SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【開発記録】作業メカ(仮称)製作・5.3

2010-08-09 03:42:09 | Laboratory
腹部のカマボコ型ブロックに薄いプラ板で「蛇腹」のディティールを施してゆきます。

まずは0.25㎜程のプラ板を2㎜幅の帯状に数枚切断。
同じく2㎜幅に切断した0.5㎜プラ板をガイドにしながら平行に貼りつけてゆきます。
端はいちいち長さを測って切断するのは面倒だったので接着後まとめて裁断。
最後にフチの毛羽立ちをスポンジヤスリで落として蛇腹の出来上がりです↓


一般的にこうした蛇腹構造を組み立てる際には厚めのプラ板大小二種類を円形に切断し、中心点を合わせて交互にミルフィーユ状に重ねて製作する方がポピュラーで、より密で正確な蛇腹を構成できます。
今回あえてプラ板を貼りつける方法を採ったのはそちらの方が(これまでのシリンダー状部品の製作等で)慣れていたためと、ニュアンス的に、この手法の方が「着ぐるみのジャバラ」っぽさが表現できるのではないかと考えたため。
あくまで、作っているのは着ぐるみではなくメカニックの形状なのですが、心のどこかで特撮に出てくるようなどこかにチープさ、キッチュさを併せ持った造形にしたいという意図が含まれているのやも知れません。
もちろん、そうした意図はユーザー側にとって何のメリットも無いでしょうし、そのニュアンスが十分造形に反映できた自信もありません。何よりも今回のコンセプトには矛盾してますし…。

まぁ、何です。元より理屈でモノ作るってタイプではありませんし、こちらの手法の方が気持ち良く作れるって、高々それだけの理由なのかもしれません。









極端な話、細かくて正確な蛇腹の「形」が欲しいだけなら市販のコルゲートチューブ買ってきて切った貼ったすれば良いだけですから。
メーカー(CAD使用も含めて)さんとか、ディーラーさんが自ら手を動かして造形を施すのは単に形を似せるだけではなくそこにデザインの意図なりニュアンスなりを表現している…と私は考えているのです。
だから自分の力量の許す限りは、真似事であってもそーゆーコダワリは出してゆこうかと…。


しばらくデコレーション関係の記事続く予定です。

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