「護憲の北教組」複雑 主張は社民、組織は民主… 参院選(07/26 08:41) 日教組内で“最左派”といわれ、護憲を強く打ち出す北教組。「主義主張は社民党が一番近い」と幹部の一人は明言するが、今回の参院選でも支援するのは民主党だけだ。組織内には、自民党以上に愛国心を強調する教育基本法改正案を示し、改憲論者もいる民主党へのアレルギーは根強い。だが、事実上の二大政党体制の中で政治的影響力を保つためには、民主党以外に選択肢がないとの現実的判断が優先される形となった。 「護憲のためには参院の三分の一、八十一議席が必要。私は八十一議席の一人として、議席を守ってきたい」 六月十三日の北教組定期大会。民主党現職の小川勝也氏はこう訴え、北教組の支援に期待を寄せた。退席した小川氏に続いて登壇した北教組の住友肇・副委員長は「もっと護憲を明確にすればいいのだが」と言って、会場の乾いた笑いを誘った。 二年前の党代表選で、改憲志向が強い前原誠司氏に投票した小川氏を支援することに、抵抗を感じる組合員は少なくない。 北教組の民主党への不信がピークになったのは昨秋の臨時国会。教育基本法改正案が俎上(そじょう)に上った時だった。民主党が示した対案は、愛国心や道徳教育の位置づけで「自民党案よりひどい復古主義的な内容」(小関顕太郎・北教組書記長)だった。 「心は社民党。しかし…」と、北教組幹部の一人は言葉を濁す。上部団体の日教組や連合は民主党支持。そこにあえて反旗を翻し、政治的影響力の小さい社民党支持に回ることは、組織の論理としてはハードルが高い。 北教組が道選挙区で推すのは小川氏だけ。だが、信条的に近い社民党新人の浅野隆雄氏や、護憲の立場を鮮明にし当選後の民主会派入りを表明している無所属新人の多原香里氏にも一定の票は流れるとみられる。また、札幌など都市部では共産党支持者も少なくなく、創価学会員もいるなど一枚岩にはほど遠い。 ジレンマを抱える執行部の一人は言う。「民主を支持するしかない以上、党内で護憲が主流になるよう働き掛けることが現実的だ」 定期大会から約二週間たった六月末。札幌市内で小川氏と会談した北教組幹部は、護憲の姿勢をさらに明確にするよう迫った。小川氏も「今後もその姿勢で頑張りたい」と応じた。 北教組の住友副委員長は「小川候補は、これまでの信頼関係のもとで推薦した。護憲勢力を一人でも増やしたい」と語る。大票田・北教組の支援を失うわけにはいかない民主党と、“消去法”で民主支援を続ける北教組。この「大人の関係」(北教組幹部)に、冷めた視線を送る組合員も少なくない。(北海道新聞)
どうなってんの先生!
先の教育基本改悪では「愛国心」を競い合ったカレーライス党とライスカレー党 やっぱり、オムライス党だ
知らないうちにどんどん流されていた…なんてことにならないよう
教え子を再び戦場に送るな!