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須﨑のgooブログ

福島原発、写真付きで日記や趣味

2号機格納容器(2012/3/27)

2012-03-28 07:52:39 | 福島原発

2号機格納容器 非常に高い線量(3月27日 22:10) NHK情報

東京電力福島第一原子力発電所の2号機で27日、事故後初めて格納容器内部の放射線量の測定が行われ、最も高い場所で1時間当たり72.9シーベルト=7万2900ミリシーベルトという非常に高い放射線量が計測されました。
溶け落ちた核燃料が影響しているとみられ、今後、廃炉作業を進めるうえで課題となりそうです。
福島第一原発の2号機では、今後の廃炉作業に向けて格納容器内部の状況を把握するため、27日、事故後初めて容器の内部に線量計を入れて、直接、放射線量を測定しました。
その結果、容器の壁から原子炉寄りに1メートルの位置での測定では、線量計を下に降ろすほど線量は高くなり、最も高い場所で1時間当たり72.9シーベルト=7万2900ミリシーベルトという非常に高い放射線量を計測しました。
この値は100%の人が亡くなるとされる被ばく量におよそ7分で達する値で、東京電力は、容器の底に溶け落ちた核燃料が影響しているとみています。
今回の調査では、容器にたまっている水の水位が60センチほどしかないことも判明し、容器の下部にある圧力抑制室などが壊れているとみられています。
廃炉に向けては、格納容器の損傷箇所を特定して修理し、水を満たしたうえで燃料を取り出す計画で、困難な作業が予想されており、東京電力は「高い放射線量に耐える機器の開発をどのように行っていくかも課題になる」と話しています。

<コメント:須崎>
格納容器内だから放射線量は高いのは当然と思われるが、正常時は、0.01msv程度と少ないのだそうだ。
  圧力容器内では、核燃料は、ペレット(約10mm)を燃料被覆管で燃料棒として作られており、更に燃料集合体となっている。
  ペレットは、熱は出すが放射能は閉じ込められていることになります。
格納容器は、圧力容器の外側に位置するが、核燃料を取り出すために、格納容器から取り出すので、この放射線が空気中に
漏れることになり、溶けた核燃料が現状では取り出せない。
水に満たされ、冷温停止状態ならば、もっと放射線量が小さくなるのだろう。
  <ニュースが小さくなってきていますが、注視しましょう>


福島原発2号機・82℃

2012-02-12 19:58:29 | 福島原発

 東京電力は12日午後2時すぎに、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器下部の温度計の1つが一時82度に達したと発表。
昨年12月に宣言した冷温停止状態以降で最高値。  80度を超すと冷温停止状態の条件を満たさなくなる。
注水量を増加させる準備を進めている。 
原子炉内のガスを分析し、放射性キセノン135が検出されていないことから、溶融燃料の核分裂が連鎖的に進む「臨界」反応は起きていないとしているが、臨界防止のためホウ酸1トンを入れる。 
2号機の圧力容器下部の3つの温度計のうち、ほかの2つは35度前後で安定している。

<コメント>
  2つは35℃で、1つが82℃で、この温度計が故障しているとの説も発表しているが、とんでもない見解だ。
  同一場所の3個ならば、その見解は当たっているが、相違する3か所なのだから、違う数値が計測されても、信頼すべきだ。 
1)圧力容器に水が満たされていない状態であることから、温度差は当然である
2)内視鏡撮影でも、湯気がでていることからすれば、100℃近い場所があると見るべきである

いずれにしても、この温度については、注視していきましょう。

 


福島原発2号機の温度

2012-02-06 19:45:10 | 福島原発

<NHKニュースによれば>東京電力福島第一原子力発電所の2号機の原子炉で、温度計の1つが5日から70度を超える高い値を示していて、東京電力は原子炉への注水を増やしていますが、6日午後5時現在でも温度は69度余りと高い状態が続いています。
福島第一原発の2号機では、原子炉の底にある温度計の1つが先月27日には45度前後を示していたのが、その後、徐々に温度が上がって、5日午後4時には71.7度となり、特にこの4日間で20度以上と急激に上昇しています。
このため、東京電力は6日午前1時半ごろに原子炉への注水量を1時間当たり1トン増やして10.6トンとする対策を取りました。
ところが、6日午前7時に73.3度を記録し、その後も午前11時に71度、午後5時でも69.2度と温度が高い状態が続いています。
一方、原子炉の底にあるほかの2つの温度計は先月下旬以降変わらず、44度程度を示しているということです。
東京電力は、配管の工事に伴って原子炉に水を入れる2つのルートのうちの1つをいったん止めて再開したところ水の流れが変わり、溶け落ちた燃料の一部を十分に冷やせなくなった可能性が高いと説明しています。
「臨界」のときに発生する放射性物質の『キセノン』は検出限界以下。
東京電力は「冷温停止状態を受けて定められた新たな規定では原子炉の温度を80度以下に抑えるよう求められている。

これについて原子力安全・保安院は、ほかにも2か所で原子炉の底の温度を測っており、おおむね45度前後で安定していることなどから、「1つの温度計で一時的に80度を超えたとしても、原子炉の冷却に問題が起きているとは考えない」として、「冷温停止状態」が維持できているかどうかについては、「温度の条件だけでなく総合的に判断する」と話しています。       

 <コメント>
1)冷温停止状態と言っているが、蒸気が上がっていることからすれば、100℃以上の場所があるのと思うべきですね。
2)配管の工事で、注入口を変えたら温度が上昇したならば、原子炉が穴が開いており、直接核燃料に水がかかっていな いと冷却ができな い状態なのですかね。
3)まだまだ、注目して見つめていく必要があります。


SPEEDI スピーディの無駄

2012-01-18 19:04:34 | 福島原発
SPEEDI(放射性物質拡散予測システム)
内閣府原子力委員会の作業部会は、原子力防災指針の改定を検討。
「SPEEDIは信頼性が低いため使わず実測した放射線量を基に判断する」と言う見直し案をまとめた。
「SPEEDIの予測は、不確実性が大きく、緊急時の活用は困難」との見解。

第一原発事故調査・検証委員会の中間報告書の指摘
 「予測情報が提供されていれば、より適切な避難経路などを選ぶことができた」に反する。
現行の原子力防災指針は、
 「スピーディの情報や事故状況などを基に、50ミリ・シーベルト以上の被曝が予想される場合に、避難指示を出す」となっているそうだ。

考察
1)原子力委員会も、的外れのことを考えていますね。
  実測値があれば、それが最良であるのですが、54か所の原発の周辺・各地域の実測値を測定することなど出来ないでしょう
  それを効率良くシミュレーションするのが予測システムです。
  (1)福島原発の場合は、実測値を使用すべきです。
  (2)実測値が得られても、現状は解決策が出来ていません
2)SPEEDI
  巨額の開発費(20年で113億円)をかけても、実際には役立ちませんでした。
  (1)現在も放射能の放出量が1ベクレル/時間(Br/h)で計算されています(最大時2000兆Br/h放出、現在0.6億Br/h放出)
    こんな1Br/hの数値で計算しても、役にたちません。<ホームページでは放出量が不明となっている>
  (2)不幸にして、シミュレーションと実測値があるのですから、この両者の比較検討をして、シミュレーション精度の向上が
    可能なのに、努力していません。
  (3)年間に5億円以上使っています。本気で開発するならば、エンジニア数名(5000万円/年)で十分でしょう。
    つまり、天下りの温床だったのでしょうね。(年間50~20人の遊び人が、群がっていたのですね)
  (4)まさか、このSPEEDIが使用される局面があるとは、思っていなかったのです。
  (5)役立たないならば、即時予算の打ち切りをして欲しいです。(民主党では無理でしょうが)