子供より子供な親父のぼやき

二人の子供がいますが、子供より子供です

PRIDE -ハンターの誇り-

2007-03-21 09:34:57 | モンスターハンター
これは名もなきハンターの物語。

この名もなきハンターが狩の拠点としている雪深き村には、
同じく狩の拠点としている大勢のハンターがいる。

今までいろいろな村や街を渡り歩き、
すでにハンターとしてベテランの名もなきハンターは
成長著しい若きハンターを見ながら、
老いていく歳による体力の限界を感じはじめていた。

その村の中にある集会場には連日大勢のハンターが集まり、
村に現れるモンスターより、さらに凶暴なモンスターを
狩にでかける毎日であった。

気がつけば周りのハンターとは着ている防具も違えば
武器までもが劣っていた。

しかしその名もなきハンターには誇りがあった。

この手に選んだ太刀のみで村に現れるすべてのモンスターを
倒していくといった・・・・

そんなある日、謎の赤衣の男から、
名もなきハンターの手に1通の招待状が届いた。

その招待状にはこう書かれてあった。

黄金の毛並みを持った、2頭のラージャンたち。
ハンター諸君のために、今日は特別な舞台を用意した。
存分に力を発揮してくれたまえ。
フフフ・・・。

名もなきハンターは、その招待状を手に会場である
闘技場へ向かった。

黄金の毛並みを持つ2匹のモンスターに
名もなきハンターは幾度となく闘技場に倒れこむことなる。

今まで戦ったこともないような2匹からの凶悪な攻撃に、
名もなきハンターは苦戦を強いられる。
金獅子が怒り時に回転しながら繰り出す攻撃においては、
体力が全快の状態であっても、一瞬でその身を滅ぼした。

倒れこむ名もなきハンターを奮い立たせるよう、
すでにこの2匹の金獅子を討伐している周りのハンターから
叱咤激励がとぶ。

再び立ち上がった名もなきハンターには
強い思いがあった。

いつか必ずその2匹の金獅子を眼の前に倒れこませてやると。

それも今身にまとうこの防具と武器で!

それがいろんな村や街を渡り歩いてきたハンターとしての誇り。

いつしか名もなきハンターの前に2匹の倒れこむ金獅子がいた。

その倒れこむ金獅子を眺めながら、
名もなきハンターは小さく拳を握り締めた。

PRIDE -ハンターの誇り-