年々渋みを増していくポレスター1-Sです。
プロ用途でかなり使い込まれたギアですが、オーバーホールでまた良い状態になりました。
今回は呼吸時にゲージの針が僅かに振れるということで精密検査すると、過去にもあったコンプレッサーの黒いススの異物やタンク内の錆がフィルターや内部に見られました。
タンクと充填問題については思い当たる節があるとのことでしたので、要改善のアドバイスをさせていただきました。
それに加えて、今回はダイヤフラムに激しい汚れが付着していました。
当店でも海外のガイド用途等で多く見かけますが、これは「バクテリア（細菌）」が付着して乾燥したもののようです。
通常、水道水には消毒のために塩素（カルキ）が含まれていますので、水洗い後放置したとしても、このような菌は繁殖しにくいです。
今回のお客様は伊豆メインですが、洗い場の環境をお聞きすると、コンクリート製で苔が生えていたり、雨水を使って桶に入れていることがあるようで、このように消毒ろ過されていない真水で器材を洗うと、バクテリア菌が繁殖し、乾燥してこのように残ることがあります。
いくつかの信頼できる修理業者さんにお話を聞いたところ、このような状態になっているレギュは結構あるそうです。
今回オクトパスの方は目に見える激しい菌の繁殖は無く、比較的きれいでした。
同じような環境で水洗いしていても、このような違いがでることもありますね。
自分の経験値でもレギュの方が細菌繁殖が起こりやすいです。レギュは常に空気が通る、オクトは使わないためレギュに比べて圧倒的に海水に浸る時間も長いというのもあるかもしれません。
直接口の中に入ってくる場所で、当然健康被害も考えられますので、水洗い環境で心当たりがある方はぜひご注意ください。
普通に日本の水道水で洗っている方は、気にしなくて大丈夫です。
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