ある夏の日、お連れ様と琵琶湖畔を車で走っていました。
地図で見て、右上辺りを走っていたらお連れ様が
「あ、犬!」
と急に車を停めました。
「え?」
と言いながら後に続くと、犬が湖の中に。
近づいてみると飼い主らしき人はいない模様。
岸から二人して「おいで」と促してみるものの犬は泳いだまま。。というか溺れているというか。
見兼ねたお連れ様が、靴脱いで、ジーパンめくりあげて湖の中へ。
膝にも満たない水量なのに、やっぱり犬は一生懸命泳いで、半ばパニックになっている様子。
なんとか、引き上げ、車の側まで連れて行き、車の中にあったタオルとかでくるんだりして。
でも目を離すとなぜか水の方へ戻ろうとする犬。
「どうしようか」となり、お連れ様が「とりあえず動物病院検索してみるわぁ」と携帯を開くも、なんと圏外。
車に乗せ走って病院を探そうしているお連れ様に「でも、この辺の子かもしれないよ」と、私。
そこは、点々と家が建っていて、おそらく別荘として使われている建物が7割くらいな感じ。
夏の終わりに、あまり期待はしていなかったけど、建物を当たる事を決め、まず1件目。
留守。
2件目、人が出てくるも「わからない」との事。停まっている車を見ると京都ナンバー。
自宅ではない人か。。。
「さっき上から酒屋の車が降りてきてたなぁ」
お連れ様の一言でもう少し細い坂道を登って行くことを決め、数十メートル。
庭に出ているオジさんを見つけ、聞いてみる事に。
「すみません。この犬琵琶湖で溺れてたんですけど、この辺りで見た事ある犬ですか?」
車の後部のドアを開き見せると
「ああー!うちの犬です」
その犬は「ホタル」という犬で、この夏を越せるかどうかもわからなかったともうかなりのお年寄り犬(目もほとんど見えないそう)。
姿が見えなく探していたとの事。
オジさんに経緯を話すと、是非お礼をとお茶を入れて頂き、お土産にオジさんの趣味の創作物まで頂き、小1時間ほどお話しました。
ホタルとの写真も沢山見せて頂き、あぁ、ホントに大事にされている犬なんだなと、このお宅を訪ねて、ホタルのおうちを見つけれて良かったと心から思いましたよ。
「また、遊びに来てください」とにこやかにお見送りして頂き、そこを後にしました。
漫画みたいやけど、ほんとにあった話。
この話をその直後くらいに友人かよちゃんちで話してて
酔ってご機嫌さんだったあたしたちは絵本制作を敢行。
構成と物語を走り書きし、イラストお得意のかよちゃんに託していたところ先週金曜日
「出来たよ」
と頂きました!コレ↓
ほんまに素敵な出来で感動しまくりました。
しかも記念の日に間に合わせてくれて。。。
かよちゃん、アリガトウ