ダイビングのサンマリンショップ姫路・しんです。
一般的なインストラクターやダイビングショップの人がゲストに
よく言うコメントとして、このようなものがある。
「ダイビングの事故はごく稀で、ほとんど皆さんとは関係がない。
例えば、同じマリンレジャーである釣りや、サーフィン、
または登山と比べても、死亡率ははるかに低い、だから安全なのだ。」
もちろん、今からダイビングを始める人や初心者の人にストレスを与えない為
の発言なのだろうが、ゲストが望んでいるかもしれない安全意識を高める気持ちを
奪いはしないだろうか?
もしかしたら、むしろ「安心させる」という意味で弊害になってはいないだろうか?
ダイビングの安全は、誰にでも、もれなくついてくるものではない。
実は、心の準備やノウハウがないと得られない、ということを、
これからダイビングを始めようとする方や、経験の少ない
ダイバーに方にも覚えておいて欲しい。
そして、それはほんの少し意識を高めるだけで良いのだ。
ダイビングの楽しみは、教えなくても海に入ればすぐに分かる。
また、ダイビングスキルは経験を積めば、自然と身に付いてくる。
逆に手取り足取り教える必要はないのではないか、とさえ思う。
しかし、ダイビングのリスクを伝えるのは、経験や知識のある
プロダイバーにしか出来ない。
トラブルを経験してから気付いても手遅れになることもあるのだ。
幸い私は、ダイビングを始めた頃から、たくさんの失敗を繰り返している
へなちょこダイバーだし、強いスイマーでもない。
サンマリンの他のスタッフも、それぞれに弱点もあり、ダイビングの
怖さも良く知っている。
そんな私たちだからこそ、ゲストの安全意識を高めることが出来るのだとも
思う。
個人的なことだが、ここ10年くらい安全面では、自分の子供とダイビング
している気持ちでゲストとダイビングしている。
少なくとも、水中で目を離すことは出来ないし、ダイビングの持つリスクを
一切隠すことも出来ない。
それと同じ気持ちをゲストに対して持てなくなったら、インストラクターを
辞めようと思っている。
最後に・・・ダイビング関係業者の方々へ。
もし、ダイビングのリスクを積極的にゲストに伝えたら、
嫌われて離れていくのでは?
ストレスが大きくなるのでは?
ダイビングをしなくなるのでは?
と考えていたら、すべて大きな誤りです。
今のお客様は、ダイビングの安全にも非常に関心があり、リスク管理の
ノウハウ伝えることで、むしろ信頼につながることでしょう。
2010年もすべてのダイバーが安全ダイビングを楽しめますように。
・・・・・・
●ダイビングのサンマリンショップ姫路(兵庫)
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お気軽に直通メール
または、お電話079-293-1506
までお願い致します。
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