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3.5MHz受信機の製作(12)

2013-03-24 17:27:43 | Ham(RX,TX,Ant)
(3.製作(組立))
「製作(10)」に書きましたが、3.5MHzのSSBがMixerを経て逆サイド(USB)となっているので、BFOの周波数をX-talフィルタの(通過)周波数より下げる必要があります。X-talにFCZ5(6.75μH)を直列に入れているものの足りないようなので、L(22μH)を追加してみてトリマCを調整したところSSBを受信することができました。BFOの発振周波数を測定してみると約6,396.4kHzでした。
これで、一通りの確認が終わり受信機として動作するはずなので、ケース(YM-180)に穴を開け基板等を組み込むことにしました。フロントパネルとリアパネルは"SS-40"の時とほぼ同じにしましたが、基板は3枚に分割しているのでこの大きさであれば4枚まで収まるようです。(いつになるか分かりませんが)あとで別の周波数帯の基板を追加できるように1枚分を開けておくこととし、アンテナ用のBNCコネクタだけは付け加えておくことにしました。

実際に配置した様子は以下の通りです。



フロントパネルが、左からS-Meter、パイロットランプ、同調ダイアル、イアフォンジャック、音量VR、電源SWで、リアパネルが3.5MHz用BNC、追加用BNC、Mute、電源となります。
基板は、左手前(フロント側)が基板A、右奥が基板B(後述しますが、基板B'を追加しています)、そして右手前が基板Cです。基板AとBの間は1.7C2Vで、基板BとCの間は音声なのでシールド線で結んでいます。

実は、一度組み込んだ後に以下のような問題点があって回路の追加等をしています。
1.ゲインが不足している。
2.S-Meterが動作しない。

まず「1.ゲイン不足」ですが、"SS-40"と比較しても構成はあまり違いがないような気がしていたものの、聞いてみるとわずかに聞こえる程度です。AF-Amp(LM386)の端子1-8間に直列に入っている1kΩと22μFを10μFだけにすればゲインが上がりますが、基板の取り外しが面倒なので取り付けたまま1kΩの両端に22μFを追加しました。これは1kΩと22μFを外して11μFを付けたものと同等です。
だいぶ音量は上がったものの、まだ不足ぎみなので、さてどうしようかと考えました。基板の内部に回路を追加するのは大幅な変更となるので、追加するとすれば基板AとBの間、あるいは基板BとCの間になります。基板BとCの間は音声だけでなくMute用に直流電圧がかかっていて少し面倒なので、基板AとBの間にFET(3SK63)を使ったAmpを入れることにしました。X-talフィルタ側のインピーダンスが100Ωで、FETの出力(動作点)インピーダンスは2kΩ前後と考えられるので、12pF(Xc≒2kΩ)でカップリングしインピーダンス整合をとってみました。この部分が「基板B'」となります。

次に「2.S-Meterが動作しない」についてです。AGC回路は"SS-40"の回路を借用したのでこのまま動くと思っていたのですが、動いてくれません。当初、ゲイン不足なので音声を整流しても電圧不足だろうと思っていたのですが、上記のようにゲイン不足が解消した(と思っている)ものの、動く気配がありません。Tr(2SC1815)のCやE電圧を測定してみるとどうもTrが動作していないことが分かりました。つまり音声を整流してもB電圧が0.6V以上になっていないようです。
現時点ではS-Meter回路はこのままにしておきたいと思います。後で"SS-40"との違い等を探してみることにしますが、あるいは勘違いがあるのかも知れません。

基板AとBの間にFET-Ampを加えた、(現時点での)全回路図は以下の通りです。



しばらくの間これで3.5MHzを聴いてみて、その後改善しなければならない所を直して行くことにしたいと思います。

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