* 狂 夏 生 *
また・・鎮魂追悼の季節が来た
今年も暑い! あの・・夏の日のように
ピカッ! ド~ン! あの日放たれた号砲から
今もなお、果てし無い核兵器のレースは続いている
この暑い夏は・・多分・・人類が絶え果てるその日迄続く事だろう
「神よ! 神よ! なんぞ我を見棄て給ひし」 我ら今以って応ふを知らず
< 神様が吐いた小さな嘘のため殺し合いする代理人達 >
<死者がため戦う憎悪の連鎖かも我と我身に滾る怒りも>
< 生と死と同床異夢の核兵器 御神体とも恃む愚かさ >
< 声高に平和を叫ぶ平和惚け希む平和は戦いの果て >
< 桃太郎正義の味方ヒーローも鬼から見れば憎き盗賊 >
< 禍き種子撒き散らしつつ陸続と屍の道をひた走る兵 >
< 争いの火種は人の数ほどに 神仏 正義も願う数だけ >
< エノラ・ゲイ悪魔の翼今もなお地獄の業火煽り羽撃く >
< 沸き返る焦熱地獄を逃げ惑う夢去り遣らず半世紀余を >
< 辛酸も時に醸されまろやかな美酒と熟れかし安国に在り >
< 語り部は日々消え逝くも孫生の平和の種子のいや栄かし >
< けだものと神のはざまに揺れ惑ふ人こそぞ知るあはれ諸共 >
< 祈りこむ千代に世界の安かれと日々に願いの鶴よ羽ばたけ >
広島平和公園 原爆の子の像 折鶴の祈り展示室
< 嘘云わな君が一縷の希望にと差し出す細き手を握り締め >
< 緒にぞと命を注ぐ細き管やよとどけかし祷り込む血よ >
< 我は今 慈悲の心を滾り立つ怒りに染めて神も討つべし >
< 神何処 仏ぞ何処 まこと世に御坐さば斯くも嘆くあるまじ >
< 夢ひとよ ゆくもとまるも仮初めの宿りに結ぶ浅き夢かも >
< 世は移り季は巡り来往くものを徒にとどまる身こそ哀しき >
< 鏡日の我身だきしめ目覚むれば光り満ちつつ夢ぞ眠れる >
<さようなら胸に潜めた思い出を文字で書いたの消して欲しくて>
広島原爆ドームの傍らを流れる元安川の燈 篭 流 し