涙なしでは観られない僕の大好きなシーンがこのあとも続くので、
お話しせずにはいられません。
m(_ _)m
街歩きを楽しんだ後、2人はドーナツ屋さんに入ります。
ヤグのプロポーズの話で、会話が弾みますが、
トモちゃんがふと漏らした、
「ヤグちゃんみたいな人がお父さんだったら、毎日楽しそう」という言葉に、
ハツキの様子が一変します。
「ごめん、何か悪い事言っちゃったかな。」
ハツキは「別に、大丈夫」と答えますが、笑顔は消えています。
「じゃあさ、もっと話そうよ。私もハッちゃんに伝えておかなきゃいけないことあるし。」
と懸命にその場をとりなそうとするトモちゃん。
「ハッちゃんちみたいに、楽しい家族だったらなって」
トモちゃんは、ヤグのように家庭を明るくしてくれる人に心から憧れていたのです。
しかし、ハツキの目には、そんなヤグの姿が、
心配する家族を顧みない自分勝手な男としか映らなくなっていました。
「トモちゃん、何にもわかってないよ!」
今日ハツキを誘ったトモちゃんの胸の内が、ハツキにはもう見えなくなっています。
「ごめん…」
思いもしなかったハツキの怒りに、トモちゃんはただ謝るしかありません。
ハツキは、トモちゃんを残して、店を出て行ってしまいます。
後に残されたトモちゃんは、声を押し殺すようにただ一人涙を流すのでした。
この場面は、能年さんの名演技が特に光っているシーンだと思います。
ある悲しい決意を秘めながらも、楽しそうに振る舞おうとするはかなげな笑顔。
親友の思いもよらない反応に、隠せない戸惑いの表情。
自分の心が届かないもどかしさと、切なさ。
思いが遂げられなかった悲しみと悔しさの入り混じった涙。
1つだけでも容易ではない感情表現を、
この短い時間で流れるように見事に演じ切っていると思います。
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スウィート勉(べん)
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