日々是エルヴィス

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「君を信じたい (I Just Can't Help Believin')」 : 余分な解説

2020年04月03日 12時07分00秒 | ナイアガラ

5CD「From Nashville To Memphis - The Essential 60's Masters」当初、次回の「かけら」は、「君を信じたい (I Just Can't Help Believin')」 のコメント欄に書き込もうと考えましたが、ちょいと長めの話になりますので、記事として独立させます。

ラジオ番組「サタデーソングブック 新春放談 1994年1月16日(↓)」に於いて、大瀧詠一さんが5CD「From Nashville To Memphis - The Essential 60's Masters」の日本語解説書を書いた際に「私はこれを書くために生まれて来たのではないかと・・・」と充実感を持ったことを証言したのですが、その番組には、萩原健太さんも出演(↓)されていて・・・



5CD「Walk A Mile In My Shoes - The Essential 70's Masters」続く5枚組ボックス5CD「Walk A Mile In My Shoes - The Essential 70's Masters」の日本語解説書を書いたのは大瀧さんの話を聞いていた萩原さんだったと知ることで、詐欺組織が係ろうとする悪い流れを断ち切った大瀧さんが正しい方向へバトンを渡したんだろうと想像がつきますね

で、今回「言葉のかけら」で「君を信じたい (I Just Can't Help Believin')」を扱うとなれば、5CD「Walk A Mile In My Shoes ~」の日本語解説書も参考とするわけで・・・あらら、MGMが映画「That's The Way It Is」のために1970年8月のラスベガス公演を録画したのは

   8月11日から13日

と日本語解説書に書かれてしまいました。
実際に8月10日のオープニングショーから録画されていたのは、
1984年出版「Recording Sessions」(著者ヨルゲンセン他)にも記されていて、
私が知る限り、ディナーショーとミッドナイトショーの取り違えなどの混乱があったものの、
オープニングについては8月10日とする情報から
それからず~~~と、変化がなかったように記憶しているのですが、
映画向けに録画が始まったのが11日とする資料がどこかに存在したのでしょうか?

さて、本題に入ります。
次回の「かけら」は、「君を信じたい (I Just Can't Help Believin')」 の記事に
ドキュメンタリー映画「That's The Way It Is」では時系列で
「君を信じたい」の「歌詞記憶への不安」を記録していたので、
私はDVDの収録時間を示してみましたが、時系列を大事にするのであれば
「B.J.Thomas」バージョンが1970年6月に発表された話は
記事の冒頭で解説していてもよかったはずです。
では、どうして私はあえてその話を記事の途中に差し込んでみたのでしょうか?

・・・まあ、そもそも「いつもながらの下手な文章だから」ってのも
その理由になりそうなのですけど 私は映画「That's The Way It Is」のDVDを見ていて
ひとつ気が付いたのです。
エルヴィス・ファンのほとんどが、映画「That's The Way It Is」を通じて
「1970年8月のエルヴィス」を知ったはずですが
ラスベガス・インターナショナル・ホテルで1970年8月11日ディナーショーを見ていた観客は、
歌詞カードを手に「君を信じたい」を歌う姿を見てから
後に公開された映画「That's The Way It Is」を見て、
エルヴィスがずっと「歌詞記憶への不安」を抱いていたことを知ったはずなのです。

つまり当日のエルヴィスを自分の目で見るような「特別な条件」が加わると
時間経過通りの認識の仕方が崩れることをDVDを見ていて気付いたので
私は時間経過に逆らった記事の書き方をしてみたという・・・
いや、さらに言うのであれば、この日記でそれに触れるために
次回の「かけら」は、「君を信じたい (I Just Can't Help Believin')」
あのように書いていたわけです。

1970年6月に発表された「B.J.Thomas」バージョン(YouTube)が、Billboard Hot 100で
9位になったことを踏まえて、エルヴィスのパフォーマンスを聞いてみると、
「Suspicious Minds」風な「Off-On」アレンジを施して、
「For more than just a day」と歌うところ(↓)は
ヒットチャートの順位なんて何の意味も無いような、
歌詞に対する圧倒的な表現力を感じるでしょう。
・・・まあ、このような指摘が「余分な解説」なのかもしれませんが



エルヴィスのブログでシロチンとケロチンもBeach Bird BluesてえんだからFTDだって・・ by TiBITA (タイビットA) 202122 232427


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2 コメント

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表現力 (エルヴィスママ)
2020-04-05 17:27:39
エルヴィスのバージョンに慣れ親しんだ耳には、
B.J.Thomasのバージョンはとても「平板」に聞こえ、
エルヴィスの「歌詞を自分のものにする力」を改めて実感しました。
因みに、2000年に発売された3CD「That's The Way It Is Special Edition」の日本語解説書に、この曲の作者の一人であるバリー・マンが
「この曲の決定版はエルヴィスのこのバージョンだ」と話した
と書かれています。
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コメントありがとうございます (バークレー@管理人)
2020-04-05 23:32:30
おお、「Special Edition」の解説書を読み直せていませんでした
この「余分な解説」の記事を書くために
5CD「Walk A Mile In My Shoes - The Essential 70's Masters」の
日本語解説書に気を取られてしまったのですが。

エルヴィスのファンならではの「贔屓目(贔屓耳?)」でなくとも
音楽鑑賞をを楽しみとするひとであれば、
エルヴィスが加えた「Off-On」アレンジを評価すると思います。

で、このコメントを頂いたことを知らずに・・・てか、
本日は「言葉のかけら」向け資料作成に時間を使っていましたので・・・
先ほど、この「余分な解説」を上回る調査結果をメールしました。

次は「かけらブログ」向けの「かけら補足資料」に取り掛かるので
調査結果に書いた内容を織り交ぜておきます
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