昭和な感じ!

昭和のあれこれを懐かしんで楽しむ、1960年代産まれのブログです。

もんじゃ焼の思い出☆

2012年10月16日 | 昭和な話
金木犀の香りが、あちこちで漂っておりますね。
我が家にも1本植わっているのですが、最近忙しくてその姿を見ることもありませんでした。
あれ?この香りは・・・
と思って窓を開けたら、オレンジ色の花が満開です。
な~んにも手入れをされていないのに、この季節になるとちゃんと花を咲かせる・・・なんて律儀な事でしょう(笑)。
でも、この花、パラパラと道路に散るので、お掃除が面倒な一面もあるのですよ。
いつもは夫が出勤前に道路の履き掃除をするのですが、昨日から出張で10日程いない・・・
うん、私が掃除するしかないんだね(汗)。

と、金木犀の話とは全然関係ないのですが、昨夜は娘ともんじゃ焼を食べに行ってきました。
夫が出張の時は、二人で外食する事が多いです。
たいていが家の近所や、せいぜい電車で30分までの所ですが、昨夜は家から1時間半のお店。(けっこう遠かった
娘の大学の近くで、彼女は友達と行った事があるのですが「美味しいよ~」と誘われまして。
そのお店が昭和の雰囲気をイメージした内装だったのです。
白黒テレビがあったり、壁には古い映画のポスター、大村 崑さんの元気はつらつオロナミンCや、由美かおるさんの蚊取り線香の看板(多分、ホンモノ)がかかっていたり。
この看板は子供の頃、家の近所にかかっていました。
親類の家のそばでも見かけたので、全国的に貼られていたのではないかと思います。
さらに、売ってはいませんが、駄菓子屋を思わせる一画もありました。
懐かしい、懐かしい、と連呼する私に比べて、娘は何が懐かしいのかサッパリ分からないようでしたけれど。

もんじゃは、ビーフシチューもんじゃとか、クリームシチューもんじゃとかありまして、びっくり。
お味はなかなかイケましたが、子供の頃食べたもんじゃとは流石に違うな~。
どうもリッチ過ぎます(笑)。
私は東京の下町育ちなので、よく駄菓子屋さんでもんじゃを食べてました。
店の隅に鉄板があって、子供がひしめいて焼いてました。
キャベツなんて入ってなかった気がする・・・
うす~い小麦粉水に、申し訳ばかりのキリイカが浮いてるだけ、みたいな?
それにベビースターラーメンを入れてボリュームアップ。
鉄板に残った液が、パリパリに薄く焼けたのをこそげて食べるのも美味しいものです。

だいたいが顔みしりの子供達でしたが、たまに隣の学校の子もいたり、でも鉄板を囲んでいるうちに仲良くなったり。
新しい子が来ると、誰が言うでもなく、自然と皆でお尻をずらしあって空間を作ってあげたり。
子供の社交場って雰囲気もありました。
うちは母から、もんじゃは不衛生だから食べてはいけないと言われていたのですが、内緒でコッソリ行ってました。
妹がたまに、店先から覗いています。
妹はもらったお小遣いをすぐに使ってしまうので、店には入れないのです。
友達が「ねぇ、妹来てるよ?」と教えてくれるのですが、計画性のない使い方をするのが悪いのだ、と無視してました。
そうすると、かならず母に言いつけられているのでありました。
叱られても懲りずにもんじゃを食べる私。
懲りずにすぐにお小遣いを使い果たす妹。
そして、告げ口。
このパターンを小学生の間中、やってた気がします。
母も一応は怒りましたが、諦めていたのでしょうね。
確かに衛生状態は「?」な部分もありましたが、お腹を痛くした記憶はないです。
今おもえば、妹にたまには奢ってあげれば良かったな・・・と反省もしてます。

もんじゃは東京の下町特有のものかと思っていたのですが、横浜育ちの夫も子供の頃食べていたと聞いて驚いた事があります。
「卵が当時10円だか20円だったな。家から持ってきて入れるヤツがいて、罰金30円取られてた」とかも言います。
もんじゃに卵?
それは邪道なのでは?お好み焼きじゃないんだしさ?
そう言う私に「そう?ほら、オレの育ったのは山の手だからさ」と切り返され、ムキ~ってなった
どうせ下町ですよ、私は。
ま、卵1個で喧嘩をするのはバカバカしいですが(笑)。

そんな思い出を抱えながら、昨日はもんじゃと生ビール!
うん、もんじゃは子供の社交場とか言いながらナンですが、おつまみにも非常に嬉しい食べ物であると実感しました。
大人になって、良かった事です☆