先日、待望の映画 【スプリング・フィーバー】 を シネマ5 にて観てきました。
ロウ・イエ監督の2009年に作成された中国映画です。
この映画、なんと本家中国では発禁となってしまっているいわくつきの映画なんです。
現代の南京を舞台に5人の男女が織りなす異性愛、同性愛が入り混じる不道徳な恋愛が描かれた衝撃映画です。
性描写もかなりエグということもあり、中国では発禁。日本ではR15指定です。
その辺りの詳しい内容は是非ともご覧頂いてからということで(汗)
閑話休題。私にこの映画を紹介してくれた人が言っていました。
『今の南京だからこそ描ける映画であって、内容のピュアな恋愛模様を醸し出している処はどうでもいいことだ。』
言われる通り、この映画はいろんな視点があると思われます。ゴチャ混ぜ感のある恋愛模様ももちろんですが「フィーバー」という言葉の通りにどこか沈酔に満ちていた私たちがかつて経験してきた(90年代日本)街全体が微熱を保って浮かれていたあの頃。何もかもがありえたあの頃。というの“あの頃の街”の雰囲気をこの映画で表現もしています。
その方はさらに言う。『今の東京ではできない。つまり意味がわからない。何でこんなことをしているのか解らないだろう。そして、我々はこの映画を通して間接的に日本の事を批判しているということを受け取らなくてはならない。』
なるほど。この視点を持ってこの映画を観れてよかった。今の成熟した日本がどういう風になっていて、どうして元気がなくなってきたのかということが何んとなく見れました。大変面白かったです!
最後に、この映画のチラシにこのような一文が書かれていました。
“ こんなやるせなく春風に酔うような夜は
私はいつも明け方まで方々歩き回るのだった ”
「春風沈酔の夜」 郁達夫
【春風沈酔的晩上】
【スプリング・フィーバー】
ぜひぜひおススメです!
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