エリンはいい作品でした！

この間、『獣の奏者エリン』が最終回を迎えました！

なんだかんだと見ていたアニメですが、いい作品だったなと思います。

原作がそもそもいいものでしたが、アニメはアニメのよさがあります。

一見すると単調な色彩も特徴的でエリンの世界にはあっていたと思うし、

キャラクターもオリジナルを含めて素敵でした。

私はエリンの少女時代よりも大人になってからの物語のほうが好きでした。

時代の大きなうねりに巻き込まれながらも、必死に自分の意志を貫こうと

もがく姿がとても気高く聡明に見えました。

エリンにとってはリランこそそんな風に見えているのでしょうけど、

私からすればリランもエリンも、ともに気高く美しいと思えます。

最終回は本当によかったですね。

リランがエリンを助けて飛ぶ姿は本当に心が打たれました。

あれで世界がすべて救われたというわけではないのでしょうし、

結局リランを人間の道具として使ってしまったわけですから、

すべてがキレイにまるく収まったハッピーエンドとはいえないでしょう。

それでも・・・・いいラストだったと思います。

原作ではこの続きがあって、その続編のラストを思い浮かべると、

また違った意味で心が熱くなります。

続編・・・アニメ化しないのかな？

あのラストを映像で見てみたいような見たくないような・・・。

複雑ですけどね。

まあでもとにかく、あそこで完結しても十分いい作品です。

久々に良質な作品だなぁと思います。

子供より、大人のほうがはまるんじゃないかな。

でも・・・ひとつ気に入らないのは、エリンの声！！

どーしても私には棒読みにしか聞こえないんですよねぇ。

ああいう演出なんでしょうか？

それとも声優さんの技量不足？

わかりませんが、それだけが惜しいなぁと毎回思いながら見ていました。

同じ女の子ならセイミヤのほうが断然よかった。

特にラスト近くになってからの彼女はそれまでの何も知らないお嬢様では

なく、凛としていて、最後には王の威厳すら漂っていました。すごい！

とても素敵な芝居だったと思います。

もちろん、イアルもよかった！ダミヤもよかった！

さすがだなと感心しましたよ！