しかし、すでに安部ちゃんは、大吉の乗ってきた列車の側面に「安部ちゃん オラど結婚してけろ！大吉」とペンキで大きく書かれているのを見て大感激しています。
大方の予想通り、大吉はうまくプロポーズの言葉を伝えられませんが、安部ちゃんは、「よろしくお願いします」と快諾。
アキのクラッカーを合図に、リアスのおなじみの面々が一斉に飛び出し、紙吹雪を投げつけ、クラッカーを盛大に鳴らして祝福します。
その時です。うまく開かなかったテープでしょうか。大きな塊が飛んできて、大吉さんの鼻を直撃します。大吉さん、一瞬わずかにひるんで苦笑いを浮かべますが、撮影は続きます。
みんな、台本通りとはとても思えないテンションで大騒ぎをしていますので、鼻に何かが当たったくらいのハプニングはお構いなしみたいです。
このシーンで、ほんのちょっと意外だったのがアキのガッツポーズです。
確かに4年前、袖が浜の海に自ら飛び込んで以来、アキはすっかり明るくなりましたが、これほど大きなガッツポーズを見せたのは初めてだったような気がします。
ドラマが大団円を迎えようとしている時期ですから、少しずつ派手な演出が多くなっていたのかもしれません。
クラッカーが一斉に鳴らされる場面の音楽も、よく使われる挿入曲ではなく、ドラマのオープニングテーマが大々的に使われたのも、その現れではないか、と僕は勝手に思っています。
とにもかくにも、「あまちゃん」はこのあと、鈴鹿さんのリサイタル、春子ママたちのトリプル結婚式、潮騒のメモリーズ号復活と、怒涛のごとく最終回へなだれ込んでいくのです。
「これってＮＧ？」 おしまい
