よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

ベイマックス

2015-03-03 01:05:59 | 映画

先日の休みに息子と映画を観てきた。

ディズニー映画の最新作、“ベイマックス”だ。

先日開催された、第87回アカデミー賞で見事、長編アニメーション部門で受賞。

同時上映の短編アニメ、“愛犬とごちそう”も、

短編アニメーション部門で受賞するという大快挙を遂げた。

お正月映画として、昨年12月に公開されたが、アナと雪の女王と同じく、大ヒット!

妖怪ウォッチ共々、ロングラン公開が続いている。  
 

 


最初にチラシを観たとき、「ああ、今回は面白そうじゃないな~。」と思った。

ベイマックスの顔がどアップでこちらを見ているだけのチラシ。

第一印象で、そのキャラクターに魅力を感じなかったのだ。

ところが、公開が近付いてきて、予告編が流れ始めると、

なんともその愛くるしい姿と動きに、俄然観に行きたくなった。

冬休みの子ども達と一緒に観に行こうと思っていたのだが、

息子が帰省していた弟一家と一緒に、これを観に行ってしまった。 
 

けっきょく、自分は観に行けず仕舞だったが、

息子が「また観たい!」と言い出したので、

「よしきた!」とばかりに、今回観に行った。

冒頭でも書いたが、公開から既に2ヶ月以上経っているにも関わらず、

大人気のため、どこの劇場もまだまだ公開が続いている。

この日もスクリーン後方は、ほぼ満席だった。
 


 

優れた科学者が多く居る、海岸沿いの都市、サンフンランソウキョー。

幼いころに両親を亡くし、叔母の元で暮らす兄弟が居た。

兄のタダシは工科大学に通うエリート学生。

弟のヒロは学校も辞めてしまい、自室に籠ってロボット作りに勤しむ。

自作のロボットで、違法なアンダーグラウンドのロボットファイトに出場。

圧倒的な強さで、ライバルのロボットを撃破する。
 

しかし、そこは違法な場。

ファイトで大金を手にしたヒロを、対戦相手とその一味がしつこく追ってくる。

そこへ兄のタダシがスクーターに乗って救出にやって来る。

二人はなんとか追手から逃げられたものの、

ガサ入れに来た警察にあえなく捕まってしまう。 

二人の身元を引き取りに来た叔母は悲しむ。


タダシは弟・ヒロのことを憂いていた。

自分よりはるかに天才的な頭脳を持っているにも関わらず、

学校にも行かず、その能力を人々や社会に役立てようとも考えず、

ひたすらロボット作りに専念し、違法なロボットファイトで賞金を稼ぎ、

それで暮らしていこうとさえ考えている・・・。
 

 
 

あるとき、タダシは自身の通う工科大学へヒロを連れていく。

タダシも所属している、科学オタクが集まるサークルで、

ユニークな研究をしているメンバー達と、

ヒロの憧れの科学者、ロバート・キャラハン教授に出会う。

触発されたヒロは、この工科大学に飛び入学することを決める。


飛び入学の条件。

それは近く開催される研究発表会で、

キャラハン教授を唸らせるような発表をすること。

ヒロは大学に入りたい一心で研究に没頭。

発表会当日、脚光と喝采を浴びる。

小さなマイクロボットを無数に集めて結合させ、大きな構造物を形成。

それを自身の頭に装着した神経トランスミッターを通して、

思いのままに形を変えて動かせるという、大発明を披露する。

 

移動や物流、建築など、無限の可能性を持つ大発明で、

見事キャラハン教授のお墨付きをもらい、ヒロは晴れて工科大学に飛び入学を果たした。

タダシはヒロを誇りに思い、

弟がこれから人々のためになるような研究をする、立派な科学者になることを確信した。

その夜、研究発表会の会場で火災が発生する。

会場ではキャラハン教授が、ひとり逃げ遅れて取り残されているという。
 

 
尊敬する教授を助けたい!

タダシはヒロが止めるのも聞かず、ひとり炎燃え盛る会場へと入っていく――。

その瞬間、建物すべてが破壊される大爆発が起こる。

ヒロのただひとりの肉親、いつも味方で居てくれた・・・大好きな兄・タダシが死んだ――。
 

タダシを失ったショックで、ヒロは自室に引きこもる。

大学から届いた入学案内も放置。

すでに授業がスタートしていたが、大学はおろか外出もしない。

サークルの仲間たちが心配して送ってくれるメッセージにも無反応。

叔母が持ってきてくれる食事にも手をつけない。
 


虚無感と悲壮感に打ちひしがれながら、隣のタダシの部屋に入って、

兄の思い出の品々をながめて、さらに沈んでいくヒロ。

そんなとき、ふとしたことで、兄の部屋の片隅から、

突然、プヨプヨの不思議な形をしたロボットが出現した!

「ワタシハ ベイマックス。アナタノ ココロト カラダヲ マモリマス。」

突然現れたそのベイマックスと名乗るロボットは、

そのプヨプヨのボディで、ヒロをやさしく抱擁する。

 



 

兄が開発していた、ケア・ロボット、“ベイマックス”。

1万通りのあらゆるケガや病気の対応がプログラミングされていて、

おせっかいなほど献身的に、対象者を守ろうとする。

ベイマックスはすぐにヒロが心理的に参っていることを察知。

ヒロを元気にしようと、あれこれアドバイスする。
 

そんなとき、ヒロのデスクの上にあった、

手元に残っていた、たったひとつのマイクロボットが、

何かの信号をキャッチして、シャーレのなかで激しく動き出した。

マイクロボットは単体では動かない。

たくさんのマイクロボットと、命令する神経トランスミッターが必要だ。

でもあのときの火災ですべて焼失したはず・・・?

不思議に思ったヒロは、マイクロボットが向かおうとする場所を探りたくなる。

それをすぐさま察知するベイマックス。

「コノ ロボットガ イキタガッテイル バショガ ワカッタラ ゲンキニナリマスカ?」



マイクロボットを持って、外へと飛び出すベイマックス。

大騒ぎになると、それを追いかけるヒロ。

二人(一人と一機?)が行きついた先は、街中にあった大きな廃倉庫。

そこで、無数のマイクロボットがうごめいているのを見つける。

そしてマスクを装着した何者かが、ヒロとベイマックスに気付いて、

マイクロボットを使って襲いかかってくる。 
 
ベイマックスで応戦しようと、戦うように命令するヒロだが、

人をケアすることのみプログラムされたベイマックスは戦闘能力ゼロ。

逆にヒロに手をひっぱられて、命からがら倉庫から脱出する。

 

火災で焼失したはずのマイクロボットが大量に存在した。

あの事故を不審に思ったヒロは、原因を究明しようと立ちあがる。

まずはベイマックスを戦えるようにしなければならない!

プニプニボディに、強化アーマーを取り付け、

カラテの動画を見せて、格闘技を学習させる。

ヒロは強化したベイマックスを引き連れて、

マイクロボットと謎のマスクの男の行方を探す――。 
 

そこには信じられない事故の真実が隠されていた。

ヒロに協力するサークルの個性的な仲間たち。

強大な敵相手に、さらに強化されていくベイマックス。

ヒロにとってあまりに過酷な結末が舞っていた。

兄・タダシがベイマックスに託し、ヒロに伝えたかったものは・・・?

  
 

 

これは面白かった!!

前の週に観た妖怪ウォッチの100倍は面白かった。

昨年観た、アナと雪の女王よりも面白かった。

これはDVDが出たら即効で買って、甥っ子姪っ子にも観せたい。

 

ストーリーは単純なようで割と複雑。

理解するには小学校高学年以上でないと無理だが、

理解できなくとも、ベイマックスの動きと、ヒロやその仲間達のアクションだけで、

チビッコ達でも十分に楽しめる作品だ。

ベイマックスの愛嬌ある動作は、老若男女好きになるに違いない。

 


主人公の名前が「ヒロ」。

そして兄の名前が「タダシ」。

科学サークルのメンバーに「ワサビ」って名前のキャラクターも。

サンフランソウキョウ?

なんだかおかしな地名。

高層ビルの立ち並ぶ臨海都市。

だが、ビルの屋上に屋根瓦!?

ベイブリッジの主塔が鳥居!?

路面電車に提灯がぶら下がっている!?

土鍋や番傘、暖簾などの小物。

背景の看板やネオンサインの文字は、ひらがなカタカナ漢字の日本語。

そういや街を走る車も、どれも日本車のようなデザイン。

パトカーなんか完全にトヨタ・クラウン。
 


 

これはあれだ、ロボットということで、日本を舞台にしたに違いない。

そういや前に観た、リアル・スティールも日本発祥のロボットファイトで、

日本帰りのロボットに、「超悪男子」とか「贖罪」とか「苦痛」とかワケの解らん、

誤った日本語の使用が実に痛かった。

今回も、そんなアメリカ人から見た、間違った日本文化だと内心笑ったのだが、

サンフランシスコと東京を合わせた、架空の都市を創ったらしく、

究極な和洋折衷な世界設定は、わざとなんだとか。

制作にあたって、監督らが来日。

徹底的に日本をリサーチしたという。

 

ベイマックスのデザインだが、顔は神社の鈴がモデル。

全体的なデザインは日本独特の家電、炊飯器をヒントに。

体型と動きは、おむつを着けたよちよち歩きの赤ちゃんやペンギンをイメージ。

そうして生まれたのが、この愛くるしいキャラクター、ベイマックスだ。

ヒロの格好も、日本のキッズの格好を参考にしているし、

科学サークルのメンバーのひとり、フレッドの部屋にあるフィギュアやポスター、マンガ群は、

日本の特撮アニメ、戦隊物のキャラクターやロボット、怪獣達を意識している。
 


吹替版を観たのだが、主要キャラに声優でない人が起用されているのは、

タダシと叔母のキャスの二人だけ。

主役のヒロはじめ、ほぼ本職の方でアフレコしているので、吹替版でも違和感なく楽しめる。

キャス役は声ですぐに判ったが、菅野美穂

違和感アリアリだ。

タダシ役は小泉孝太郎

違和感なかった、感動したッ! 
 


ラストのシーン、ネタバレになるので詳細は書かないが、

とても切ないシーンがあるのだが、

これがエンディングで何事もなかったかのようになっている。

ファイナルファンタジーⅦのケット・シーを思い出した。

涙、涙のシーンで、外に出ると、何事もなかったかのように居るという・・・。
 


この日、スクリーン後方はほぼ満席だった。

土曜日だったので、子ども連れの客ばかり。

小さい子を数人連れたお母さんやお父さんが、

子どもの手を引いてポップコーンのトレーを持って入場してくる。

ベビィカーを押したうえ、複数のトレーを持ち、

2~6歳くらいまでの小さな子を4人も連れたお母さんが居た。

まだどうみても20代で若くて華奢で、とてもきれいなお母さんだった。

座席に着くや、子どもたちに「シーッ!」と注意して、喋らないように言っていた。

子ども達もおとなしくてお行儀よくて、見ていて感心した。

 
 

自分も息子を連れて、チケットに表示された座席へ向かう。

すると、自分達の席に、スーパーの袋などの荷物が置かれてやがる!

え!?

再度チケットの座席の番号を確認する。

間違いない・・・。

すると、その隣に座っていたババア(といっても自分と同じか少し下くらいの女性)が、

自分らに気付いて、そそくさと座席に置かれていた荷物を取った。

誰も来ないと思っていたのか?

荷物置いてんじゃねえよ、クソが。

 

で、予告編が始まっても、スマフォいじるのやめない。

本編始まって、音を遠慮せずにポップコーンをガシガシ食うわ、 

もう中身なくなってんのに、何度もドリンクのストロー吸って、

ズボボボボ・・・と、みすぼらしい音を立てる。

このババア!!

その奥では、ババアの息子とおぼしき男の子が、

ツポポポポ・・・と、やはり空になったドリンクを吸う。

母子そろってからに・・・。

さらに途中、スマフォ取りだしてはディスプレイを見て、

チョコチョコと時間だかなにかを確認する。

隣でボワッと照るディスプレイの灯りが非常にうっとうしい。

テメエ電源切っとけや!

さっきのたくさん小さい子を連れた若いお母さんとは大違い。

いい歳してからに常識のない母親も居るもんだ。
 


ぼちぼち公開が終了になっている。

アカデミー賞受賞もあって、また人気が盛り返し、リピーターも増えていると思う。

公開終了前に、まだ未見のひとはオススメなので観て欲しい。

子どもが居るのならなおさらだ。 
 

 
 
 



 



2 コメント

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ほーらグーパンチはどうした (れいな)
2015-03-03 16:33:16
本作は私も見に行きました。
中身的にはアナ雪よりもずいぶん良かったですねー
見終わった後も、あの最期のバヒューンと飛ぶ前にいつSDカードみたいなのを渡したんだろう?とか、教授はどうやって◎◎んだろうか?とか、いろいろ議論して、もう一回いや二回でもじっくりといろんな視点で見たいなと思える作品でした。
声優、小泉孝太郎のタダシは見事でしたね。菅野美穂はおばさんの役をするには少々声が子供っぽいかなーと思いましたけど。
肝心のベイマックスの声はちょっとイケメン過ぎるというか、もう少しロボットぽく棒読みみたいな感じで高めの声の方がシックリ来るかなーと思いました。
ミュータントタートルズも見てきましたので合わせて記事をあげてみようと思っています(^_^;)

ノーモア映画泥棒とかNO kicking!とかお馴染みの注意が必ず映画始まる前に流れますが、
それにしてもし武さんの行かれる映画館ではその様な非常識な人がよく登場しますね。
やはりお土地柄なのでしょうか。
私がよく行く西宮芦屋宝塚辺りのそれでは今まで不快な思いをした事って一度も無いんですよ。
せいぜい、例えば本作ならベイマックスの空気が漏れるピーって音をセロテープで貼って止めるシーンでおばちゃん達がクスクス笑う程度でした。
喋る人なんて一人も居ないし、床や席にゴミする人も居ないし、ケータイ鳴らしたり光らせたりする人も居ません。
でもやっぱり大阪のそれでは全然客層の質が違いましたw
えらい違うなーと感じました。
島根と川崎の違いじゃないけど、やっぱり住む所ってホントに大事だなーと痛感します(>_<;)
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T.M.N.T 観るとか意外です ()
2015-03-03 21:32:01
れいなさん、こんばんは。
おお!れいなさんも観たんですね。
これは本当にいい作品でした。
自分もまた観直して、背景やら色々とチェックしたいです。
本文に書き忘れたけれど、悪役のマスクとかも完全に歌舞伎のくまどりでしたね。
あの辺はエドモンド本田さんの影響で、アメリカ人にも認知度あるかも。

  
  
土地柄でしょうね・・・。
自分は主に場所の異なる三ヵ所の映画館を利用しているのですが、
過去ここで描いたような迷惑な客が居た劇場はすべて同一。
福岡でも最もガラの悪い筑豊という地域にある映画館です。
で、今最も暑い都市、川崎も凄く治安が悪い場所で、
政令指定都市では最低レベルだとか。
例の事件があった場所なんかは風俗街に囲まれた地域で、
住民も半数近くが在日外国人で占められてるとかなんとか。
で、福岡でもっとも治安のよろしくない筑豊地域ですが、
そのなかでも最も悪いとされているのが、
田川郡“川崎町”ってとこなんですよ。
自分の故郷であり今現在居住しているとこです。
昔から様々な犯罪が平然と起こる場所でしたが、
ここ最近はもっぱら議会の腐敗ですね。
町長が談合で逮捕されるわ、
土建屋社長などをやっている複数議員がそれに絡んでいるわ、
議長が社共を私物化して一族で報酬を独占するわ、
まっとうな意見しているいち議員に難癖付けて辞職勧告出すわ、
逮捕されて職務遂行できていない状態の町長に、
賞与含めずっと給与を満額で払い続けているわ・・・。
それを町民が指摘すれば「払わないきまりはない。」とか言って突っ返す・・・。
新聞に“川崎”って載ってるたび、
うちの町でまた何かあったか?と一瞬思ってしまうほどです。
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