まったりと釣りでもやってました、今日じゃないけど。
若い頃はこれでも海釣り川釣りバス釣りなんでもござれ、
朝の2時に自転車で二時間移動、それも冬でなんてのもありました。
・・・鯉の入る所にバスを入れた屑は私です、
ごめんなさい、本当にごめんなさい
---------------
当時の釣り仲間は、今では仇持ちのような間柄になってしまっている
別に後悔はない。
元から考えも行動もあわない、馬鹿だった。
身体を鍛えることだけが趣味で、脳みそまで筋肉。
いい奴だったとは思う、ただ、人間としては屑だったとも思う。
---------------
ぽーっと、自分の釣竿の先についたウキを眺めながら思う。
人間の大半はあのウキと針だ。
冷たい水の中につかって、賞賛を受けることなく、
安くていくらでも替えがあって、ぞんざいに扱われる消耗品。
竿はあれだけ磨かれ、丁重に扱われる。
実はいくらだって代わりがあるはずなのに
針やウキの方が大切にもかかわらずだ。
竿と糸とウキ、そして針がなければ釣りは出来ないはずなのに
人生に休息は必要だ、
相手の何の気がない一言でもストレスが溜まるし
年を取れば取るほどに灰色になっていく僕らは、
様々な悪意と戦っていく。
---------------
「まぁどうでもいいか…」
ポツリと、凍えた身体を温めるように、
マフラーに唇を当て
身体を丸め
ポケットに手を突っ込み
息を身体へ向ける
食べたくない
飲みたくない
見たくない
何もしたくない
呼吸すらしたくない
今では一人で釣りに行くのが楽しみになった、
何故なら目的が違うからだ。
世間からの隔絶・なだらかな思考のための道具、
心を休めるためではなく、落ち着けるために。
このまま眠るように意識を消せたら、
そして目が覚めた時に違う誰かになれていたら
無駄な妄想だけが続く
出来ないことばかりを考えるというのは面白い
何故面白いのか、よくわからないが面白い。
もしも俺が馬鹿だったら、まだあの馬鹿と付き合っていけたのだろうか
…
----------------
ウキが動く、
変わらないものだってあるじゃないか
この瞬間だけは、この没頭している時だけは変わらんよ
変わらんよ…
若い頃はこれでも海釣り川釣りバス釣りなんでもござれ、
朝の2時に自転車で二時間移動、それも冬でなんてのもありました。
・・・鯉の入る所にバスを入れた屑は私です、
ごめんなさい、本当にごめんなさい
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当時の釣り仲間は、今では仇持ちのような間柄になってしまっている
別に後悔はない。
元から考えも行動もあわない、馬鹿だった。
身体を鍛えることだけが趣味で、脳みそまで筋肉。
いい奴だったとは思う、ただ、人間としては屑だったとも思う。
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ぽーっと、自分の釣竿の先についたウキを眺めながら思う。
人間の大半はあのウキと針だ。
冷たい水の中につかって、賞賛を受けることなく、
安くていくらでも替えがあって、ぞんざいに扱われる消耗品。
竿はあれだけ磨かれ、丁重に扱われる。
実はいくらだって代わりがあるはずなのに
針やウキの方が大切にもかかわらずだ。
竿と糸とウキ、そして針がなければ釣りは出来ないはずなのに
人生に休息は必要だ、
相手の何の気がない一言でもストレスが溜まるし
年を取れば取るほどに灰色になっていく僕らは、
様々な悪意と戦っていく。
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「まぁどうでもいいか…」
ポツリと、凍えた身体を温めるように、
マフラーに唇を当て
身体を丸め
ポケットに手を突っ込み
息を身体へ向ける
食べたくない
飲みたくない
見たくない
何もしたくない
呼吸すらしたくない
今では一人で釣りに行くのが楽しみになった、
何故なら目的が違うからだ。
世間からの隔絶・なだらかな思考のための道具、
心を休めるためではなく、落ち着けるために。
このまま眠るように意識を消せたら、
そして目が覚めた時に違う誰かになれていたら
無駄な妄想だけが続く
出来ないことばかりを考えるというのは面白い
何故面白いのか、よくわからないが面白い。
もしも俺が馬鹿だったら、まだあの馬鹿と付き合っていけたのだろうか
…
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ウキが動く、
変わらないものだってあるじゃないか
この瞬間だけは、この没頭している時だけは変わらんよ
変わらんよ…