。
車のバッテリーくらいは自分で交換、と言う方は多いと思います。今の時代、ディーラーや量販店で交換するよりもインターネットで購入する方が安いし、古いバッテリーも無料で回収してくれるところも多くなっています。ご自身で交換されるのは良いですが、コンピューターが記憶しているトラブルコードが消えてしまったり、パワーウィンドウやバック画像のガイド線の初期化が必要だったりと、何かと面倒なことも起きてしまいます。そうならないようにプロはバックアップ電源を取りながら作業をするのが一般的ですが、ここでは通常の場合での話をします。
バッテリーを交換する時は、既存バッテリーのマイナスを外してからプラスを外し、新しいバッテリーに積み替え、プラスを付けてからマイナスを付けます。何も難しい事はありませんが、この時ターミナル接続部はしっかりと奥まで入れないといけません。



この画像のように、少し浮いている状態の車が多いです。何がダメかと言うと、接触面積が数パーセント少なくなっています。確かに電気は流れますが、スターターモーターが回る時の大電流や、車のコンピューターからの指示で動く様々なものが必要とする電気が100パーセントは流れなくなっています。



これが正しい状態です。交換する時にターミナルの部分をウリウリと手で押し込むのではなく、ボルトが付いているところの隙間にマイナスドライバーなどを突っ込み、ねじって隙間を広げながら差し込みます。これで新品バッテリーの100パーセント力が使えます。
たかがこんな事で、と思われがちですが、実はこれ、過去の自動車整備士技能コンクールにおいて「何か車の調子が悪い」と言う課題に対しての原因のひとつでした。
現在の車は、ガソリン車でも電気で動いていると言っても過言ではありません。バッテリーの調子が悪いと車全体の調子が悪くなる事が多いです。しかも充電制御やアイドリングストップなど、バッテリーには負担がかかるものばかりです。
ほんの些細な事ですが、意外と大事な事です。
最後にそれぞれの初期化は、車の取説に載っている場合があります。またインターネットでもそのやり方がアップされているので、それらを参照に初期化をして下さい。

マイバッグに最適 僕は風呂敷

2020-07-25 14:35:45 | 日記
7月からお店でのレジ袋が有料化されました。僕は以前から必要以上に袋はもらっておらず、スーパー等での買い物では普通にマイバッグを使っていました。そこで通常の買い物でもバイクでのツーリングでも使えるようにと、コンパクトになるバッグを色々と探していました。サイズも種類も豊富で逆にどれが良いのか分からずにいましたが、風呂敷なら小さい物から大きな物まで包めます。
風呂敷と言うと、紫色の地味なイメージを持っていました。完全な偏見でした。





かなり派手ですが、この風呂敷は「rescue」と言う名前です。つまりいざと言う時はあえて目立つようにと蛍光オレンジ色なんです。またこれに描かれている柄が「災害時に使える12種類の包み方」なんです。畳むと掌にすっぽりと入りますが、広げれば1m四方。しっかりとした大きさがあります。





画像が暗くてスミマセンが、こんな感じで帯にも包み方が書いてあります。またこれにあるように撥水加工されているので傘代わりにもなる上、逆にバケツ代わりにも使えると言う物です。
こんな便利な物があるなんて知りませんでした。マイバッグなら入れる物に応じてサイズを変えないと使いにくいですが、これなら一枚で対応できそうです。
自動車メーカーやバイクメーカーではアクセサリーとしてマイバッグやバンダナの販売をしていますが、これからの時代、それぞれのメーカーロゴや車やバイクが描かれている風呂敷などを販売しても良いと思います。
ちなみにバンダナだとハンカチ代わりにも使えるし、コンビニでのお弁当やペットボトルを包むのにも使えますね。

バイクも乗っています

2020-06-01 11:23:40 | 日記
仕事柄、車もバイクも大好きです。いじるのも運転するのも大好きです。
今迄乗っていたバイクは知り合いに整備した後に売却し、4月に新しく中古バイクを購入しました。



4月半ばに我が家に持って来ましたが、当然ながら新型コロナの影響でツーリングもできていません。自分に合わせてネットで購入したパーツを付けたり整備したりと、いじっているばかりの日々を過ごしています。
でもとりあえずはどこにもよらずに近場を走ったり、我が家から1時間弱の実家に行ったりしながら、このバイクを感じていました。ほんの少ししか乗っていませんが、やっぱり楽しいですね。黄色く大柄の車体だから良く目立つようで、他の車の運転手やライダーとも目が合うことが増えました。
でもそれだけではなく、バイクは他人からよく見られているんです。交通ルールを守り安全に走っているバイクも見られています。走っている車の左側を平気で抜き、信号待ちでは右側から先頭に出てくるバイクも見られています。実は後者の方が車の運転手に対する印象は強く、バイク=良くない、と思っている人が多いと思います。一部の、マナーを守らず、我が物顔でカーブを走っているバイクのせいで、バイク全てが悪く思われるのは悲しい話です。
昔は「限定解除(大型)免許のライダーは全ての模範にならなければならない」と、運転免許試験場の教官(警察官)に叩き込まれました。でも今は教習所でお客様扱いで免許が取れる時代。でもルールを守り安全運転の模範にならなければいけないのは、いつの時代も同じです。
ここのところ暖かくなり、グローブもせずにTシャツで乗っているライダーが増えました。バイクも車も決して安全な乗り物ではありません。車では同乗者全員がシートベルトが基本。バイクではヘルメットのあごひもをしっかりと締め、グローブ、プロテクターを身に着けるのが基本です。
少しずつ新型コロナに対する制限が解除されています。出かけることも少しずつ増えると思いますが、車もバイクも対ウィルスも常に安全にルールを守ることが大切だと思います。

オーナーの好みでしょうが…

2020-04-04 10:53:36 | 日記
毎日のようにいろんなお客様の車に触れていると、意味が分からない物がかなりあります。
どの車もそうですが、自動車メーカーが良かれと思って作成し、保安基準に適合するようにとしているのに、何故こんなふうにするんでしょうか。



良くあるのがこの画像にあるように、本革ステアリングにビニール製のカバーを付けているオーナーさん。
本革が最も手になじみやすく、滑りにくい素材です。レースや峠族(もう死語ですね)では当たり前に使っているものです。それにあえて手になじみにくいビニール素材の物を付けるのは意味が分かりません。もしかしたら、その車を売る時を考え、汚れないようにしているのかも知れませんが…。



このようなカーテン。左右を目視確認する時に邪魔になる事この上ないです。僕が良く持ち込む車検場では、この画像のようにタッセルなどでまとめられ、ガラスに密着していなければ車検適用部品とみなされていますが、やはり邪魔です。後席のガラスにカーテンを付けるのはまだ分かりますがね。



最近多いのがこのネックピローです。普通の姿勢でシートに座れば、このような物は却って首や頭が前方に押し出され、邪魔にしかなりません。シートの背もたれをかなり倒して、片手でハンドル操作をしている人の為にしかなっていません。このシートを倒す事は、かなりの危険行為です。シートベルトの効果が薄れ、衝突した際にサブマリン効果と言い、体がベルトをすり抜けてしまいます。



またこの位置に置くクッションも、レカロシートを愛用している者にとっては何がしたいのか分かりません。シートに座る際に骨盤が立つようにしなければ腰痛の原因になるのに、却って骨盤を寝かしてしまいます。車検場に往復するだけで、ひじょうに背中が気持ち悪くなってしまいます。腰に当てるならまだ分かりますがね。
正直言って、「何でこんな商品が売れるの?」って言う物はまだまだあります。
車に乗る時は、教習所で最初に習った正しい運転姿勢を思い出してみてください。

エアコンの使い方

2020-02-08 15:57:46 | 日記
昔は高級車と言われるものにしかオートエアコンは搭載されていませんでしたが、今や軽自動車でもオートエアコンが普通になってきています。でもAUTOボタンを押すと、A/Cもオンになるのがほとんどです。



A/Cはクーラーの事。つまりはクーラーもオンになっていると言う事です。排気量がある車やハイパワーの車なら大したことありませんが、軽自動車ではクーラーの抵抗って結構大きいんです。いくら昔のそれとは違い抵抗は少なくなったとは言え、細かいデーターは取っていませんが、1km/l位は燃費が悪くなっているかも知れません。
クーラーのコンプレッサー(家庭用のものでは室外機にあるもの)は、150~200KPaまで冷媒を圧縮しています。当然、エンジンの力の一部をベルトを介して作動させています。
つまりはできるだけコンプレッサーはフリーの方が、エンジンの力のロスが少なくなります。暑い夏には無理ですが、それ以外はA/Cはオフの方が良いに決まっています。
車によってはAUTOにしてもA/Cがオンにならないものもありますが、この画像のように表示部にA/Cの文字がある場合はオンになっています。外気温が氷点下に近い時は別ですが、一人しか乗っていない時にはほとんど窓が曇る事はありません。ただ室内循環では無く、外気導入にしておくことです。まぁ前の車がジーゼル(整備士はディーゼルでは無くジーゼルと書きます)車などで匂いが気になる場合は別ですが、常に外気導入にしておくことです。「花粉が…」と言われる方がほとんどですが、9割方の車にはエアコンフィルターがついています。これはpm2.5も除去できる性能があります。
また「長距離を運転するとボ~ッとしやすい」と言う人のほとんどは、室内循環でエアコンを使っています。汚れた空気を循環しているんですから当然です。また自分の息に含まれる水分が多くなり、曇りやすくなります。
雪や雨も降らず、外気温もそれほど低くない秋~春の日は、外気導入でフレッシュエアーを取り込んでクーラーはオフにしておく事が、燃料の無駄遣いが少なくなりますよ。