ある晴れた日の・・・

『失われた名前』マリーナ・チャップマン著、駒草出版、2013.12.3

若い頃、狼に育てられた少年の話を読んだ気がする。

これはサル。育てられたというより、『サルとともに生きた少女の真実の物語』
となっている。

少女はある日連れ去られ、ジャングルに置き去りにされる。

サルとの共生に馴染んできたころ、ジャングルで出産する女性をみて、母への憧憬や温もりをもとめ、人間のなかで生きたいと切望し、ある日、ジャングルに来た密猟者仲間の女性に身を委ねるが、彼らは帰路少女を売春宿に売り飛ばす。

何度か殺されそうになりながら、そこから逃亡したあともストリートチルドレンや下働きなど、生きるためというよりは、その日その日食べるもののために、必死で生きていく。

おそらくこの物語は前半で続編がでるのではないだろうか?

おこった時代は昔でも発刊は昨年。
いまだに誘拐やストリートチルドレン問題はあとをたたないようだが、当時のコロンビアでは、子供の扱いがもっと悲惨で虐待が日常茶飯事だったようだ。

物語の冒頭、夫が運転する車に乗っており、子供たちも同乗している。今では孫もいて、ファミリーの写真が掲載されている。


数奇な運命を生きた女性のノンフィクションであり、ワクワクしながら前半後半を2日で読んでしまった。各1~2時間ほど。
出版企画のアドバイスなどもあり、よくまとめられている。

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