①昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おじいさんは山にしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
③おばあさんは桃を家に持って帰り、桃を切ってみると大きな赤ん坊がでてきました。
④二人はびっくりしましたが、幸せに気分になって、名前を桃太郎と名づけました。桃太郎はあっという間に優しく立派な男の子になりました。
⑤そのころ鬼が島に住む鬼が悪さをするということで皆困っていいました。 「おじいさん、おばあさん、僕が鬼を退治してきましょう。おばあさん、きび団子を作ってください。」そう言って桃太郎は鬼が島に旅立ちました。
⑥「桃太郎さん、桃太郎さんお腰につけたきび団子をひとつ私にくださいな。そうしたら家来になりましょう。」犬が言いました。桃太郎はひとつきび団子をあげました。
⑦犬をつれて歩いていると猿が「お腰のものをください。そうしたら家来になりましょう。」桃太郎はきび団子をあげました。
⑧犬と猿を連れて歩いているとキジが飛んできて「お腰のものをください。家来になりますから。」といい、キジも家来になりました。
⑨鬼が島が見えてきてお城の門の前に大きな鬼が立っていました。桃太郎が鬼めがけて攻撃を始めると、「こりゃあたまらん!」と言って、鬼達は方々へ逃げて行きました。
⑩「アイタタ、ごめん。降参だ!もう悪さはしません約束します!!そのしるしに、宝物をあげます」桃太郎は金銀の織物や、荷車いっぱいの宝物を手に入れて家に帰りました。めでたし、めでたし。
①むかしむかし三匹のこぶたの兄弟がそれぞれ自分の家を作ることにしました。働くことが大嫌いな一番目のこぶたはわらで、なまけ者の二番目のこぶたは木で簡単な家を作りました。
②一番下のおとうとぶたは、はたらき者で重いれんがを積み上げて丈夫ないえを作りました。
③ある日おなかをすかせたオオカミがやってきました。 「おや?うまそうな、こぶたのにおいがするぞ。」わらの家をみつけたオオカミは「こんな家ひとふきだ。」いきをぴゅーう。
④わらのいえは、あっというまに、とびちってしまいました。一番目のこぶたは、二番目のこぶたの家へ、逃げていきました。
⑤おいかけてきたオオカミ。「こんないえも、ひとふきだ。二匹まとめて食べてやる。」いきをぴゅーう。木の家はばらばらっととびちってしまいました。
⑥「ひゃあっ、たすけてぇっ。こわいよう。」二匹のこぶたは、三番目のおとうとぶたの家へ、逃げこみました。
⑦またまた追いかけてきたオオカミ。「こんな家だって、ひとふきだ。三匹まとめて食べてやる。」ぴゅーう!ぴゅーう!ぴゅーう!
⑧れんがの家はびくともしません。くやしがるオオカミ。「そうだ。あそこから入ってやれ。」屋根にのぼると、えんとつから、家に入ろうとしました。
⑨それを知った三匹のこぶたは急いで大なべに水を入れ、だんろの火をどんどんもやしました。そこへ、オオカミがずるずるっ、ぼっちゃーん!
⑩「あっちっちっちっ。たすけてぇ!」おおやけどをして、森へ逃げていきました。三匹のこぶたは大喜び。それからは、三匹で力を合わせて幸せに暮らしましたとさ。
②一番下のおとうとぶたは、はたらき者で重いれんがを積み上げて丈夫ないえを作りました。
③ある日おなかをすかせたオオカミがやってきました。 「おや?うまそうな、こぶたのにおいがするぞ。」わらの家をみつけたオオカミは「こんな家ひとふきだ。」いきをぴゅーう。
④わらのいえは、あっというまに、とびちってしまいました。一番目のこぶたは、二番目のこぶたの家へ、逃げていきました。
⑤おいかけてきたオオカミ。「こんないえも、ひとふきだ。二匹まとめて食べてやる。」いきをぴゅーう。木の家はばらばらっととびちってしまいました。
⑥「ひゃあっ、たすけてぇっ。こわいよう。」二匹のこぶたは、三番目のおとうとぶたの家へ、逃げこみました。
⑦またまた追いかけてきたオオカミ。「こんな家だって、ひとふきだ。三匹まとめて食べてやる。」ぴゅーう!ぴゅーう!ぴゅーう!
⑧れんがの家はびくともしません。くやしがるオオカミ。「そうだ。あそこから入ってやれ。」屋根にのぼると、えんとつから、家に入ろうとしました。
⑨それを知った三匹のこぶたは急いで大なべに水を入れ、だんろの火をどんどんもやしました。そこへ、オオカミがずるずるっ、ぼっちゃーん!
⑩「あっちっちっちっ。たすけてぇ!」おおやけどをして、森へ逃げていきました。三匹のこぶたは大喜び。それからは、三匹で力を合わせて幸せに暮らしましたとさ。
お断り;『小人の靴屋』は、壁しばいの段階で原画に直接色をつけてしまったので、ぬりえとしての利用はできません。このコンテンツのことをさっぱり忘れていました(T_T)ただの作品集となってしまいました。スミマセン。
①むかしあるところにはたらきもののくつやさんとおかみさんがいました。でも、いっしょうけんめい働いても、くらしはまずしく、とうとうくつを作る皮も残り少 なくなりました。 「あした、さいごの一足をぬうことにしよう。」 皮をくつの形にきり、テーブルの上においてねました。
②つぎの朝、くつやさんはびっくりしました。なんとくつができあがっているのです。そこへお客さんがやってきて「なんて、いいくつなんだ!」と大喜びでたくさんのお金をはらって買ってくれました。その不思議な出来事はそれから毎日毎日続きそのたびにくつは高い値段で売れたのです。
③くつやさんのくらしは次第にらくになっていきました。 「それにしてもくつをぬってくれるのはだれだろう。」 ある晩、くつやさんとおかみさんをドアの影にかくれて、そっとみてみると…。なんとふたりのこびとが窓からぴょんと入ってきたのです。
④こびとは歌いながら、楽しそうにくつを作りはじめ、夜が明けるころ、ちょうどくつができ上がって、こびとたちは帰っていきました。 くつやさんとおかみさんはびっくりしました。
⑤「あの、ふたりのこびとさんにお礼をしたいね。」 そこでくつやさんとおかみさんは小さな小さな二足のくつを、心をこめて作り、その夜テーブルの上におきました。「こびとさんたちが、よろこんでくれるといいですね。」
⑥真夜中。いつものようにこびとたちはテーブルの上に上がりました。 「わあっ、すてきなくつがある!」 「ふたりぶんあるよ。ぼくたちのだ。」こびとたちはくつをはき、踊りながら帰っていきました。それからこびとたちはこなくなりましたが、くつやさん夫婦は幸せにくらしました。
①むかしあるところにはたらきもののくつやさんとおかみさんがいました。でも、いっしょうけんめい働いても、くらしはまずしく、とうとうくつを作る皮も残り少 なくなりました。 「あした、さいごの一足をぬうことにしよう。」 皮をくつの形にきり、テーブルの上においてねました。
②つぎの朝、くつやさんはびっくりしました。なんとくつができあがっているのです。そこへお客さんがやってきて「なんて、いいくつなんだ!」と大喜びでたくさんのお金をはらって買ってくれました。その不思議な出来事はそれから毎日毎日続きそのたびにくつは高い値段で売れたのです。
③くつやさんのくらしは次第にらくになっていきました。 「それにしてもくつをぬってくれるのはだれだろう。」 ある晩、くつやさんとおかみさんをドアの影にかくれて、そっとみてみると…。なんとふたりのこびとが窓からぴょんと入ってきたのです。
④こびとは歌いながら、楽しそうにくつを作りはじめ、夜が明けるころ、ちょうどくつができ上がって、こびとたちは帰っていきました。 くつやさんとおかみさんはびっくりしました。
⑤「あの、ふたりのこびとさんにお礼をしたいね。」 そこでくつやさんとおかみさんは小さな小さな二足のくつを、心をこめて作り、その夜テーブルの上におきました。「こびとさんたちが、よろこんでくれるといいですね。」
⑥真夜中。いつものようにこびとたちはテーブルの上に上がりました。 「わあっ、すてきなくつがある!」 「ふたりぶんあるよ。ぼくたちのだ。」こびとたちはくつをはき、踊りながら帰っていきました。それからこびとたちはこなくなりましたが、くつやさん夫婦は幸せにくらしました。
①むかし、茂林寺というお寺にたいそう茶の湯好きの和尚さんがいました。和尚さんは変わったお茶道具を集めて毎日それをいじっては楽しみにしていました。ある日和尚さんは一軒の小道具屋で気に入った形の茶釜をみつけて買うことにしました。
②ある晩のこと。和尚さんの部屋があんまり静かなので、小僧さんたちは心配になり、そっと覗きました。 すると、眠り込んだ和尚さんの横で、茶釜がむくむくと動き出し、なんと頭と尻尾がはえ、四本の足まで 出てきて部屋を歩き出したのです。
③びっくりした小僧さんたち、口々に「茶釜が歩いた、茶釜が歩いた」と大騒ぎ。 目を覚ました和尚さんは、「ばかなことを言うにもほどがある」といって小僧さんたちのいうことを信じません。逆に小僧さんたちをしかりつけました。
④あくる日のこと。和尚さん、「今日はひとつ、この茶釜で茶の湯をたててみよう」と水を入れて囲炉裏にかけました。 「あつい!」 だしぬけに茶釜は動き出し、いろりから外へ飛び出しました。そしてなんと茶釜から狸の頭と足と尻尾がはえて座敷の中を歩き出したのです。
⑤「たいへん、たいへん。茶釜が化けた。誰か来てくれ」。 和尚さんの声に小僧さんたちは向こう鉢巻にほうきやはたきを持ってかけつけたのですが、座敷の中は何事もなかったように静かです。茶釜ももとの茶釜のまま。びっくりした和尚さんは、この気味の悪い茶釜を手放そうと思い、くず屋に売ってしまいました。
⑥「この茶釜、近頃にないほりだしものだ。道具好きの大金持ちにでも売りつけよう」。 くず屋はたいそう喜んで、その夜茶釜を枕元に飾り、ぐっすり寝ました。 「もしもし、もしもし、くず屋さん。くず屋さん。」 はっとして目を覚ましたくず屋の目の前に頭と尻尾を出した茶釜がちょこんと座っています。
⑦「茶釜が化けた!いったいお前はなんだい。」おどろいたくず屋の問いに茶釜は「おいら文福茶釜だ。狸が化けた茶釜だよ。茶釜に化けてからというもの、窮屈で腹は減るは、尻に火をつけられるは、散々な目にあってしまった。だからしばらくおいらをここにおいてくれよ。そしたら明日から見世物をしてくず屋さんを大金持ちにしてあげるよ。」
⑧喜んだくず屋はさっそく見世物小屋を立て人を呼び寄せました。 「さあ、さあ、大評判の文福茶釜に手足がはえて、綱渡りの軽業や浮かれ踊りの芸当じゃ。評判じゃ。」 見世物小屋はたちまち満員になり、評判が評判を呼んでくず屋の商売は大繁盛。
⑨大金持ちになったくず屋はそろそろ茶釜を自由にしてやろうと狸の茶釜に言いました。 狸も「おいらも少し疲れたからやすませてもらうよ。」 こうして茶釜は茂林寺に儲けた金の半分とともに納められ、その後頭や足や尻尾がはえてくることもなくこのお寺の宝物として今日まで伝わっているそうです。
②ある晩のこと。和尚さんの部屋があんまり静かなので、小僧さんたちは心配になり、そっと覗きました。 すると、眠り込んだ和尚さんの横で、茶釜がむくむくと動き出し、なんと頭と尻尾がはえ、四本の足まで 出てきて部屋を歩き出したのです。
③びっくりした小僧さんたち、口々に「茶釜が歩いた、茶釜が歩いた」と大騒ぎ。 目を覚ました和尚さんは、「ばかなことを言うにもほどがある」といって小僧さんたちのいうことを信じません。逆に小僧さんたちをしかりつけました。
④あくる日のこと。和尚さん、「今日はひとつ、この茶釜で茶の湯をたててみよう」と水を入れて囲炉裏にかけました。 「あつい!」 だしぬけに茶釜は動き出し、いろりから外へ飛び出しました。そしてなんと茶釜から狸の頭と足と尻尾がはえて座敷の中を歩き出したのです。
⑤「たいへん、たいへん。茶釜が化けた。誰か来てくれ」。 和尚さんの声に小僧さんたちは向こう鉢巻にほうきやはたきを持ってかけつけたのですが、座敷の中は何事もなかったように静かです。茶釜ももとの茶釜のまま。びっくりした和尚さんは、この気味の悪い茶釜を手放そうと思い、くず屋に売ってしまいました。
⑥「この茶釜、近頃にないほりだしものだ。道具好きの大金持ちにでも売りつけよう」。 くず屋はたいそう喜んで、その夜茶釜を枕元に飾り、ぐっすり寝ました。 「もしもし、もしもし、くず屋さん。くず屋さん。」 はっとして目を覚ましたくず屋の目の前に頭と尻尾を出した茶釜がちょこんと座っています。
⑦「茶釜が化けた!いったいお前はなんだい。」おどろいたくず屋の問いに茶釜は「おいら文福茶釜だ。狸が化けた茶釜だよ。茶釜に化けてからというもの、窮屈で腹は減るは、尻に火をつけられるは、散々な目にあってしまった。だからしばらくおいらをここにおいてくれよ。そしたら明日から見世物をしてくず屋さんを大金持ちにしてあげるよ。」
⑧喜んだくず屋はさっそく見世物小屋を立て人を呼び寄せました。 「さあ、さあ、大評判の文福茶釜に手足がはえて、綱渡りの軽業や浮かれ踊りの芸当じゃ。評判じゃ。」 見世物小屋はたちまち満員になり、評判が評判を呼んでくず屋の商売は大繁盛。
⑨大金持ちになったくず屋はそろそろ茶釜を自由にしてやろうと狸の茶釜に言いました。 狸も「おいらも少し疲れたからやすませてもらうよ。」 こうして茶釜は茂林寺に儲けた金の半分とともに納められ、その後頭や足や尻尾がはえてくることもなくこのお寺の宝物として今日まで伝わっているそうです。