天野アキが、塩見三省さん演じる琥珀掘りの勉さんに連れられて、初めてトンネルに入った時のシーンです。勉さんに「足元に気を付けて」と言われて、恐る恐る奥へ進んでいくアキが、ヘルメットをトンネルの天井にゴツン、とぶつけて、思わず「いてえ」と言ってしまいます。
台本通りの演技かもしれませんが、構図が妙に引きで、アキの「いてえ」も、セリフにしてはちょっと小声すぎるような気がします。それに、塩見さんが「いてえ」とまた小声で返し、そのあとに「ぶー」とか「あー」とか吹き出してしまうような声も入っているところをみると、やはり、ちょっとしたハプニングだったように、僕には思えます。
ちなみにこの後、「トンネルの中ではいくら大声を出しても外には聞こえない。」と教えられたアキが、奥の方に向かって、「東京さ、帰りたくねぇ!ずっとここさいてぇ!」と叫ぶ、僕な大好きなシーンに続きます。
この時は、北三陸の地で海女を続けたい、と願うアキと、夏休みが終わったら母親と一緒に東京へ帰らねばならない現実のアキとがせめぎ合い、揺れ動いていた頃で、大声で一気に心情を吐露するこのシーンは何度観ても泣けます。
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