【 生 き 物 語 り 】

 *蜃楼や汀にうずむ忘れ貝*(*^^*)

題詠 91~100

2005-10-30 | 「題 詠 歌」

091:砂糖
砂糖水騙りし白湯の仄甘く身に沁み渡るラーゲルの夜
092:滑
滑らかにエントロピーの曲線は閉じてゆくべし我を絡めて
093:落
巡りゆく次の世もまた次の世も 生れ落ちなむ君が傍ら
094:流行
恥ずも無き今が流行りの茶番劇 名付けて曰く「お詫び会見」
095:誤
合成の誤謬長者をお御輿に担ぐ主役は其の他大勢
096:器
生と死と同床異夢の核兵器 御神体とも恃む愚かさ
097:告白
告白で下ろした重荷分け担う 二心異体の夫婦善哉
098:テレビ
お決まりの押し付けギャグで笑い出すテレビの前のパブロフの犬
099:刺
冬の蚊のひたと刺し吸ふあはれ見つ 命かほどに分けて候
100:題
言の葉を狂い舞わせし100題も 闇に失せけむ知る人も無く


091:砂糖
ソ連捕虜収容所の奴隷使役で殺された日本兵数万の無念は・・
095:誤
其の他大勢が営々と築く土俵が在ればこそ虚業も成り立つのだ
098:テレビ
暗示に鰍闊ユく簡単に騙される、嘘吐きと詐欺師の天国だ
099:刺
よたよたの蚊も命を繋ぐ為に必死です、痒かったよ~^^
100:題
例によって何の反応も無いので早々に終了しました^^

画像はれんげさんから戴きました!(^^)!


題詠 81~90

2005-10-26 | 「題 詠 歌」

081:硝子
シンデレラ魔法は解けた筈なのに何故か硝子の靴が片方
082:整
死者忘れ加害者護る人権派 理路整然と語る虚しさ
083:拝
姦しく参拝の是非あげつらう国益知らぬ似非文化人
084:世紀
世紀末遣り過したが世も末の呆れた事件事故は続々
085:富
権力と富と名誉と酒と色 行き着く翌ヘ不老不死かな
086:メイド
ゲームでは癒し切れない寂しさは少しリアルなメイド喫茶で
087:朗読
御呪い平和憲法朗読で神風恃む脳天気かな
088:銀
銀の匙咥え損ねて生まれけむ格差社会の荒海の央
089:無理
無理.だるい.我慢出来ない.直ぐキレる こんな私にしたのは誰だ
090:匂
紅に庭咲染めて色匂う冬の薔薇かも我が胸の君


082:整 083:拝 087:朗読
机上の空理空論を振り翳す曲学阿世の輩
084:世紀
形式だけのお詫び会見、教訓が生かされる事は少ない
089:無理
「未熟な親、無関心な社会、無策な国」の被害者達

今回は趣向を変えて、辛口百舌大先生の言いたい放題特集です^^

画像は紫雲さんから戴きました!(^^)!


題詠 71~80

2005-10-21 | 「題 詠 歌」

071:老人
有り余る元気老人復帰させニートなんぞは楢山に追え
072:箱
パンドラが災厄の箱を開けてからこの世に満ちる悪の愉しみ
073:トランプ
意の侭に捌く超絶テクニック 僕はトランプ 君はマジシャン
074:水晶
願わくは光り溢れる世でも亦・・水晶玉に君と連れなむ
075:打
改革だ!旧弊打破だ!早くやれ!・・でも私達波風は嫌!
076:あくび
居眠りとあくびと野次と棒読みで粛々過ぎる議会風景
077:針
禁断の針刺す如き恋に生き 幸せ満ちる日常に死す
078:予想
評論家占い婆や予想屋が毒垂れ流すテレビは凶器
079:芽
柿の種早く芽を出せ花よ咲け・・八年育て渋柿と知る
080:響
テロ・憎悪・地獄の戦狂死曲 鳴り響けども聴かぬ耳あり


071:老人
戦後の、自虐的似非民主主義のツケは絶望的に重い・・
072:箱
困った事に、毒の有るものは美味しく魅力的だ
075:打
総論賛成(肉も魚も大好き〕各論反対(でも殺すのは嫌〕
078:予想
賢者のテレビ評「一億総白痴化」の予言は現実と成った
080:響
中国舞踊団の千手観音を観た、聞こえぬ音を「体感」するのだとか

画像はれんげさんから戴きました!(^^)!


題詠 61~70

2005-10-16 | 「題 詠 歌」

061:注射
微笑みつ注射巧みに操りて天使は甘き毒を注ぎ込む
062:
酎рナ本土決戦叫びたる狂気の渦に北もあるかな
063:オペラ
熱狂の小泉オペラ幕の後 安倍の悲喜劇波乱の予感
064:百合
Googleは先ず「百合 = 18.03900 ℓ・・レズビアン・・」と云う
065:鳴
音聞けど姿もあらで鳴く蟲の闇をぞいかで月に照らしむ
066:ふたり
相容れぬふたりの我を飼い馴らす時にけしかけ時になだめつ
067:事務
軽々に急いては大事務まらぬされど時には蛮勇も善し
068:報
報われぬ恋もありなむ花もまた八重に華やぐみこそ儚し
069:カフェ
唐突にお喋り途切れうねうねと注ぎ込まれるさめたカフェイン
070:章
ぶら下げた見栄の勲章重過ぎて身動き取れぬ銅像の人


062:
日本も彼の国と同じ様な狂気の風景が日常だった時代が・・
065:鳴
闇は闇の侭で、無闇に光を当てぬ方が良い事もある
066:ふたり
良く言えば多面的だが、分かり難く誤解され易い損な性格の私^^
070:章
作られたイメージに自分を合わせて生きるのも疲れる人生だ

画像はれんげさんから戴きました!(^^)!


題詠 51~60

2005-10-12 | 「題 詠 歌」

051:しずく
隔たるも分かつはあらぬ天の原ともに濡れなむ月のしずくに
052:舞
札束に踊る政 官 鼠賊ども腐肉の宴果てる事無し
053:ブログ
我がブログ何故か増えないリピーターされど居残るマニア少々
054:虫
声高ないとどの合間すり抜けて気恥ずかしげな鈴虫の声
055:頬
アルバムに紅差す頬の褪せもせずVサインする笑顔かなしき
056:とおせんぼ
裏腹の意地がオンナをとおせんぼあたし一生行かず後家かも
057:鏡
ぬかりなく鏡で化生確かめつ恋の戦に臨む女狐
058:抵抗
抵抗は無駄と知らずや蟷螂の斧振り翳す北国の怪
059:くちびる
恋をする我がくちびるは滑らかに君が望みの嘘を吐き出す
060:韓
韓流に古き好き夢追いかけるおばさんパワー恐るべき哉


053:ブログ
全く無反応なブログを続けるのも、かなりの精神力が要る^^
054:虫
こおろぎ=蟋蟀〔いとど〕 まるで笛のように大きな声だ
056:とおせんぼ
自分に自信の無い男ほど、か弱く可愛い女を好む?
059:くちびる
「人は真実より、信じたいものを信じる」らしい^^

画像はれんげさんから戴きました!(^^)!


題詠 41~50

2005-10-09 | 「題 詠 歌」

041:こだま
去り遣らず胸にこだます遠い日々 我より若く成りし汝が笑み
042:豆
天高く伸びる豆の木登れども ジャックは居らず鬼もまた居ず
043:曲線
直線は鋭く的を射抜けども 自在に包む曲線を恋う
044:飛
懐かしく目蓋に浮ぶ面影を 見むと開けば飛蚊症かも
045:コピー
整形にコピーにクローン ニューハーフ 併せ呑む世の頼もしき哉
046:凍
夢ひとよ醒めて凍てにし我に添い 永くもがなと肌熱き君
047:辞書
我が辞書に「常」なる物を書き加う 君と相見しあの日あの時
048:アイドル
明日には人気絶頂アイドルの 夢が溢れる碌で無し達
049:戦争
神代から戦争い絶え間無し DNAに刻まれし業
050:萌
おたく族電車男等メイド連れ 萌え萌え靡く秋葉原街


秋晴れの爽やかな日になりました♪
行楽に、体育祭など秋の催しにも絶好の日和です
何処かの国でも「大花火」で盛り上がっているらしいですね^^

画像は紫雲さんに戴きました!(^^)!


題詠 31~40

2005-10-07 | 「題 詠 歌」

031:寂
托鉢に日毎ニャンコが通い来て暫しゴロゴロ涅槃寂静
032:上海
泥の舟その上海は時化模様 改革丸に神の御加護を
033:鍵
知者の業セコムに勝る封印は心に鰍ゥる解き難き鍵
034:シャンプー
あの日からシャンプーボトル蓋固く 君の香消ゆる其の日待ち居り
035:株
株などで転ぶ兎は居ないけど人間様は懲りず躓く
036:組
与するも組するもなく携帯のメモリーに棲む大勢の友
037:花びら
花びらの痛みも知らず笑み浮べ君は無邪気に恋を占う
038:灯
街灯り君の在りしは彼の辺りざわめき騒ぐストーカーの血
039:乙女
早乙女の夢の青きもとき満ちて黄金波打つ秋は来にけり
040:道
分かれ道ままに道草まわり道 迷うもあらぬ恋の道行


031:寂
毎日二匹の三毛が遊びに来て、我が物顔でゴロニャンしている。^^
033:鍵
力ずくの対決には限りが無い、心に鰍ッる封印こそが究極の鍵だ。
036:組
メモリーだけの友達や知人で構築された、哀しい仮想現実の世界

画像はれんげさんから戴きました!(^^)!


題詠 21~30

2005-10-03 | 「題 詠 歌」

021:美
美しい醜いなんて気のせいよ左右が逆のあたし呟く
022:レントゲン
レントゲンこの白い影あなただと今更ながらやっと気付いた
023:結
あたし達縁はゆるゆる蝶結び 解けても切れぬお友達でね
024:牛乳
湯上りはコーヒー牛乳一気飲み 今は昔の風呂屋の
025:とんぼ
汝も亦イカロスの裔窒ニんぼ いざ翔び行かね藍の高みへ
026:垂
蜘蛛の糸地獄へ垂らし亡者釣り マナー宜しく直ぐにリリース
027:嘘
神様が吐いた小さな嘘のため 殺し合いする代理人達
028:おたく
何故おたく他人に喋るの? 遠慮無く自分独りで儲けなさいよ
029:草
夏草の刈られて後の彼岸より障るもあらぬ漫ろ道かな
030:政治
狐狸狢餓狼織り成す政治劇 立見席にはハイエナの群れ


028:おたく
今、珍しくコメントが・・と喜んだら儲け話だった、即削除!

画像はれんげさんから戴きました!(^^)!


題詠 11~20

2005-10-02 | 「題 詠 歌」

011:からっぽ
リセットでからっぽにしたフォルダから悔いを見透かす含み笑いが
012:噛
耳を噛む君の吐息がざわざわと僕のセコムを手懐けてゆく
013:クリーム
お喋りに夢中な君はゴクゴクとソフトクリーム飲んでひと息
014:刻
山肌に浮世の業を刻み込むバベルの民の飽かぬ営み
015:秘密
墓場まで持ち込む秘密多過ぎて浮気なんぞは生前分与
016:せせらぎ
せせらぎと戯れ遊ぶ夏の陽に映えて閃く銀鱗の群れ
017:医
手術より算術得手の似非医者が屍の上に建てる豪邸
018:スカート
パンチラのミニのスカート迷惑に為る年頃と成りにけるかも
019:雨
君恋し胸にそぼ降るこぬか雨つのる想いに傘も敢えなく
020:信号
真っ暗な家に帰って永年の信号無視に気付く馬車馬


※注釈
011:からっぽ・・・一時の勢いで消しちゃったけど・・・
018:スカート・・・やはり何事にも「旬」と言うものが・・・
020:信号・・・熟年離婚に限らず、昨今は女性側に主導権が・・・

画像はれんげさんから戴いた朝顔です!(^^)!


題詠 1~10

2005-10-01 | 「題 詠 歌」

01:風
風流も洒落も心得粋なひと愚直にさせるわたし魔女かも
02:指
そそのかす小さき悪魔を指先で君はとらえるいとも容易く
03:手紙
リセットはしないこころか下手文字の手紙もらってちょっと胸キュン
04:キッチン
二世帯のダブルキッチン夢に見るローン悪夢は見ない振りして
05:並
夏の恋い銀杏並木は鬼門かな秋には撥が降りかかるかも
06:自転車
物心ついた時から自転車を漕ぎ続けてるベンツ横目に
07:揺
揺り籠を揺らす親馬鹿度が過ぎて僕は今でも眩暈ぐらぐら
08:親
狂牛も金も気にせぬ子を前に笑顔の親の箸はためらう
09:椅子
クーラーと椅子が在るだけ幸せと炎天下から視線が刺さる
10:桜
姦しく寝ても居られぬ靖国の桜に格差うむまつりごと


※注釈
003:手紙・・・リセット出来るメールと違い後々まで残せる、心・意
005:並・・・銀杏の葉は三味線のバチに似てる、撥・罰 秋・飽き^^
010:桜・・・何処で散ろうが桜は桜、 生む・倦む 政事・祭り事

昨夜、青泉さんのブログで見かけ、早速、お題を借りて遊んでみました!(^^)!