
【r266】中塩原・板室・那須線は、那須塩原市塩原地区のR400から板室温泉を経由して、那須町のr17交差点までを結ぶ全長65km程の路線ですが、その中間部分36kmは不通区間となっています。よって、道路として機能しているのは、那須のレジャー施設等にアクセスできる那須町内の一部区間のみとなっています。

この写真は、塩原地区の起点から九十九折りを上りきったところから眼下を眺めたものです。かなりの高低差を一気に上るこの区間、整備されたのは最近のようですが、その先は行き止まり(全面通行止)です。この「塩那道路」は、高度経済成長期に観光用道路として開発が計画され、自衛隊の協力を得ながら山の稜線を行く道が切り開かれました。しかし、その後工事は凍結され、数年前、正式に建設中止が決定されました。現在は、廃道となる区間の植生回復のための工事が進められているそうです。
通行止区間は、道路管理者(県)と一部の地元住民以外の立ち入りが禁じられていますが、踏破した廃道探検家(オブローダー)がいるのも事実のようです。危険なのでやめましょう。