オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

宇宙空港の完成(追4)

2011-11-02 | 航空宇宙

4分間宇宙の旅、来年にも…米に「港」完成

 【トゥルース・オア・コンシクエンシズ(米ニューメキシコ州)=山田哲朗】宇宙観光を準備中のヴァージン・ギャラクティック社は17日、米ニューメキシコ州南部の砂漠地帯に、宇宙船が離着陸するスペースポート(宇宙港)を完成させた。
 同社を率いる英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長は落成式で「少数の開拓者が始めた航空産業のように、この美しい建物も時代を変える」と述べ、宇宙旅行時代の到来を宣言した。
 同社の宇宙船は、乗員2人と乗客6人が搭乗する。飛行機の翼の下に取りつけて上空15キロ・メートルまで運んだ後、切り離してロケットに点火し、高度100キロ・メートル以上の宇宙空間まで上昇。再び大気圏に突入するまでの約4分間、無重力状態で窓から青い地球を望める。最後は滑空してポートに戻る。同社は早ければ来年から営業運航に入る予定だ。
2011年10月18日11時40分  読売新聞)

     空港ビル上空を飛ぶwhitenight2


     空港ビル,滑走路,whitenight2
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1年後に宇宙旅行(弾道飛行)のビジネス化が始まりそうです。何のかんのと言っても順調にビジネスが進んでいるみたいです。しかし、残念なのは、今回の報道でバート・ルータンの名が聞かれなかった事です。完全に引退したのかな。1年後の初飛行の時は姿を現すのでしょうが・・・。
 それにしても若々しい企業家精神ですね。20世紀初頭に、何人ものベンチャー精神に溢れる人達が航空業界の種を蒔き、育てていった姿を思い出します。日本でも十勝空港━大樹町飛行場を宇宙空港に出来るなーと思ってしまうのですが。JAXAがHOPEを中止しなければどうなっていたか?
 もうひとつがwhitenight2です。現在は、宇宙船を高空まで運びあげて発射する母機に使われます。しかし、使い道はそれだけでありません。従来B52が主に使われていたNASAの実験機の発射母機にも、これが使われる様になるでしょう。そして、新しい高効率の輸送機の母体になるのでは?と期待しています。
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日本で宇宙空港を作るとしたら、北海道の十勝空港━大樹町飛行場(航空公園)でしょう。

大樹町。飛行船格納庫が目立つ。滑走路長が1000mなので、3000mにしなければ。

HOPEの時に本格的な宇宙空港を模索していた事が分る。かなり本格的な空港で、今回の米国の例に遜色ないものが構想されていたことが分る。HOPEが消えてしまって・・・・


  観測気球が格納庫から出て来る。

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大樹町航空公園を宇宙空港にしようと試みた例を辿ると。5,6年前に米国ベンチャーとの模索がありましたね。この時は、とにかく滑走路が3000mなければということでした。バブルの時だったら予算が付いたかもしれないけど・・・・
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ロケットプレーン・キスラー社、
サブオービタル飛行基地候補地視察
日時:平成18年6月14日       
場所:とかち帯広 空港、大樹町多目的航空公園ほか

 北海道でロケットプレーンXP機によるサブオービタル飛行の事業化を
検討しているロケットプレーン・キスラー社副社長が6月14日(水)、
とかち帯広 空港、大樹町多目的航空公園ほかを視察しました。
航空大学校帯広分校、大樹町道の駅(コスモール大樹)を訪問したほか、
大樹町長、帯広市長とも懇談し、XP機によるフライトについて説明しました。




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見逃してました。米国の宇宙ベンチャーの小型シャトルの「ドリームチェイサー(夢追い人!)」。来年には打ち上げるみたいです。方法は、アトラスロケットに載せて打ち上げるそうで。X-37B,HOPEと同様の方法ですね。着陸は、ニューメキシコを使わせてもらうのかな?。HOPEのやり方が「正解だった」と再び言ってもらってるようで・・・。

              ドリームチェイサー

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参考までに、現在NASAが民間に開発委託している宇宙船を見ると
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 NASA商業宇宙飛行開発部のフィル・マカリスター部長代行は、「資金面でも技術面でも投資し、支援していきたい」と述べる。今年初めにNASAは、次世代宇宙船第1号の開発に弾みをつけるため、米企業4社に計2億7000万ドル(約210億円)近い資金を分配した。
 その4社とは米航空宇宙大手のボーイング、それから宇宙輸送ベンチャーのスペースX、シエラネバダ、ブルー・オリジンだ。バラク・オバマ米大統領の2012年度予算要求には、こうした開発を支援するための8億5000万ドル(約670億円)が計上されている。
 宇宙進出競争でしのぎを削る各企業にコンサルタントとして高額報酬で雇い入れられたNASAの元宇宙飛行士たちも多い。
■ボーイングとスペースXが一歩リード
 NASAとしては、21世紀中ごろまでに少なくとも1つ以上の低軌道上への人員輸送手段を持ちたい考えで、企業間の競争を奨励している。当面は年間で2回に分け、計8人をISSに送る計画を目指す。
   ( 7月21日 AFPBBニュース参照 )
ブルーオリジンのニューシェパード

ボーイングのCTS-100

スペースXのドラゴン
カプセル型の宇宙船は「アポロ+太陽電池」が正解だったのかも。もしも、アポロ宇宙船に最初から太陽電池を装備し、カプセル内を純酸素でなく、普通の空気で満たせば・・・。モデルチェンジせずに今でも使われていたかも。サターン5型はともかく、サターン1B型も使われていたかも。やはり、純酸素では一般の人は乗せられなかったでしょうね。
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今年の大樹町航空公園で行なわれたロケット実験
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 7月23日早朝にCAMUI型ロケット(推力90kgf級機体)とSNS㈱開発ロケットエンジンを搭載した液体燃料ロケット「なつまつり」が打ち上げられました。打ち上げ当日は、良好な気象条件に恵まれ、6時15分頃に、CAMUI型ロケット1号機が打ち上げられ、到達高度は1,356mに達しました。次に、SNS㈱の「なつまつり」が打ち上げられ、到達高度1,500m(推定)に達しました。最後に、CAMUI型ロケット2号機が打ち上げられ、到達高度は1,300m(推定)に達しました。なお、3機とも海上に向けて打ち上げられ、パラシュートにより海上へ落下し、大樹町漁業協同組合の皆様のご協力を得て、無事に回収に成功しました。
 CAMUI型ロケットは、打ち上げの目的(無線伝送によるデータ取得・フロート搭載による機体の海上保持・ビーコン探索など)を無事に達成できました。また、SNS㈱の「なつまつり」に搭載したハイビジョンカメラでは、打ち上げから海上落下までの映像がはっきりと撮影されていました。

※写真1 CAMUI型ロケットの打ち上げ、写真2 回収後の機体説明を行うCSW代表取締役 植松努氏、写真3 回収後の機体

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今年も大樹町でのロケット実験は続いているみたいです。CAMUI型のロケットの実験は、引き続いて行なわれています。興味深いのは、ホリエモンのロケットである「なつまつり」ロケットの実験が行なわれたことです。両者共無事成功。なによりも注目したいのはホリエモン。まだ収監されている筈ですが。色々言われるみたいですが、このベンチャー精神が、今最も求められるものでしょう。

大樹町航空公園 ----->  ココ
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