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「こころとからだの平和のバトン」 二日目 (その2)

2015-07-12 15:24:09 | こころとからだの平和のバトン
***つづき***

今日はあまりに長くなってしまったので、
禁じ手かもしれませんが、二部構成とさせて頂きました(^^;)。


また、今日もインドのお話です。
何せインドって、話題に事欠きませんから(笑)


---*---

二回目のインド。
私たちは、インド第三の都市・バンガロールに居りました。


到着した日。入国審査を終え、朝方3時ごろから、夜が明けるまで
空港内で仮眠をとって待機です。
これからハードなインド旅行が待っています。少しでも休憩をとって
身も心も休ませておかなければ。。。


ちょうど近くに、トイレがありました。
インドにしては(?)、近代的で、そして割と掃除の頻度も多い、ト
イレでした。無愛想なおじさんが、二人交代で掃除をしてくれます。


まぁ、そんなたいした光景ではありません。




そして、帰り。

インドで旅を無事終え、出発のため再びバンガロール空港に戻って
参りました。

この日も、出発は明け方。しかたなく、午前12時には、空港に到着
し、行きと同じ場所で待機していたんです。



トイレに入りました。

特に何の期待もありません。すでに行きに入ってますから、中の様子
はイメージ済みです。
なんの感慨もありません。



トイレの入り口に入ったとたん、おじさんが身を乗り出して、という
か顔を乗り出してきたのです。


ひょこひょこっと。


そして、そのおじさん、



目がとてもとてもキラキラしてるんです!(笑)
正直な感想なのですが、少女マンガ以上です!(笑)


アジアや中東の子供たちって、本当に本当に目がきれいなんですけど、
実際、おじさんの目は、いままでで一番きれいに見えました。


それは、子供たちのキラキラとは異なり、
まぶしいけど、やさしい光のようでした。


いきなりのおじさん登場だったので、
「わ!」と思ったんですけど、
ここは、インド。

動揺してはいけません(笑)


私は、落ち着いたふりをして、小のほうに向かいました。


すると、
おじさんが、また、さっと顔を出して、

 「大は、いまいっぱいだよ! ごめんね!ハニー!」


とてもとても愛想良く、私にジェスチャーしてくれました。
おじさんは、私が大に向かうと思ったみたいです。
そのとき大のほうは、いっぱいだったみたいです。


そして、そこで、わかったんです。

おじさんは、「トイレ掃除の人」でした。


アジアとか中東って、制服の人を見ることって限られていることが、
往々にありまして、

たとえば警察官とか空港職員とか、公共機関の職員ぐらいは、
制服着てるんですけど、他の人って、みんな私服なんですよね。
だから、その人が、どんな職業の人かって、全然判断できない
んです(笑)


おじさんは、次から次と来る利用者の人たちに、
そしてそのほとんどである、同じインド人やアジア人たちに、


とてもとても、「心を込めて」、対応していました。




その姿を見ていると、


まるで、


 「僕のトイレに来てくれて、どうもありがとう!」


 「どうか、あなたがこのトイレで、とても素敵な時間を
  過ごせますように☆」
  


私には、そう見えたんです。


だって、おじさん、とっても目がキラキラしていて
とってもハートフルで、ホスピタリティが溢れんばかりだったんです。


もちろん、おじさんのトイレはぴっかぴかです。



私はおじさんを見ながら、その「心遣い」に心が震えて止まりませんでした。


と、同時に、心臓にナイフを突きつけられた気がしました。


そのナイフはこう言うんです、


「お前に同じことができるのか?」って。



私は、いままでの人生で、トイレのような場所で、あんなにも
愛を配る人を見たことがありませんでした。


人にとって、場所に意味なんてあるのか。
職業や名声や、そして誇りなんて、いったいなんなのか。




泥の中から生まれる蓮の花。


おじさんは、本当にそれを実践してらっしゃる方に、私には見えました。



おじさんのことを思い出すたびに、目頭が熱くなってしまいます。
と、同時に、生きることの意味を、鋭く突きつけられて、背筋が伸びる思いです。


最近、とてもとても辛いことが多い毎日ですが、
私は、おじさんのことをいつも思いだしています。
そして、もう一人のおじさんのことは、また次回に書きたいと思います。



///
すみません、また長文になってしまいました・・・。
駄文・長文にお付き合い、ありがとうございました。
残り一日、またよろしくお願いいたします☆

「こころとからだの平和のバトン」 二日目 (そして、その1)

2015-07-12 15:17:36 | こころとからだの平和のバトン
こんにちは。

昨日からすっきりと晴れ、真夏のような日が続いていますね。


さて、今日は二日目。


そう言えばなのですが、昨日お話したヴィパッサナー瞑想のお話を
今日ももう少し、続けて参りたいと思います。

---*---

私が学んでいるヴィパッサナー瞑想は、S.N.ゴエンカさんという方
がインドに渡って広めたことで、やがて全世界に広まったものです。


このゴエンカさん、もともと優れた商人で、すでに20代で一財産
を築いていたそうです。
しかし、徐々に謎の頭痛に悩まされます。

とても裕福な方でしたので、ヨーロッパをはじめ、日本にも来るな
ど世界中の病院を訪ね歩いたそうです。
しかし、どこに行っても、原因不明・治療方法も不明。


途方にくれたゴエンカさんに、ある日友人が紹介してくれたのが、
このヴィパッサナー瞑想だったとのこと。
瞑想を続け、そしてある日、ついにはその頭痛が治ってしまった
そうです。



もちろんヴィパッサナー瞑想は、身体の病気を治すことが直接の
目的ではありません。


身体での変化は、あくまで副次的なもの、そしてもちろん個人差
もあると思います。


実は、私のまわりの方や私自身も、瞑想期間中(まるまる10日間
なのですが)に、ある日突然、身体の痛みがなくなる、という
経験をしました。

不思議な経験でした。


でも、それもあくまで副次的で、個人差があります。

例えば、私自身は、2度目にはその経験を得ることはできませんでした。



そうそう、それに、その不思議な経験は、実は皆さんも経験した
ことがあるかもしれません。


「痛いの痛いの飛んでいけ」


あの言葉って、日本人の素晴らしい智慧なんじゃないかと思います。



その意味では、子供たちは、それを毎日体感しているようにも思います。


---*---
本題に入る前に長くなってしまいました。

この瞑想も、実に興味深いもので、まだまだ話し足りないのですが、
それはまたいずれの機会に。


***今日は実は、つづきます***