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とりたてて何もない日々のらくがきノート

からだに関することや昭和の懐古、たまに俳句など

東予の民話を少しだけ

2025-03-14 06:21:24 | 日記


地元(四国中央市)の民話の事でも書こうかと思って、ネットを
見たら前に読んだページがどうしても見つからない。「彦八」と
いう名前ははっきり記憶があるが、しょうがないので他はうろ覚え
のまま書いていくけれど、たぶん大筋は間違っていないと思う。
地元には昔からせっかちな人が多かったせいなのか(笑)次の
ような話がある。

昔、彦八いう人がおってこの人はなぜか先がよう見える人やった
んじゃと。そんで権兵衛が彦八に会ったときに言われたことには
何事も急いてはならん、何かあっても思いつきですぐに動かん
ように、ということじゃったと。
ある日、権兵衛が家に帰ったら女房と坊主が布団でいっしょに
寝よったんじゃと。怒った権兵衛は二人を打ちすえてやろうと
したが頭に彦八の言葉が浮かんで思いとどまった。そんで女房が
言うことには、娘の頭に虱がたかってしもうたので全部髪を剃
って、そのあといっしょに寝よったんよ、ちうことじゃったと。

もうひとつは今治市に伝わる民話を。

昔、来島の海岸に作物を荒したり生簀の魚を盗んで食べたり馬屋の
中に繋いである馬を海に引きずりこんだり、人の尻子玉(肛門の口
にあると想像された架空の玉)を抜き取って食べるやらする、いた
ずら放題のえんこ(河童のこと)が住んどったと。
このえんこが、ある骨つぎ医者の女中が用を足しているところを、
毛むくじゃらの手を下から伸ばして、尻子玉を抜き取ろうとしたが
失敗したんじゃと。

この事を女中から聞いた主人の医者が、身代わりで用を足すまねを
して、えんこの片手を切り落としてしもうた。医者は珍しい腕なの
で、木箱の中へ入れて大事に保存することにしたんじゃと。ところ
が、しばらくして片手になったえんこは、「もうこれからは、絶対
悪いことはしませんからご勘弁下さい。早いうちだったら手が元ど
おりにつきますから是非お返し下さい。その代わりにお礼として、
骨つぎの秘術を伝授させて頂くことをお約束します」と何べんも
哀願したんじゃと。

手を返してやった医者は、その後約束どおり骨つぎの秘法を伝授し
てもろうて、鎌田の骨つぎ医者として大いに繁盛したっちゅう話
じゃ。

以上のような、えんこがいたずらのために腕を取られたのを許し
てもらった礼に、切り傷の妙薬を差し出したとか、骨つぎの伝授を
したとかいった話は、あちこち全国的にあるらしい。

私は今まで一度も河童を見た事はないし(笑)、この言葉は知らな
かったが愛媛県では河童のことを、えんこ・えんこう・おそなどの
方言で呼ばれているらしい。あと南予の西予市三瓶町にはえんこが
年ごろの娘さんに化ける話もあって、えんこの話は数多くあるが、
また後日機会があればおいおい紹介していこうと思う。

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