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タンクバルブの全開確認は、ダイビング前点検で最も重要

「タンクのバルブ開け忘れ」によるトラブルについては、私はかなり慎重に確認するタイプですので、周囲で経験したことはありません。

ただ事故例を見聞きする限り、割と珍しいものでは無いと認識しています。

マリンダイビングwebの記事
STOP! 潜水事故
CASE41 タンクのバルブ開け忘れ


「タンクバルブの開け忘れ」と聞くと、バルブを開けてないケースを想像されるかと思いますが実際にはそうではないケースも多いと思います。

それはタンクバルブを「少し開けているが、全開していない」というケースです。

例えばこのように残圧計とバルブの開閉度を確認すると、ほんのわずか20度でも開けばシュッという空気音がして、タンク内の満タン残量である数値を示します。





ダイバーさんの中には、このわずかにバルブを開いたときに残圧計を確認して「満タンok」となる人が意外に多く、そのときに動きが止まってしまって、その後の全開を忘れるケースが良くあります。(これは自身のゲストでも何度も経験しています。)

また一度全開していたとしても、場合によっては安全上スタッフが閉める場合もよくありますし、本人が戻しすぎている場合もあります。

どのケースでも、その後しばらくして器材を背負う時や海に入る直前に残圧計を再確認したら、満タン表示しています。

しかし、そのまま水中に入れば直後(もしくはバルブの開閉状況によってはしばらくして)に満足に呼吸できずエア切れ状態になります。

残圧計の表示はあくまで残圧計内の数値です。タンクバルブの全開とセットで初めて正確な残圧確認ができると私は考えています。

あまり講習では言われないかもしれませんが、タンクバルブ開閉については、ダイビングの器材セッティングの中で、最も重要な点だと思います。

タンクバルブの全開はとても重要(トラブル例)

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