goo blog サービス終了のお知らせ 

1年間の思い・・・

2014-03-30 08:21:20 | 保育
昨日は現クラス最後の親睦会ということで保護者の方々からご招待していただき参加してきました。
今の保育園は2012年10月からの勤務なので、担任として1年間担当する最初のクラスです。



今思えば、ちょうど1年前担任発表の時の保護者の方々の気持ちは本当に不安だったと思います。
0歳から2歳まで持ち上がった先生2人のうちどちらか1人は持ち上がるだろうと予測していた
お母さんたち。
今までみてもらっていた先生に引き続き保育をしてもらいたい。
乳児から幼児へと変わる子どもの成長に関しても相談しやすい。
という思いだったと思います。

それが持ち上がりなしという担任発表。
そして1人はこの保育園に来たばかりでどんな先生かもわからない。
お母さんたちの不安は大きくなるばかりだったと思います。

どんなクラスになるんだろう。。。
この先生に預けて大丈夫なのだろうか。。。

4,5月は朝挨拶するたびにお母さんたちの顔からそんな不安が伝わってくるほどでした。
それでも毎日の連絡帳やお迎えの時の会話、懇談会、個人面談、そしてなにより
子ども達からお母さんたちに伝わる保育園の様子を通して少しずつ信頼関係を築いていきました。

保護者と保育士の関係はどちらかが優位になるということは絶対になくて、お互いさまの関係から信頼が
築かれると思うんです。
しかし、現実には自分たちの力不足を保護者批判で終わらせてしまう現状が多いです。
そのたびに胸を痛め、聞き流すことしかできない自分の無力さを痛感してきました。

それでも私の中で絶対に揺るがない想いは、どんなに大変だと言われる家庭でも決して否定はしないこと。
そして真摯に向き合い人と人とのつながりを大切にすることです。
これを続けてきました。

3月に入り、どの先生が担任になるのかソワソワし始める時期。
新入園児の面談や、クラス移動の時にどこの部屋を片付けていたかなどの行動を見て、
私が来年度は乳児クラスを担任することは水面下で噂になっていたようです。
昨日も「なべちゃんの持ち上がりはないんだよね」と言われました。
それでも保育士冥利に尽きる嬉しかったことが1つ。

私の知らないところでお母さんたちが園長先生に担任を私にしてほしいとお願いしていたこと。
園長先生からはもちろん何も聞かされていないのでびっくりしましたが、保育士歴25年のベテラン先生ではなく
私を推薦してくれていたことを聞いて、自分が頑として揺るがなかった想いが実を結んだ結果
なのかなと本当に嬉しかったです。
そして、そう思っていただいた保護者の方々には言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいでした。

しかしその反面、担任として持ち上がることができないこと、感謝の気持ちを今伝えられないことが本当につらかったです。
保護者の前だからといってつくろうことなく真の自分の姿、自分の保育を見せてきて、きっと複雑な思いを抱いた方も
いらっしゃることだと思います。それでも広い心で、ご理解とご協力をしていただいたおかげで子ども達とたくさん遊んで
泣いて、笑って幸せな1年間を過ごすことが出来ました。

私自身、保護者の方々に育てていただいた1年間だったなぁと改めて思います。
明日で担任として子ども達に接するのが最後となります。
それでも同じ園にいる先生として子ども達、保護者の方々を見守っていきたいと感じながらの帰り道でした。



夜桜がきれいに風で揺らいでいます。雨の降りそうな土の匂いもします。
雪国育ちの私には土の匂いがし始めると、雪が解けて春が近づいてきたことの証として体に刻まれているようです。



もうすぐ新しい年度が始まり、また新しい出会いが私を成長させてくれると思うと新年度準備の忙しさも楽しさに
変わります。
今年度最後の休日、17人の子ども達への手紙を書こう
そしてワクワクする世界へ子ども達を導く手伝いができるように、もう一度読み返そう
『The Sense of Wonder』



always be smailing
~いつも笑顔でわたしらしく~



小さなちいさな春をみつけたよ

2014-02-24 08:00:00 | 保育
きれいな朝焼けから始まった土曜日の保育。




散歩先で小さなちいさな春を見つけて感動。



今日の散歩は1歳児から5歳児までの11人で保育園近くの水辺公園まで行くことに。
1歳児の女の子(Rちゃん)はもちろん私と手をつないでと思ってたけど激しく拒否!
大好きな担任がいなくて「他の先生じゃ嫌なのーーーー!」と朝から号泣。
しばらく様子を見ていたら、3歳児の男の子(Hくん)の後をちょこちょこついていく様子が・・・
RちゃんとHくん、2人とも土曜日はそれぞれ隔週の登園なので月に1回会うか合わないかで
あまり接点はないけど実は波長があうのかな・・・
上着を着せてもらうのも私やもう一人の先生じゃダメ!Hくんにやって!と言う意思表示。
それならもうHくんにRちゃんのお世話を任せちゃいます。

Hくんは私のクラスの男の子。
発達が緩やかで見守りが必要な子ではあるけど今日の様子を見て涙が出るほど嬉しかった。

自分よりも小さな子を甲斐甲斐しくお世話している。
手をつなぎながら転ばないように気をつけてと話しかけている。

ここにも小さなちいさな春を見つけたよ。
4月になったら進級して年中さんだね。

どんな子だって成長をするの。
緩やかだっていいじゃないちゃんと成長しているんだから。
そんな瞬間に出会えて感動をもらえた素敵な1日でした。


西陽に照らされながらの帰宅。




夕陽のなかの風景。




帰り道で出会った小さなちいさな春。



いつも笑顔で私らしく
~always be smailing~



Instagram


今日のワクワク。。。

2014-02-05 21:40:28 | 保育
昨日、降った雪は子ども達が登園してくる時間まではまだ残っていたけど
朝起きた時に雪が積もっていなくて子ども達はがっかりしているんだろうな・・・
雪だるま作れなくて残念。雪合戦できなくて残念。

なーんて思っていたのは私だけのよう(笑)

子ども達にはどんな素材でも楽しめるという素晴らしい素質があって
特に自然の作り出すものに関しては五感を刺激するものが沢山含まれているようだ。
なので過剰な環境設定は逆に人工的になってしまう為その美しさを阻害してしまう。
自然そのものがいいようだ。

さぁ登園して来る子どもたちの様子は?

部屋に来るまでに沢山の障害物があり、お母さんたちは四苦八苦。
忙しい時間帯に子ども達が立ち止っては何かを観察。
「早くしてー」と言われたってお構いなし。

だっていつもの園庭がいつもの園庭じゃないんだもん(子どもたちの声)

あぁ~今子ども達の五感はフル回転していて目がキラキラしているのに!と思いながらも
心を鬼にして、お母さんたちが仕事に行けるように子ども達の受け入れする。

いよいよ園庭で遊ぶ時間。
もちろん子ども達は「やったーー!」
そういう私だって「やったーーー!」

さぁ、子ども達は何を見つけてくるのかな・・・

霜柱、氷、屋根に積もった雪が解けて滴る水滴、葉っぱに積もった雪
どれも魅力的なものばかり

「雪だ~」
「冷たーい」
「氷、すぐになくなっちゃう」

そうだよね~ 
でもそれだけじゃないんだよ、とちょっとだけヒントを

「氷を上にあげて空をみてごらん」

その時の子ども達の表情が変わったのを私は見逃さなかったよ。
うんうん、そうそう、その通り!

その感情はみんな共通のようだ。思いを共有するって、これかぁ!

冷たーいと言ってすぐに捨てた氷をまた拾ってきては上を見始める。
でも一度捨てたのだから泥がついちゃって見えない・・
どうしよう・・・

保 「洗ってあげるね」
子 「解けないの?」
保 「うーん、どうかな?やってみようか」
子 「・・・・」
子 「とけなかった----!」

こんな実体験を感じることも大切だよね。

そしてそして最後のメインイベント。
園庭の水場に置いてある大きなタライ(60センチくらい)には氷が・・・
子ども達はなかなか気づかない。
水があるだけで、氷だとは思っていないようで全然気にしていない様子

どのタイミングで声をかけようかなぁ
私一人でニヤニヤ

やっぱりなかなか気づいてくれないので私がここだ!というタイミングで
声をかけみんなを呼ぶ。
そして氷を持ち上げる。

またまた子ども達の表情が変わる。
目がキラッキラしてる。
なんていう幸せな表情をしているのだろう。
見ているこっちまで幸せな気持ちにさせてくれる。

まさに保育士っていいなぁ、と思う瞬間に今日も出会えた。
大変なこともたくさんあるけど、子ども達と共有するこの感動の瞬間は
すべてをリセットしてくれる。

今日はどんなワクワクなことがまっているかなぁと思って始まった一日だったけど
朝日が昇ったこんな風景のようなキラキラした子ども達の表情に会えた幸せな一日だった。

今日もありがとう。



いつも笑顔で私らしく ~always be smilimg~








子どもの視線の先にあるもの

2014-01-30 01:43:02 | 保育
1月の中旬あたりから時々0歳児クラスの応援に入ることに。

歩けるようになったばかりの子ども達は探索が大好き!
転んでも立ちあがり、また転んで立ちあがり歩き始める。

子どもたちは何に夢中でそんなに歩こうとしているのかな・・・
子どもの目線と同じ高さで(かなり小さいが頑張ってしゃがみました)、
そしてその視線の先を見えない線で結んで後ろからついて行ってみる。

まずはカラフルな玩具に、触ったり、投げてみたり、舐めてみたり。
そして次は、ふと目についたものに興味を示してそっちのほうに歩き始める。

触りたい、遊びたい、○○したい、の欲求があふれ出している。

そんな時、大人はどんな対応をすればその子の欲求が満たされるのだろう。
一目瞭然、後ろから見守ること

ついつい一緒に遊ぼうと名前を呼んだり、玩具を提供したりしようとするけど
その子が今何に夢中で、何をしたくて、したいことがあふれている時は
見守るだけでいいのかなと思う。

そんな私は子どもの後ろを歩いているだけで何もしていないように見られるかもしれなけど
目の前の子どもが幸せならまぁいいか

『ごく小さなものたちの世界も、関心をもつ人はほとんどいませんが、
 とても興味深い世界です。』
 抜粋 「センス・オブ・ワンダー」P32 
    レイチェル・カーソン 上遠恵子訳 (株)新潮社


いつも笑顔で私らしく ~always be smiling~