Taff's Around the World

山崎達矢、世界一人旅。世界の友は "TAFF" と彼を呼ぶ。1994年7月19日、彼はたった一人、車に乗りこんだ。

一時帰国とATMとエアコンとインドネシア

2006-05-22 23:47:42 | Weblog
私は五月始めまで一ヵ月半、またまた一時帰国をしていた。
カンボジアで重要な物一式盗まれて、その後そのまま旅を継続するか?書類を新たに作りに帰国するか?
大いに悩み、考えたあげく帰国した。

盗まれた物の多く(パスポートやカメラなど)は、現地で補充がきく。
どうしても無くて困るのは、国際運転免許証とクレジットカード。
昔(旅を始めた1994年ごろ)は、米ドルの現金にトラベラーズチェックを持って出たが、今ではクレジットカードで銀行のATMからキャッシングをして現地通貨を手にしている。

話は変わるが、
今では海外旅行中に現地通貨を手に入れるには、多くの人がシティバンクやUFJ、三井住友などの銀行の海外でも使えるキャッシュカードでATMを使い、自分の日本の銀行口座から引き落としをしていると思う。
私もそうしていたが、いろいろと試した結果クレジットカードでキャッシングをするのが一番お得と判り、それ以後はそうしている。
普通に考えると、キャッシングは金を一時的に借りて翌月末に金利をつけての返済となるので、銀行のキャッシュカードで引き出すよりも余計に支払うはず。
ところがどっこい、このほうがキャッシュカードで引き出すよりも安くすむ。
というよりも、キャッシュカードで引き出すのはその現地通貨への日本円からの為替レートが悪すぎる。(シティバンクが最悪)
それに手数料一回200円。などと謳っているが、それは、UFJないし三井住友側だけの話で、使用した現地銀行にも手数料を支払う。高いところでは一回1000円も取られる。
このように、キャッシングは金利が付くので必要額をチビチビと何度もその都度引き出すのがお得。このほうがもちろん使いやすいし、金を余らして帰国なんてこともなくて良い。まぁこれはいつでもATMより引き出せるという条件のもとに。もしも、近くにそんなATMがなければATMを見つけた時に、大きく引き出しておくしかない。
反対に、キャシュカードでの引き出しは一回あたりで手数料が取られるので、必要と思われる額を一度に大きく引き出すのがお得。しかし、これはいくら必要か?の予想がむずかしい。出しすぎて余らせてはもったいないし、少ないと再度引き出すことになり手数料をまた払うことになる。まぁ大きい額ならばまだしも、1000円くらいの小額だと手数料の方が高くなる可能性もあるのでバカらしい。
ただし、月初に4万円以上引き出すならば、キャシュカードのほうが得だと思う。

クレジットカードはまだ再発行出来るし、なんとかなる。(私の場合、持っていたカードが古くて信販会社と提携していた会社がもう提携をやめたので、再発行出来ない。と言われてそれもあって帰国した。)
ただ、日本から送ってもらうそれをどこで受け取るのかが問題。
このごろは、日本大使館ではまず、受け取りし預かってはくれない。

国際運転免許証は、元の日本での運転免許証がないと発行しない。
元の運転免許証の再発行申請は、代理人は認めず本人申請のみ。
それも盗まれている。
それでも、国際運転免許証なしに旅を続ける自信はあった。
あれの有効期限は一年のみなので、これまでも期限切れで走っていた。
マレーシアまでは、ごまかして行けるだろう。しかし、その先のシンガポール、オーストラリアでそれを持っていないということで、罰せられると罰が大きい。
どうしたものか?とカンボジアのプノンペンで考えていた。

するとすぐに警官の検問に掛かり、
運転免許証。と言われて、
盗まれて持ってない。と言う。
すると、
パスポート。
それも盗まれてない。
これは、やはりマズイと思った。
もちろん、罰金と言われてたかられた。
これは払わずにはすまないな。と長年の経験から感じた。
いくらで治めるか?それだけを考えていた。
しかし、やはりダメもとで言い訳する。
そして、許してくれ。と頼む。
頑強なポリスで、いっさいをつっぱねられた。
いくらで話をつけるか?そればかり考えて押し黙っていた。
15分くらいしてポリスが、
もういい、行け。と言った。
信じられなかった。ラッキー。それだけが頭を走った。
すぐに車を走らせた。
しかしこれで、やはり免許証なしではマズイ。と大いに考えた。

歯医者にも掛かりたかった。

しかし、帰国の決め手は、やはり家族に会いたかったこと。
出費がかさむが、帰国した。


現在タイのバンコクでカリーナを少々整備。
その他もやってます。
まず、エアコンを復活させた。

もともと力のない車(FF1500cc)なので、エアコンを入れて走るとあきらかに力足らず。なので使わずに走っていた。
久々にイスタンブールで試したところ長く使ってなかったので(10年くらい)、すっかりガスが抜けていて使い物にならず、それならばとエアコンのベルトを外してしまっていた。
これまでの暑さは暑くとも湿度はさほどなかったので、サハラの55度の中でも、インドの45度の暑さにもまだ絶えていた。
しかし、しかし、、、
東南アジアは湿度が高く、蒸し暑くてたまらない。
タイならば昔のフロンガスが入れられるそうで、その上900円くらいで入れられる。ということなので頼んだ。
スッバラシイ!
エアコンてこんなにも快適な物だったのか?とつくづく思った。
やっぱり、エアコンのあるのとないのとでは天国と地獄。本当にそう感じた。
東南アジアでは、エアコンは必需品です。

そして、今はカリーナのルーフキャリアの拡大作業をしている。
つまり、もう暑くて車内では寝られない。
しかし、安宿は汚く、狭く、きわめてレベルが低い。(というか、このところ暑くて堪らずに宿を取っているが、それはインドからでそれまでは取っていないのでインド以前の安宿がどうなのか?は知らない。バックパッカーの人たちは皆そんなところで寝ているけれども、、、)
その上宿探しがイヤ。じゃまくさい。
また、宿は当たり外れが大きく、宿代が高いから良い。と一概にはいえない。
安くとも良いところもあるし、高くてもひどいところもある。
もちろん4つ星以上のようなところならば、外れはないでしょうが、、、
そこで考えたのが、ルーフキャリアに板を敷き、その上にテント(蚊帳のような)を張って寝るという計画。
さて、いまくいきますかどうか?
とにかく、試してみる。


あと、今後シンガポールまでは問題ないだろがその後のインドネシアが問題のようだ。
入手した情報(実際に昨年12月に自家用車で走ったスイス人の話)では、
自家用車での入国は、税関に車両価格の170%を保証金として収め、出国時に返還される。というもの。
返されるのだからいい。というわけでもない。その額が大きいと払えない可能性が大きいし、国が国だけに全額返還されるのか?という疑問もある。
また、返還をスムーズにするためにインドネシアの銀行に口座を作る必要もあるようだ。じゃまくさい。
在東京のインドネシア大使館に話を聞いたところ、関税担当官の話では、カルネという自家用車一時輸入の関税書類を持っていれば、保証金を支払う必要はない。と説明された。
私はもちろんそれを持っているし、前記のスイス人も持っていた。
日本の外務省に聞いたところ(調べてもらった)、やはり保証金を納める必要がある。との回答だった。
やはり、国境での行ったところ勝負。

そして、インドネシアのビザは一ヶ月のみで延長は出来ない。
あの国はとても大きく、見所もわりとある。
オーストラリアに行くならば、カリーナを乗せる貨物船の手配もせねばならず、それだけでもわりとスムーズに事が運んで二週間はかかることだろう。
つまり、時間不足。一ヶ月では足らない。
いろいろと問題多いが、まぁ、とにかく行ってみる。
それが、私の旅だ。

2006.5/22 バンコクより