このバラの花は永く咲き続けます。
いつまでも美しく、永く咲き続けて欲しいです。
さて、本題へ。
今の日本の世間の話題は、加計学園問題と日大アメフト部の反則タックルだと思います。
財務省のセクハラ問題も文書改ざん問題は、
だいぶマスコミ報道も冷えてきましたね。
文書改ざん問題も、捜査機関が立件を見送ると先日報道されましたが、
マスコミで、何で立件できないんだ!
と粘って報道するところはないように思えます。
そのときだけ加熱して、冷めるのも早い。
まぁ、マスコミはそんなものだと思います。
加計学園問題は今回は置いておいて、
今日は朝からどの局もメインに報道しているのは日大アメフトの問題。
昨日、本来ならやり得ない反則タックルをした日大アメフト選手が、
実名と顔出しで記者会見をしたということで、マスコミはそのネタ一色。
自分は、数日前、この反則タックルをした日大アメフト選手が記者会見をすると聞いたとき、
先手を打ったな、と最初に思いました。
ネットでは既に実名と顔画像まで公表されてしまっていたし、
サイトによっては悪者扱いされていたので、
それに歯止めをかけるためにも、
そして、日大アメフトの監督サイドがしらを切るような発言をされていたので、
このままでは罪を被せられてしまう・・・
そんな不安から、謝罪という形で先手を打ったのかな、とふと思いました。
もちろん、昨日の会見をニュース等を見て、20歳のアメフト選手が言う、
純粋に、謝罪したい、事実を明らかにしたいという気持ちはあったと思いますし、
それは自分も評価はします。
ただ、謝罪は、当事者同士での問題ですし、
別にマスコミを巻き込む必要はないので、
記者会見という場で、先に事実はこうだ、と発言することで、
言葉は悪いですが、日大がこれからどんなことを公表しようが、
マスコミや世間を味方に付けることで、
これ以上の自分に対する非難をある程度払拭する目的があったのかな、
と自分は思ってしまいました。
自分は、この記者会見を開いたことや、
日大の反則タックルをした選手について、特に非難するつもりはありません。
今まで信じてきた前監督やコーチを裏切る形で記者会見をしたわけだし、
日大アメフトのOB、現役選手、コーチ等、
前監督や名前を上げられたコーチの側についている人たちがもちろんたくさんいるわけですから、
自分たちが思っている以上に敵に回す数は多いと思います。
それを覚悟で、日大アメフト側の考えとは真逆の事実を話したわけなので、
自分は一定の評価はします。
ただ、気になるのは、マスコミの変わり様。
この反則タックルをした日大アメフトの選手を、
よくぞ話した!
未成年に近い20歳の子がしっかりと会見で頭を下げた!
前監督やコーチのことを悪く言わなかった、偉い!
しっかりと謝罪できた!
顔と実名を出さない謝罪はないと言ったことに男気を感じる!
などと、どの局もそう報道しているところに違和感を覚えます。
例えば、ある犯罪で容疑者になる人をマスコミは攻撃するように報道します。
しかし、その容疑者が自殺をしてしまった瞬間から、
攻撃するような報道は一切しなくなります。
今回の件も、日大側のはっきりとしないコメント、
前監督も事実を話さない曖昧なコメントなどから、
マスコミは、20歳の選手がしっかりと頭を下げて謝罪し、事実を話したのだから、
前監督はどうなんだ、反則タックルの指示を認めろ!
といわんばかりのメッセージを含めた報道をしている印象を受けます。
この件からは、報道を見る限り、複数の関係者から、
前監督から、反則タックルの指示があった、とされているので、
真実はそうなのかもしれません。
ただ、一度、本当に、そうなのか?マスコミの報道に踊らされていないだろうか?
と立ち止まって見る必要があると思います。
新潟の女児が連れ去られ、殺されてしまった事件。
女児側のご両親が弁護士を通じて出されたコメントの最後には、
加熱する私たちへの取材を遠慮してください的なコメントがあったと聞きます。
でも、どのテレビ局も、その最後のコメントは、
報道することはしなかったとのことです。
自分はマスコミ不信ではないと思っていますが、
新潟のコメントの件を聞くと、マスコミは、自分たちの都合が悪い情報は報道しない、
と思ってしまいます。
大衆を動かす力のあるマスコミに踊らされてはいないのでしょうか。
世間で氾濫する無限の情報を、今手軽に、個人が手に入れられる世の中になってきました。
一つ一つの情報を慎重に選んで、冷静に得る必要があるかと思います。
日大アメフト部の反則タックル問題。
前監督やコーチを一番の悪玉にさせるようなマスコミの報道はしていないか、
それに踊らされてはいないか、真実は何なのか、
距離を取って見極める必要があるかと思います。
最後に、反則タックルをした日大アメフト選手が実名と顔出しで記者会見をしたことは評価します。
ただ、マスコミが報じている、偉いとか、立派だとか、可哀想とかでは決してないと思います。
彼が言う、監督と選手の関係。
日大アメフト部にはそんな絶対支配的な雰囲気があり、
前監督の指示を断れない状況だったのかもしれません。
でも、結果的にその指示に従ってしまったのは彼本人ですし、相手選手を傷付けたのは彼自身。
彼本人もそのことは反省していたので痛いほど自覚し、後悔していると思います。
また、日大アメフト部に進んで、アメフトが面白くなくなった、と言っていましたが、
系列校の高校アメフト部から日大アメフト部に上がる前から、
日大アメフト部はこういうところだという情報はある程度入っていたと思います。
ましてや、念を押されたコーチは、高校のときの監督だったと言いますから。
それを覚悟で日大アメフト部に入ったわけですから、強制で入らされたのでなければ、
すべて自分で選んで決めたことが招いた結果なので、上記の評価をするのは違うかなと思います。
冷たい言い方ですが。
それに、未成年に近い20歳の青年が立派に頭を下げて会見をした、と報道されていますが、
まず、20歳はもう立派な大人です。
この国では、もう18歳で選挙権を持っています。
でも、犯罪を起こしたとき、少年を守る少年法は20歳までが、まだ適用となっています。
都合の良いことは大人、都合の悪いことはまだ少年で守ろう、といった体制です。
早く釣り合いが取れた法体制が必要だと思います。
顔と実名を出して隠れずに記者会見をしたということで、まだ少年さが残るのに立派だ、
という報道には違和感が残ります。
こういうときだけ、少年扱い?と。
ましてや、スポーツをやってきたため、体も大きく、成長していることでしょう。
頭の中も態度もそれに準じて大人となるべきです。
それが社会の大人が教えるべき責務、
スポーツをやっているなら、監督やコーチが教えるべき事柄の一つではないでしょうか。
今回の件。
記者会見をして、日大アメフト部の選手の言い分はこうだ、
と把握するくらいの距離で良いと自分は思います。
前監督の言い分、日大側の言い分はこれを受けて出てくるかと思いますので。
マスコミには、もっと中立的立場に立って、冷静な報道をして欲しいと思います。