SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【開発記録】水中用装備製作過程の記録

2012-08-23 04:52:02 | Laboratory
諸般の事情に付きちょっと長めに休んでました。

さぁてせっかく作ったんだから自分でも遊ばないと!などと考えまして暫く放置していた水中用装備を引っ張り出す。
あれこれとやりたい事を夢想しつつ、その間当ブログを御覧の皆様にはこんな画像を見ていただこうかと…↓


これはテストショットのスクリュー部分。原型用に複製した、正真正銘の「最初の複製品」なのですが、これはキャストが十分に流れずにちょうど真ん中で止まってしまったものです。

最近の当ガレージキット商品のジョイントピンは強度と耐久性を持たせるためこうしてABS棒を切って入れ込んでるわけですが、根元、見えますでしょうか?
ちゃんと一個一個切れ込みを設けて万が一抜けてしまったりしないようにしています。
実はキャストは表面の眼に見えないレベルの細かい傷にも浸透するので簡単には剥離しないらしいのですが、念のためがっちり一体化するようこうした加工を施した上で型に設置しております。
またピン先端はこれまたちゃんと面取りしてジョイントをはめ込みやすく加工してあります。これでも見た目以上に手間かけてるのです。

一方、設計上ABSを仕込めないパーツというのもありまして、それがこちら↓

文字通りモーターユニットの上下パーツの橋渡しをするブリッジパーツは部品の厚さが約6㎜、ジョイントが5㎜ですからサイズとしてギリギリ仕込める厚さ…でも壁0.5㎜だと透けちゃうんですよね(上)
正直計算外でした。
結局型を変更してジョイントピンの部分もキャストで成型する仕様(下)に。

こんな感じで万事上手く製造できたかというとそうでもなく、特に次のポイントは複製時にかなりてこずりました↓

赤い矢印の部分は水中スクーターパーツのグリップ部分。結構気を配ったつもりでしたが3回に1回はこうして気泡が残ってしまったためかなりの数ミスショットが出てしまいました。
水中スクーターは他にも本体裏に謎のヒケが発生(本当に原因不明、こんな小さいサイズのレジンキャストがヒケるなんて話聞いたこと無いです!)したりと、正直十分な満足を得られる結果ではなかったので、このパーツに関しては今後マイナーチェンジバージョン製作を予定しております。
当然、今回のWFにてお買い上げ下さいました方には無償交換いたしますのでご安心下さいませ。





さて水中装備を眺めているうちに、フとしたアイデアが浮かびました。
「このモーターユニット、○○○に出来ないか?」

…さて何が出来るかお楽しみに…つーか、俺は一方的に楽しむ!!

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