晴れ、時々ダイアリー

黒い髪の天使

能年さんに、
詩的に思いを伝える第2弾。
ゴメンなさい。
やっぱり気持ち悪いので、
先に謝っておきます。



「黒い髪の天使」


何の前触れもなく
天使は、僕の前に舞い降りた。

天使が微笑むと、
僕は、笑顔を取り戻した。

天使が頬を濡らすと、
僕は、自分のことのように涙した。

黒い髪を持つその天使に、
僕は心を奪われる。

彼女のことを思う時、
胸のときめきが心地よい。
だけど、何故だろう。
切ない思いも心をよぎる。

ああ、そうだ。
どこか懐かしいこの感覚は、
いつか感じた、叶わぬ想い。

僕はいつも彼女を見ているのに、
彼女に、僕の姿は見えていない。
彼女の黒い瞳に映るのは、
自らの目指す高みであって、
僕の思いは届かない。

ああ、そうだ。
僕が恋したのは、黒い髪の天使。
天に向かって飛び立つ時を待つ。

やがて、
純白の翼を大きく左右に振り上げる。
天を見上げる瞳には、苦難をいとわぬ決意の光。

ところが、
時は流れを一瞬止めた。

天使は、
その眼差しを、僕に落とした。
口元にやさしい笑みを浮かべ、こうささやいた。


聞こえていました。
見えていました。
あなたが下さった温もりで、
ようやく飛び立つことができるのです。


想いは届いた。
届いた想いは、力になった。

彼女を見送る僕の心も、
いつしか温もりで満たされていた。
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