モデル:JAPAN SUEDE MID magforlia(354977 03)
カラー:BLACK/GERANIUM/CADMIUM GREEN
発売日:8/21/2012(Limited 300 pairs & Serial Number)
素材:SUEDE
生産:JAPAN
コメント:2012年8月21日に全国一斉ローンチされた、自身が営むお店"マグフォリア"初の提案カラー!
日本国内の厳選された25店舗程のみで300足限定販売。つまり、世界中で300人しか手に入れられないわけです!
300足全てにシリアルナンバーが付いています!!
まず、今回なぜこのモデルで、このカラーを選んだのか。
まずこのカラーを選んだ点。それは…クライドマニアとしてこのカラーが憧れで、スペシャルであるということ。
さらに、2006年のクライドマルチとしての初復刻が、購入するに値しない不出来なものであったということ。
自分のプロデュースでどこまで"出来"のいいものにできるのか。そこに挑戦したかったからです。
そして、このモデルの選抜。販売のことだけ考えたのなら、当然ロウカットを選ぶべきです。
現に何名かの方から、「これロウカットで出してくれたら…。。」と、すでに言われました。
でも、自分にとってミッドカットでないとダメだったんです。みなさんには申し訳ございませんが。
なぜなら、「復刻はオリジナルを超えられない」という、自分なりの理論があるから。
要は、マルチカラーのロウカットは2006年の復刻版クライドを含め、2タイプすでに存在しています。
ただ、ミッドカットのマルチカラーは今回が初リリース。つまりこれがオリジナルとなるわけです。
ここは不必要なようで、すごく重要だった部分なのです。
前置きが長くなりましたが、ここからこの靴に関する細かい説明です。
今回はスニーカーマニア、プーママニアのプライドにかけて、このカラーの元となったオリジナルである「
西独製クライド マルチカラー」に、
可能な限り近づけました!赤の染色をオリジナル同系色(オレンジ寄りの赤)にして、色目もわざわざ三度染めして濃くしてもらったり、
サイドの刻印は80年代まで使用されていた「横並び」ロゴに変更していただいたり、サイドに縦に入るステッチをグリーンにしてもらったり…。
すご~く細かいことを言うと、実はサイド刻印を打つ角度も、80年代のアイレットベースに平行ではなく、
70年代に見られるフォームストライプに平行な角度で打たれているんですよ!!
インターナショナル企画で出ている現行品のスウェードミッドはアイレットベース基準で打ってあります。そこに気づいた方は相当なマニアです!!
そして…実はステッチの糸自体も太くなっています。
ただ、フォームストライプのグリーンは、オリジナル同系色を出すために必要な染料(オリジナルに使用している染料は毒性が強い)が、
法律の壁により使用できず断念。。グリーンのステッチカラーを、皮革のカラーよりトーンを落とす(オリジナル同様に)という点もNGで叶わず。。泣
ただ、今日本において復元できる中での最高傑作にはなったのではないかと思います!
そして今回は、カラー提案者として、PUMAジャパンさんのご厚意により特別に「NO.010」のシリアルナンバーがふられたものをプレゼントしていただきました!
これはClyde(Walt=Frazier)の、ニューヨークニックス現役時代の背番号です!!ありがとうございました!
ちなみに下画像が今回のファーストサンプルです。画像上で製品版との違いを判別するのは難しいですが、
サイドロゴ、色の濃さ、サイドのステッチ、シューレースの材質等、製品版ではこのサンプルから改良が加えられています!
「JAPAN SUEDE MID magforlia(354977 03)"1st SAMPLE" MULTI JAPAN」
シューレースに、アッパーの染色が染みてしまうほど濃いスウェード。ヴィンテージスニーカー好きにはたまらない"ギミック"の1つです!!
そこも楽しんでいただけたら本望です!!
入手できた300人の方々に、上記を理解していただいた上でさらに喜んでいただけるのであれば、それは本当にうれしいことです!