ハロ~mini曲巴の路誌~

アスキラ中毒 石田保志本命
白日夢之旅~

(PS2) 少年陰陽師 回想 じい様篇~いつか一緒に

2007年12月25日 04時21分33秒 | 晴明の孫
第二章二日目(夜)‧ 都 「いつか一緒に」

昌浩:今日は何も無くて良かったな。いいことだ。
魔君:それは結構だがな。何の手がかりもなしってのも、如何なものかとおも……。
昌浩:どーしたんだよ、もっく……んんん!?
若晴明:どうしたんだ、お前たち。そんなに目を丸くして。
昌浩:じ、じい様!?
魔君:晴明っ!気軽にほいほい魂を飛ばすなと、何度言ったらわかるんだ!?
昌浩:……もしかして、何かあったんですか?
若晴明:ああ。少なくとも、昌浩にとっては大事が……。
昌浩:え?それはいったい……。
(雜鬼來襲)
昌浩:ぐえぇぇっ!?
猿鬼:元気かー、孫ー!
一つ鬼:よー、晴明も久しぶりだなー!そろそろ人間やめて、俺たちの仲間になろうぜ!
若晴明:いや、まだ遠慮する。やらねばならんことが山のようにあるからな。
竜鬼:そっかー、残念。まあ、孫がこの調子じゃなあ。
若晴明:そうだろう?
昌浩:だから孫って言うなっ!ていうか、乗っかったままほのぼのと会話するなっ!
猿鬼:いやー、一日一回これやらないと、なんだか物足りなくてなぁ。
昌浩:お、お前ら……!とにかくどけっ!今すぐどけーーーーっ!!
****
昌浩:はぁ、はぁ……。
魔君:……昌浩。毎度毎度、飽きないなお前も。
昌浩:俺かやってるんじゃないっ!
昌浩:……ところで、じい様。本当に、どうしたんです?
若晴明:なあに、別に何が起こったわけでもなに。たまには夜の都を在歩いてみようと思ってな。
昌浩:なあ……神将たちが聞いたら、叱り飛ばされますよ、ほんとに……。
魔君:いや、俺も聞いてるわけだが、叱り飛ばしたいな、ほんとに……。
若晴明:幸いにも、とりあえず今夜は平穩なようだ。月見酒などはどうだ?
昌浩:こんな時に何を言ってるんですか。それに俺、飲めませんよ!
若晴明:なら、お前は水だな。それとも試してみるか?
昌浩:……水でいいです。
若晴明:はっはっはっ。仕方ない、酒は諦めるか。
昌浩:……。

若晴明:今宵の月は本当にきれいだな。空が澄みきっている……。
昌浩:そうですね。冷え切った空気をすり拔けるように、月の光が冴え冴えとして。
若晴明:……なあ、昌浩。私は、いつかこうやって月を見ながら、お前と酒を酌み交わしたいと思うよ。

*もうしばらく待ってください。
*お酒……飲めるようになるかな?
昌浩:じい様……。もうしばらく待ってください。俺が一人前になるまで……。
若晴明:そういうことなら、我慢しても良いが。お前が一人前になるまでというと、あとどのくらいだ?
昌浩:やっばり……気長に待っててください……。
若晴明:無茶を言うな。死に別れてしまっては元も子もないぞ。
昌浩:死に別れてって……そんな若い姿で言われても説得力ないですよ。
若晴明:ははは……おれもそうだな。まあ、一日も早くその日が来ることを願っているよ。



昌浩:じい様。お酒……飲めるようになるかな?一生飲めなかったどうしよう……?
若晴明:さすがにそれは、元服を済ませた者としては、少しばかり情けないな。
昌浩:う……やっばりそうですよね。がんばれます……。
若晴明:精進するがいい。そして、早く私の夢を叶えさせてくれ。
昌浩:……水じゃだめですか?
若晴明:できれば、酒を酌み交わしたいなあ。
昌浩:努力います。
若晴明:ああ、そうしでくれ。

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