化粧品は苦手だから、相談せんといてください。
と、断る勇気がないゆえ、またドツボ。
どっさりと渡された資料にライターで火をつけて、
ビルの屋上からばら撒いた。
すると、ひらひらと舞い落ちながら燃えていく紙屑が、
お札に化けて紙吹雪。
これ以上の怒りを放り投げて、
思わず知らん振りを決め込むしか術がない。
とにもかくにも、こういうことらしい。
調査によると30代以降の女性は、
「気分年齢=実年齢×0.7」なのだ。
ちょいと計算すると、
実年齢30歳→気分年齢21歳 その差9歳
実年齢40歳→気分年齢28歳 その差12歳
実年齢50歳→気分年齢35歳 その差15歳
実年齢60歳→気分年齢42歳 その差18歳
実年齢70歳→気分年齢49歳 その差21歳
実年齢80歳→気分年齢56歳 その差24歳
これはすごいことだ。
60歳以上に関しては、かってに計算しただけの話なので、
オマケということで。
この「その差○○歳」を若返らせる市場たるや、
そら恐ろしいことに違いない。
内面はもちろん、肌やおしゃれといった
「自分磨き」に積極的な女性の
津波のようなうねりが押し寄せているらしい。
「若わかしく、美しく、よりよく生きる」
という前向きな意識が高まり、
そのためには、お金をおしまず自分投資する女性が急増!
それで、結論はスキンケアをもっと売りたい!
ということなんですね。
「しかしね、無理なダイエットで栄養バランス崩して、
お肌の健康を損ねた上にスキンケアしてお化粧するわけでしょう。」
「そういう方もいらっしゃいます」
「お家を建てるときも、基礎工事が大切ですよね」
「何の話をしてるのですか?」
「地盤が悪いところに、お家を建てると欠陥住宅になりますよ!」
「血管浮いてますよ」
よーし、いい方法を思いついた。
牛乳販売店にスキンケアを売ってもらいましょう!
要冷蔵のスキンケアということにしてですね、
全国チルド物流で商品を流すのですよ。
これは乳業メーカーしかできません。
コンセプトは「まいどフレッシュなスキンケア」でいきましょう。
「牛乳箱」からこのスキンケアを取り出したら、
冷蔵庫で保管してください。という触れ込みです。
それでね、冷たくしてあるわけだから、
お肌に塗ったとき、普段使っている商品と比べて、
ひんやりフレッシュな感じがするでしょう。
お肌がしまっていくような感覚ね。
お肌への効果の方は、いつも飲んでる牛乳にしていただいて、
「あら、このスキンケアでお肌すべすべだわー」と
全国の牛乳飲用者から口コミで広げていただきましょう。
原価が200円。それで、売値を6000円として、
牛乳販売店に40%の2400円をマージンで渡して、
粗利が3400円。
10万本売って3.4億円の粗利。
どうせ、そのスキンケアの原液って、
水道代よりちょっと高いぐらいのもんでしょう。
この業界、やめられませんねー。
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