脅威の小双璧

名もなきハンターの物語。

その名もなきハンター、寒さも残る寒冷期から繁殖期への
変わり目の夜、”脅威の小双璧”なるクエストに出かけた。

このクエストに現れる２匹の鎧竜はまだ幼態で、
火を吹いたり、火炎ガスを出す事はできない。
しかし、逆に睡眠ガスだけは突出してすぐれた効果を
持っていた。

そんな２匹の小鎧竜に雌火竜まで乱入する激しいクエストに
名もなきハンターは挑んだのである。

今までも幾度も失敗しているこのクエスト。
昨日も気を引き締めてクエストに出発。

まずは雌火竜を眠り投げナイフで瞬時に眠らせて一安心。

次に２匹の小鎧竜だが、幼態でも一回り大きい方は、
自ら排出する睡眠ガスであっさり寝てしまった。

こうなれば残るはあと１匹の小鎧竜。

名もなきハンターもエリア内に大量に排出されている
睡眠ガスで必死の状態。
軽く自らの頬を叩き、意識を取り戻しながらの戦いである。

それからどれくらいの時間が経ったのだろうか・・・・

眼が覚めた名もなきハンターの横には、
雌火竜、小鎧竜が２匹、すやすやと眠っている。

しかし、クエスト時間は大幅にオーバーして、
もちろんクエスト失敗。

その悔しさから名もなきハンターは
再び眼を閉じて眠りについた・・・・