「未公開シーンの点と線」(いつもとちょっと違う雰囲気で)
予告編に出てくる、やひろとタケさんのシーンです。
「もう騙されちゃってるもんね」
「俺が?」
しかし不思議なことに、このシーンは本編では使われていません。
不思議といえば、
本編ディスクの「特典メニュー」に収録されていた、まひろがタケさんのふとんに潜り込む未公開シーン。
「ねえ、起きてる? 貫太郎さんのいびきがうるさいから、逃げてきたの」
「ここで寝る。ダメ?」
カットされたシーンはたくさんあっただろうに、なぜこのワンシーンだけが特典として選ばれたんだろうと、これも少し不思議に思いました。
そして、特典ディスクに収録されている別の未公開シーン
ふとんに潜り込んだ夜の次の日の朝みたいです。
洗面台の前でタケさんが、「なあ、お前の妹は何なんだ」と呆れながらやひろに問いかけるところから始まる、5分半の長回しです。
これを観て、やっと点と点が繋がりました。
このシーンの最後に、さっきの「もう騙されちゃってるもんね」「俺が?」が出てきます。その理由が明かされるのですが、これはちょっと笑えます。
つまり、まひろがタケさんのふとんに潜り込んだ次の日の朝、タケさんはやひろとの会話から、ゆうべ、自分がまひろに騙されたことを知って驚く、という筋書きがあったんですね。
では、なぜこのくだりが、ばっさりカットされてしまったのでしょうか。
洗面台の前のシーンでは、河合家でまひろがどんな幼少期を過ごしたかが、やひろの口から語られます。それは、本編を観て僕がまひろに抱いたイメージとは、少し違ったものでした。
つまり、
(また僕の、勝手な想像と思い込みですが)
まひろがタケさんのふとんに潜り込むシーンを使うのであれば、その理由(つまり“オチ”)を説明するために「もう騙されちゃってるもんね」のシーンが必要になり、そのためには、洗面台の前のシーンから始めないといけない。
しかし、そこではまひろの悲しいほどに健気な生い立ちが語られるため、エンディングまでにすっかり明るくなるまひろの姿とは、すこし違和感がある。
しかも、これらのシーンを加えると上映時間が170分近くに達してしまい、これではさすがに長すぎる。
そこで、編集作業の最後の最後で、断腸の思いでこの一連のシーンをカットせざるを得なかった。
ただ、完全にお蔵入りにするのはあまりにも惜しいので、特典映像として、ディスクのあちこちに散りばめた…
と、いうのはどうでしょう。
あは、
いつもの僕の思いこみと知ったかぶりです。
きっと、真実は別のところにあるのでしょう。
失礼しました。
コメント一覧
スウィート勉(べん)
バイク馬鹿
スウィート勉(べん)
Heart of Angel
最近の「のんさん応援日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事