秋割実施中 ウクライナ危機 特集 新着 連載 注目テーマ 企業 キーパーソン 学び セミナー 動画・音声 ランキング Books WATCH 自分の健康を信じすぎた豊臣秀吉 2019.12.12 10件のコメント 加来 耕三他2名 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、真田幸村、上杉謙信……。歴史に名を残す英雄たちは、どのような失敗を経験し、そこから何を学べるのか。日経BPから『歴史の失敗学』を刊行した歴史家の加来耕三氏が、独自視点の軽快かつ濃密な歴史物語で25人の英雄たちの “知られざる失敗の原因” を明らかにし、ビジネスパーソンに役立つ教訓を浮かび上がらせる。 今回取り上げるのは豊臣秀吉。織田信長の野望を引き継ぎ、天下統一を成し遂げた秀吉だったが、政権を盤石にする前に命を落とした。秀吉の生涯の失敗とは何だったのか。加来氏に聞いた。 (聞き手は田中淳一郎、山崎良兵) 豊臣秀吉は戦国武将の中でも際立って人気の高い人物です。農民から、織田信長の草履取り、そして大名へと成り上がっていくストーリーが大変面白い。人を引きつける魅力に富み、優秀な人材を次々に登用していって、ついには天下統一を成し遂げました。 加来耕三氏(以下、加来):豊臣秀吉については多くの日本人が「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」マジックに引っかかっているような気がしてなりません。度量の広い大気者(たいきもの)で人たらし。多くの人を思い通りに操ったといったイメージです。 しかし秀吉は本当にそんな人物だったのでしょうか。人間は追い詰められた時に本性が出ます。追い詰められた時に逃げるのが信長でしたが、秀吉はどうなのか。 亡くなる時にウソを言う人は少ないはずです。秀吉は、よく三国志の劉備玄徳(りゅうび・げんとく)に例えられます。人たらしで、文武の漢(おとこ)がみんな周囲に集まった。劉備は死ぬときに諸葛孔明を呼んで、「(劉備の)息子の劉禅(りゅうぜん)に(皇帝としての素質がなければ、)お前が取って代われ」と言っています。「劉禅は幼い。自分で食べていけるようにしてくれたら、後は任せる」と。 秀吉も本当に大気者なら、そうしてもよかったのではないでしょうか。「秀頼を頼む」──秀吉は家康に何回もこう話して、誓紙(せいし)を交わしています。そうではなく「取って代われ」と家康に言えばよかった。でも秀吉はそうできなかった。 大気者、人たらしという巷(ちまた)に広まっているイメージが間違っているなら、実際には秀吉はどのような人物だったのでしょうか。 加来:秀吉は10代で社会に放り出された、今でいう戦災孤児です。尾張(現・愛知県西部)の内戦で父を失い、寺に預けられる。金をくすねて家出した少年です。 10代で少年が実社会に放り出されたらどう生きるのか。秀吉は、生涯に一度もうそ、悪口、陰口を言ってないとされています。陰口、悪口が言えないのはなぜなのか。 「顔がサルに似ているな」と言われても受け入れられる。明日を生きるために何でもしたのが秀吉です。命か成果か。秀吉は大坂城で、伊達政宗に刀を持たせて背中を見せて歩いたこともある。大胆なことをするのは、すごいばくちを打てるからです。心の中ではびくびくしていたでしょう。身も心もばくち打ちで、それが後の健康問題につながります。 歴史を活用するのは実に簡単です。本当に言われている通りだったのか。そんなことはないだろうと思えば、小説ではなく、歴史に基づく伝記を読めばいいのです。3冊でも読めば自分の意見が明確になる。自分はどう考えるのかをはっきりさせると、スタート地点とプロセスが頭に入ってきます。 秀吉は門地、家柄にめぐまれていない。だからこそ、頭がいい、腕の立つ人物をうまく使う。へりくだって、どうか俺を助けてほしい、と頼むのがうまい。 次ページ 秀吉が黒田官兵衛を恐れるようになった一言 1 2 3 #ライフ&カルチャー 10件のコメント この記事は… 参考になった 53人94% 投票 参考にならなかった 3人5% 投票 この記事のシリーズ Books WATCH WATCHすると、サイトトップやアプリに 記事更新が通知されます。 2023.8.21更新 読書王ビル・ゲイツを魅了した宇宙と人間の138億年の壮大な歴史 アマゾンのジェフ・ベゾスがウォルマート創業者から盗んだアイデア イーロン・マスクが部下に厳しいのは愛読する『孫子』の影響? シリーズ詳細 あなたにオススメ 歴史講座 英雄に学ぶ失敗と成功の本質 覚悟の男、石川数正の出奔は主君・家康への裏切りにあらず 加来耕三の「歴史の英雄に学ぶ成功と失敗の本質」 豊臣政権と徳川幕府樹立の歴史をつくった? 覚悟の男、石川数正 編集長の視点/取材の現場から 参謀を使いこなす経営者の力量 歴史講座 英雄に学ぶ失敗と成功の本質 織田信長、豊臣秀吉が羨んだ 天下無双の家臣、本多忠勝 加来耕三の「歴史の英雄に学ぶ成功と失敗の本質」 織田信長、豊臣秀吉も羨んだ天下無双の徳川家臣、本多忠勝 歴史講座 英雄に学ぶ失敗と成功の本質 自分を裏切った本多正信を家康が信用した理由(後編) 加来耕三の「歴史の英雄に学ぶ成功と失敗の本質」 ドン・キホーテ?時代の節目に刻印された頑固者、大久保彦左衛門 PLUSな視点 アクセサリー、パリコレ出品 老舗448年の試行錯誤 ビジネストレンド [PR] イグアス 「ネットゼロ」達成に向けたESG戦略とは? 実例に学ぶ、脱炭素と適切な情報開示手法 アステリア DX推進は「現場データ活用」がカギ 非IT人材でも容易にデータ管理・活用できるシステム ベネフィット・ワン ITツール活用だけでは解決しない テレワーク実施で企業が直面する潜在的課題とは? リシュモンジャパン IWC 自分のスタイルに合うIWC腕時計5選 jinjer 給与計算を「社内で効率的かつ低コスト」で実施するには? 脱エクセルで「エラー」防止 日経ビジネス電子版Special 市場が一気に動く時、企業が注力すべき戦略に迫る ロジスティード 経営層・現場待望、“非DX地帯”を改善 山善 先の見えない時代だからこそ進取果敢にリードする レゾナック・ホールディングス 共創とDXで半導体材料を革新 後工程で世界をリード セブン銀行 共創がもたらすイノベーションの最前線1 ビジネストレンド一覧 会員登録 記事一覧 新着記事 シリーズ 著者 ランキング 雑誌一覧 週刊 最新号 週刊 バックナンバー 日経ビジネス電子版 このサイトについて 推奨利用環境 会員機能の詳細 よくある質問・お問い合わせ 利用規約 アクセス履歴の利用について 登録会員の情報変更・解約 雑誌のお届け先の変更 会員登録/購読申し込み マイページ RSS 日経ビジネス電子版のコメント機能やフォロー機能はリゾームによって提供されています。 会社案内 取材・報道・出版憲章 個人情報について データ利用 外部送信 著作権について 広告ガイド 日経ID利用案内 PC版に切り替え Copyright © Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved. ホーム 最新号 ランキング X PLUS マイページ シェア クリップ おすすめ リコーの山下会長「管理職は『支援職』であれ」
日本人の、神道の穢れ(けがれ)概念と肉食禁止と穢多非人の関係について調べてみました‼
穢れ(けがれ)とは?
神道において「穢れ」とは、さまざまな物事が不浄・悪い状態であり、生命力が枯れてしまうことを表す概念です。
かつて、穢れは死や病、出産、月経などによってつくと考えられており、そういった状態の人は祭事・行事などへの参加を禁止され、おとなしく家にこもっていなければなりませんでした。
神道は清浄を最も重んじるが、この穢れとは物理的な汚穢というより、死の穢れや血の穢れなどに接することを忌み嫌うという観念的な捉え方である。そして現実に穢れに近づくことで、穢れが魂にまで付着するものと考え、穢れに触れた者に接することで、その穢れが更に乗り移るとも思われていました。
この罪や穢れ災厄などの不浄をとるのがお祓いです。
日本では天武天皇の治世(675年)に最初の肉食禁止の勅令が公布されています。「庚寅詔諸國曰 自今以後 制諸漁獵者 莫造檻 及施機槍等類 亦四月朔以後 九月三十日以前 莫置比滿沙伎理梁 且莫食牛 馬 犬 猿 鶏之肉 以外不在禁例 若有犯者罪之」と日本書紀にあります。
禁止期間は毎年4月~9月までの農耕期間に限られていました。
食用と狩猟が禁止されたのは、牛、馬、猿、犬、鶏の五畜でした。
肉食禁止の理由として
① 牛は農耕で重要な「田畑を耕す」働きをする
② 馬は移動や荷物の運搬に重宝する
③ 犬は夜に吠えることで危険を知らせる
④ 猿は人間に似ている
⑤ 鶏は朝、時を告げる
ということです。
日本では公に肉食が認められるまで、天武天皇の最初の勅令(675年)から、明治天皇の牛肉試食(1872年)に至るまで、実に1200年の年月を費やしています。
長い年月肉食を忌み嫌ってきた日本人が魚やクジラを好んだのも、この穢れという概念からきているという説もあります。
こうして日本では血を穢れとして嫌う神道の影響から、動物の死体を扱う事を忌み嫌う風習が強かったそうです。
そのような中で穢多という身分は、ケガレが多いという意味で使われてきました。
穢多(えた)とは、日本仏教、神道における「穢れ」観念からきた「穢れが多い仕事」や「穢れ多い者(罪人)が行なう生業」の呼称、斃牛馬(「屠殺」は禁止されていた)の処理と獣皮の加工やまた革製品の製造販売などの皮革関係の仕事、刑吏・捕吏・番太・山番・水番などの下級官僚的な仕事、祭礼などでの「清め」役や各種芸能ものの支配(芸人・芸能人を含む)、草履・雪駄作りとその販売、灯心などの製造販売、筬(高度な専門的技術を要する織機の部品)の製造販売・竹細工の製造販売など、多様な職業を家業とし独占してきたそうです。
人間の屍体を処理する人達が非人と言われ、動物の屍体を処理する人達は穢多と言われたそうです。
穢多という言葉が神道の穢れの概念と関係している事を今回はじめて知りましたというお話です。
wikiまたはこちらのリンクより一部引用です。
http://www.nippon-bunmei.jp/topics/turedure/%E3%80%9021%E3%80%91-%E7%A5%93%E3%81%88%E3%81%A8%E5%A4%A7%E7%A5%93%E3%81%88%EF%BC%88%E4%B8%8A%EF%BC%89%E3%80%80%EF%BC%8D%E7%BD%AA%E3%81%A8%E7%A9%A2%E3%82%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.html