世界は辺境から変わる?
破局への道程は、善意で敷き詰められている。
忘却の果てに沈殿した記憶から辺境は動き出す。
 




今日は3時からフットサルだ。
小学校の体育館を3時間借りて練習試合を目一杯やる予定。

4月初の東京ドームでの大会は0勝4敗の結果だった。

敗因を考えてみれば多種多彩。
メンバーに試合を記録したビデオが配られ反省材料は充実している。
高齢化による運動量の圧倒的不足・ボールコントロールの違い・メンバー不足
カウンター戦術への偏重・前日に酒飲み過ぎ・寝不足・太りすぎ・・・・・

しかし、これほどのハンデを自ら背負い、体脂肪をお腹にかかえつつ、
僅差の敗戦を続けた限りは、ふつふつと自信めいたものが芽生えても不思議ではない。
努力は嘘をつかないというが、勝負は時の運でもある。

これから夏に向かうと体育館の中はサウナ状態になる。
梅雨の季節は湿気が体育館を覆い、つるつる滑る床のモップかけも欠かせない。
いわゆるメタボを呪う地獄の季節の到来である。

と不動のFWは、お腹を引き締めずに、気持ちを引き締めるのであった。

コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )





GWで天気が良い。
んがー、原稿が出来ていない。
何か気晴らしはできないかと考え、今日の晩ご飯メニューを考えた。

銀座のホテルダイエー近くにある古めかしい造りの飲み屋に
「紙カツ」というメニューがある。
普通のトンカツの倍ぐらいの大きさで、そのかわり極端に薄っぺらいカツである。
コロモのカリパリとした感触と意外とあっさりした食感が好きで、行くと必ず注文していた。
何と言っても酒の肴として、美味しくて安くてもちが良いところが二重マル。

これを家でつくってみよう。と思ったのだが、揚げ物は大変である。
小さい頃に、母親が天ぷら鍋を大炎上させた「教訓という名のトラウマ」が蘇る。
しかし何とかできないものか?。
そんな折、仕事でメニュー撮影に立ち会った時、
料理の先生に「紙カツ」の話をしたところ、明快な答えが返ってきた。

「カツなんてね、揚げ物じゃないのよ」
「えっ?何なんですか?」
「フライパンで作ればいいのよ」
「フライパンなら得意です」
「油を適当に入れてね、その紙カツとやらの両面が少しキツネ色になるまで焼くの」
「それで出来上がりですか」
「フライパンの役目はここまで、これから先はオーブントースターで焼いて出来あがり」
「オーブントースターなら更に得意です!こげ茶色のカリカリになるまで焼くわけですね」

おうちで簡単に出来る「紙カツ」作り方はこんな感じ。
1.豚ロース、牛ロースの手のひらサイズの肉を用意。それを2つに切り分ける。
2.まな板の上に肉を置きラップをかけてワインのビンでを使って肉を叩き、
 そして伸ばす。おおよそ3~4倍ぐらいになるまで頑張る。
 その後、伸ばした肉の端っこを整える。
 【重要】オーブントースターの棚サイズと相談のうえ大きさを決める。
3.塩、胡椒。名古屋の方は八丁味噌。で軽く味付け。
4.全体に薄く小麦粉をつけ、溶き卵、パン粉の順にコロモをつける。
5.フライパンに油を適量入れ、カツを静かに炒める。
6.カツの両面に油が染みて少しキツネ色になったところで、
 熱くしておいたオープントースターに入れる。トレイは不要、網の上にのせる。
7.あとは放置プレイ。
 お好きな感じになったところで取り出して新聞紙の上で油を切る。

先の目玉焼きに次ぐ、オーブントースターを使った放置プレイ料理第2弾である。
ためしにグーグルで「放置プレイ 料理 オーブントースター」にて検索すると724件もヒットした。
皆さんも頑張っているのですね。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )





人事に関する相談ほど悩ましいものは無い。
どうせ人の意見なんか聞いちゃいないのだから一般論でごまかす。
はい、それでは一般論。

会社に限らず組織や集団の中には必ずと言って問題児がいる。
会社用語でいうところの「Cクラス社員」のこと。
NOVAのCMのようにアフター5でハグしてワハハとはいかないのが現実。

事実、どちらが問題児かはさておき、
部下への愚痴は絶えないし、
その逆で上司や同僚への不満も絶えたためしがない。
それゆえ組織のTOPや経営者チームの悩みは尽きない。

一度MIT出身MBAの経営者の下で働いたことがあるが、
スマートなカタカナ語は威勢良く飛び出すが、
結局のところ問題児対策は旧態依然の鳩首会議で
結論の先延ばしと責任転嫁で終始していた。

スパッと割り切った考えは無いものか?

1981年から2001年にかけて、ゼネラル・エレクトリック社の最高経営責任者を務めた
ジャック・ウェルチは自らの使命についてこう語っている。
「私の仕事は人の才能を伸ばすことだ。庭師と言っても良いだろう・・・・
 もちろん雑草取りもしなければならないが」と言っている。
そして、その実績はと言うと、下から数えて20%の人材を毎年解雇していた。

方や日本企業はどうだろう?
よく言われていることで、一部上場企業の係長クラスで「262」という原則がある。
それは、「言わなくても分かるヤツ=2割」「言って分かるヤツ=6割」そして、
「何度言ったら分かるんだ!と何度言っても分からないヤツ=2割」である。

これは腸内細菌の割合と似ている。
「善玉菌2割、日和見菌6割、悪玉菌2割」なのだ。(多分フツーそういう感じ)

この話をお偉いサンに言うと、「君!何言ってるの?わが社は262じゃなく109だよ」
※東急ではありません。(念のため)

大人の世界ではこんな感じなのであるが、一方、こういう実験結果もある。
幼稚園で保育士さんが、お部屋で遊んでいる10人の園児に「お片づけしなさい」
と言ったら、2人の園児がお片づけを始める。残りの8人は我関せず遊んでいる。
その2人を部屋の外に出し、残りの8人に同じく「お片づけしなさい」という。
すると、我関せず遊んでいた8人の中から新たに2人がお片づけを始める。
だいたいこういう調子である。

結論として、大人になっても園児の時代とおおよそ変わらないのが現実社会かも。

だから、ジャック・ウェルチがどんなに経営手腕が優れていて、
毎年20%を解雇して下を切り、優秀な人材を上位集中しようとしても、
残りの中から毎年ちゃんと「問題児」が20%生まれだすのが人間社会なのだ。
だから彼は、本当は庭師でなく保育士に学べば良かったはずである。

コメント ( 21 ) | Trackback ( 0 )





某大手電機メーカーのコンパニオン研修に同席。
都内の研修所と思いきや、なんたることか郊外というより果て地。
ひばりは鳴くし、天気はいいし、ほぼピクニック気分。

このピクニック?否、研修に同席して「販売マニュアル」を作るというのが、今日の目的。
しかし、地上の果てに来たからには何度も来られない。
ということで、今1日のプログラムはテンコ盛りである。

まず、炊飯器。
それから電子レンジ→オーブントースター→掃除機→全自動食洗器と続く。
コンパニオンのお姉ちゃんにとっては悲劇この上ない学習責め地獄。
しかし、休憩時間に聞いたら、「私達みんな、とりあえず今日来てよと言われて来ただけで、こんなお仕事やんないよォ」ということで、緊張感全く無し。世も末。
これは代理店がよくやる「頭数(あたまかず)合わせ」という詐欺?行為。
どーなっても、ワシャ知らんヨ。

前に別のメーカーのAV機器で同じような研修会があったが、
その時は、TV→ムービー→デジカメでプラス競合他社の製品まで説明受けて、
最後の最後には「なんのこっちゃ」で終わった経験がある。
トーゼン、コンパニオンは雲散霧消。とっ払い(その日払い)とともに去りぬ。
多分、今日も同じ結末を迎えることだろう。と予測しつつ、本番に入る。

「はい、それでは炊飯器の構造についてですが・・・・
 では、炊き上がりの違いを他社と比べて見ましょう
 当社製品はうまみ成分を一旦集めて貯め込んで、炊き上がりに戻すのですね」
「やっぱり御社の方がおいしいです」(もう腹いっぱい、そう言うしかない。お前らも食え)

「はい、次にマグカップに水を入れて電子レンジで温めます。
 ほら当社の方は設定通り70度でチンしましたね。
 しかし、S社の方はどうでしょう?
 あらー!センサーが温度感知できなくて暴走しています。
 お湯が沸騰しても止まりませんね。危険ですね。怖いですね」
「おーーーー!なんとすごい!ここまでやるか」(一同騒然・説得力ありすぎ)

「はい、次はオーブントースターです。当社商品は棚が2段で便利です」
「そりゃー、便利だす」(ただし置き場に困らんか?)

「次はお待ちかねの掃除機です。ノズルが伸びて天井もラクラクお掃除できます」
「そりゃー、便利だす」(高枝切りバサミか?)

「最後に全自動食洗器。当社製品は水道屋を呼ばなくても設置できます」
「そりゃー、便利だす」(しかし、小さいなコレ)

あー終わった。と思った瞬間。
「それでは今日の研修のレポートを各製品ごとに記入してください」との命令。
コンパニオン即死。


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





最近大きな地震が頻発している。
能登半島、三重県と続いたため静岡県での心配が高まっている。
一方、9月1日が関東大震災にちなんだ「防災の日」ということで、
その企画のため、今から「防災企画」の仕込みが始まった。
というのは、量販店の商談は3カ月前商談なので、
企画は5~6カ月前から開始するわけである。

あまたある防災用品のなかでも、個人的に魅力を感じているのが、
コールマンのエマージェンシーギア
「生き抜く力をを常備できる」という触れ込みがココロをくすぐるのだが、いかんせん高い。
こんな高価な防災グッズは誰も彼もが買えるものではないので、
テーマとしては却下されるに違いない。
ということで、個人的な趣味を排除して「防災用備蓄食品」がテーマになった。
「防災用備蓄食品」といってもフツーの商品を取り上げていては面白くない。
とびきりおいしく、とびきり長持ちして特色のある商品はないのか?
あったのですね、そういう商品が。サバイバルフーズというのですね。
そぼ降る雨の中、事務所におじゃますると担当者が快く対応してくれた。

「軍用品なのですか?」
「そうです、アメリカでは防災用備蓄というより軍用ですから」
「しかしフリーズドライといっても、25年も備蓄できるのですか」
「公表はできませんが60年は大丈夫と思います」
「60年後に品質をチェックするのは難しいでしょうからね。で、おいしさは?」
「都内のホテルのシェフが太鼓判押してくれました」

米軍の食事といえば、ベトナム戦争の時にK-レーションというのがあって、
これが「まずくて食えない」。それで負けた。といわれている。(軍事機密
「このまずい飯をなんとかベトコンに食わせることはできないか?」
という作戦が進行していたとも聞く。(軍事機密

そういう先入観があるので、にわかには信じられなかったのだが、
「暮らしの手帖」で某料理研究家が、このサバイバルフーズのシチューを
ホームパーティーで使って、そのおいしさを評価している記事を紹介された。

で、これは今どこに備蓄されているかといえば、
全国の理解ある自治体で購入され備蓄されている。

ついでに言えば、小学校に備蓄保管されている「防災用品」は、
保管されている部屋のドアやシャッターに鍵がかかっていたとしても、
2~3人で体当たりすれば開く仕組みなっているらしい。

防災用備蓄食品といえば、即「カンパン」「チョコレート」を思いだすが、
やっぱり、しっかりした食事でおいしくなければ惨めである。
いつやってくるかわからない災害なので、普段の備えは「今度しよう」になりがち。
しかし、いざ災害が発生したらホームセンターはパニック状態になることは必至。
備え有れば憂い無しとはいうが、こういう商品もあったのかと目から鱗。

しかし軍用品とは恐れ入った。それで、完売・売り切れなんですねコレ。どうしよう。
[文中の(軍事機密)は、飲み屋の大将が教えてくれた情報です]

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )





PCゲームの世界はゲームCDを買う時代からオンラインの時代へ移行した。
ただ同然のゲームエントリーの先には、パックリとあり地獄が待ち構えている。
ゲームを続けるためには、小出しに小出しにフィーが発生する。
さらに各フェーズをクリアをする為に必要なアイテムというものもある。
そのアイテムをゲットできない技量の輩は、市場でアイテムを買うことになる。
それがためにバーチャルの世界に巨大な武器市場が形成されている。
それで、新疆ウイグル地区に働き口ができた。

新疆ウィグル地区の荒廃した砂漠地帯の片隅に掘っ立て小屋がある。
小屋の中には、所狭しとPCが並べられ、ごった煮にようにオペレータが蠢いている。
彼らはオンラインゲームでお金を稼ぐ雇われ人である。
一日中ゲームと格闘しては武器をゲットし売りさばく。
牧畜のほか何をする術もない呪われた土地に、武器商人が突如現われ、
若者を惹き付けて離さない。
そして、事態はのっぴきならないものになっている。
ゲーム廃人の大量発生である。
この土地の若者が、いくばくの労賃をゲットしたかは知らない。
しかし例えば、日本の子どもが1000円を払ったうち、彼らが成功報酬を200円貰ったとして、この土地ではたいそうなお金に違いない。多分に女房子どもにいい思いをさせれる金である。
オンラインゲームの主たるマーケットは、中国をはじめとする東アジア全域といわれている。-趣味が昂じて小銭稼ぎ-と思われている裏で、プロとなり廃人になっていく若者の存在がある。

WIN3.1時代に一世風靡した「シムシティー」は、93年当時に2名のアルバイトが
日がな一日バグチェックでゲームをしていた。
その技量はというと、たった15分で100万人都市を達成していたと聞く。
たかがゲームであれど、人間の能力の計り知れない可能性には脱帽せざるを得ない。

しかし、ブロイラーが卵を産むように人を扱い、
その生業の特性上、中毒患者を発生させては、
廃人へと追い込み、私服を肥やす連中が存在する。
東アジアにおけるPCの普及率と轍を合わせて、
そういった不幸も辺境最深部に波及するに違いない。

じゃがたらの「南蛮渡来」をお聞きながら
少し前にIT系の社長から聞いた話を思い出した。


コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )





体脂肪ダイエットの件でお医者さんに取材した。

「すいません、頭が悪いもんでよろしくお願いします」
「どれどれ、そうですネ、かなり悪化していますよ。
       どうしてこうなるまで放置したんですか?」
「スイマセン。脳髄が放置プレイ好きなもんで」

というわけで、今回の取材は「人生万事なんとかなるだろう」が致命傷になった。

しかし、なるほどこういうことらしい。
お医者さんとは健康に関するサービス産業の一員である。という認識の下、
こと内科医では、太く短いお付き合いの患者より、
細く長いお付き合いができる患者が、何事もよろしい。
そこで、今後のニッポンは、イギリスの保健医療制度に見習い、
また、世界に冠たる国民検診率を背景に大きな改革に入る。
いわく、人頭割の保健医療制度になり、ホームドクター制を目指す。
それを仮に1人年間10万円の「かかりつけ料」とすると、手のかからない患者は、
年間10万円が医者の丸儲け?となる制度らしい。
それで一病息災の細く長いお付き合いができる患者が、何事もよろしい。になる。
????????????????

お医者さんはやさしくご説明してくれているのだが、
サッカー「ブラジルVS日本」というより異種格闘技「空手VS温泉卓球」である。
たとえ、わが脳髄のCPUが50MHZ(WIN3.1時代のPC)で高速演算してもお手上げである。

「で、先生。カロリーの件ですが」
「カロリーはアメリカの考え方です。日本人に応用すると無理があります」

もうあかん。
白旗です。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




「社運をかけて、君にダイエットの勉強をしてもらいたい」
といわれたかどうか。とにかく勉強しなければならない羽目になった。

あるある大事典のデータ捏造問題で、
何故、消費者はころっと騙されたか?
というアンケート結果がある。

アンケート結果を見ると「騙された理由」(納豆ダイエットを信じた理由)の2位に
「紹介されたデータが科学的な感じがしたから」がランキングされている。

納豆ダイエットを信じた人64%の中の76.8%が、
「紹介されたデータが科学的な感じがしたから」という理由で騙されたわけである。
換算すると100人中49人の割合だ。

ということで、クライアントは喉から手が出るくらいに
「科学的な感じがするデータ」を望んでいらっしゃるわけ。

「あのですネ、今からデータをとれって、関テレの二の舞ですよ」
「そうは言ってない、何とかならないか?と」
「ダイエットのメカニズムのイロハでどうでしょうか?」
「あっ、それね。ソレ、お医者さんに取材してつくってよ」
データが無ければ、権威で勝負!
「私が証明です!」

ということで、原稿作成である。
取材といっても、お医者さんに当方が用意した原稿を渡して、
チェックしていただくという算段。

あぁー、気が滅入るし体重も増えそう。
要点はこんな感じか?
1カ月に2kg減量するのには18000kcal分の体脂肪を余分に燃焼させることが必要。
18000kcalを30日で割ると、1日当り600kcalの食事をoffすれば良いわけ。
正確じゃないかもしれないが、おおよそこんな数字である。

そもそも脂肪というのが1gあたり9kcal。2kgで18000kcal。として計算した場合。
2kgの体脂肪を運動で減量するという具体的イメージはこうなる。
運動消費エネルギーが、散歩(普通歩行)の場合で100kcalを消費するのに約30分かかる。
1日当り600kcalを消費しようと思えば180分(3時間)。
同じくジョギングだと1.5時間。を毎日続けなければならない。
これで、体脂肪ダイエット2kgコースである。

たまに1カ月で8kg痩せる、脅威のダイエット!というのがあるが、
上の計算でいくと、
散歩(普通歩行)の場合、毎日12時間。
ジョギングの場合、毎日6時間を1カ月続けることに相当する。
これでは、来年の東京シティーマラソン出場を目指すことになる。

こんなこと私は無理です。必要に駆られてはいますが、無理です。
皆さんも無理のこととお慶び申し上げます。
そもそも運動したからといって体脂肪はたいして減量しません!
(しかし、運動は大切なんですよ)

そこで、○○社の●●ダイエット!
無理なく痩せる!ストレスもリバウンドもさようなら・・・・・

なぜなら、この食品は・・・・・・・・・・

医学博士△△先生「私もそう思います」

という感じかなぁ。
で、打ち合わせ場所は銀座のサバティーニか?
それは無い。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




けっこう簡単そうにみえて難しいのが目玉焼き。
キレイな出来上がりを目指すのは当然として、
「こんな簡単な料理に手間も暇もかけられるか!」
という潜在意識が働き、手際の良さも求められる。
そこが難しいと思う原因となっている。

私は3年ほど前まで、目玉焼きは玉子焼き器で焼いては、
途中からスプーン1杯の水を注ぎいれ、
ふたをして蒸して仕上げていた。
誰に教わったのか忘れたが、こうするものと決め込んでいた。
しかし、これをするとどうも仕上がりの見映えが悪い。
白身の焼き上がりがつるーんとしないのだ。

そこで考えた。
玉子焼き器で焼いて、白身の下の方が白くなったところで、
オーブントースターに玉子焼き器ごと入れるのだ。
要するに天火で焼くわけ。

すると便利。
オーブントースターに入れた後は、放置プレイなのだ。
「こんな簡単な料理に手間をかけられるか」が見事に成立。
出来上がりの見映えも素敵だし、黄身はレアで仕上がる。
ほんでもって、この調理法はハムエッグの時に
その威力をいかんなく発揮するのであった。
もっと早く発見しておくべきだったー!

知人で、電子レンジを使って目玉焼きをつくる方がいましたが、
私はこれは駄目。
何かトラウマがあって、ヒヨコができるような錯覚に襲われる。

さて、今朝は玉子焼きにすっか?
と思って冷蔵庫を開けたら、ぬぁんと卵がぬぁーい。


コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )




今日の打ち合わせでこんな話を聞いた。

個人情報保護が声高に叫ばれて久しい。
主眼は公務員の税金泥棒情報保護に偏って、
納税者利益はさっぱりの状況だ。

一方で、個人情報の保護を盾に、
面倒な仕事から解放された業界もある。

私が廃絶を希望してや止まない「派遣業界」がそれ。
面倒な仕事というのが選挙の出口調査。

理由はこう----
出口調査とはマスコミ(及びその代理店)の依頼で、
各投票所に配置された調査員が、出口で投票後の人に「誰に投票したの?」と
「投票名」を聴き取り、開票速報のための情報収集をするのであるが---
派遣会社が個人情報保護を盾に調査員の携帯電話番号を教えないのである。

「えっ?クライアントから直接調査員に電話できないのですか?」
「クライアントからは派遣会社のデスクにしか問合せできないと主張されています」
「今日の明日の話でなく、今の今で確認を要する情報なのに?」
「その辺のことが派遣会社には理解できないらしいです」
派遣調査員とは、元来この日のために臨時に雇われた連中であり、
チョーいい加減な集団である。(に違いない)
調査本部から各場所へ問合せが発生することは必至だ。

しかし、派遣会社が主張するところは、
報告「派遣調査員→派遣会社デスクorクライアント」
問合せ「クライアント→派遣会社デスク→派遣調査員」
の流れしか認められないという。
これで時給2500円を請求したいとも主張する。

要するに「オレを信じろ!オレについて来い!黙って支払え」であーる。
これは高飛車なのではない、派遣会社に顧客志向が皆無だからだ。

ということで、出口調査の仕事は派遣会社を忌避し、
もっとしっかりした業界へ依頼がシフトしている。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




都内にある食品メーカーに代理店と同行でプレゼンへ。
ダイエット食品の店頭販促。
プライオリティーの低い案件ではあるが、
課長にプレゼンなので重要度は二重丸。
この課長がかなり手強い。

ポイントは、課長を居眠りさないこと。
これがミッションインポッシブル。

昼過ぎのプレゼン。しかも天気がいい。
非常に困った状況である。

この課長には、これまで何度もプレゼンの最中に居眠りされている。
激しく無気力である。しかし、いい人。
最悪なのは、打ち合わせの最中にもかかわらず突然落ちる時。
すると、こちらは凍りつくしかない。
となりの部下は苦笑いするばかり。
実に緊張感のない話である。

さて、プレゼン開始。
10分ほど企画書の説明をしつつ課長をチェック。
かなり下を向いている。動かない。
両手は机の下で組んでいる。
書類に目を落としているのか居眠りしているのか?
へたに「ご質問は?」と切り出せない。
となりの担当に目で「ご質問は?」と目配せするが、
「目配せするな」と無言で返してきた。

んで、プレゼン終了。カーーーーーン!
課長は起きていた。
しばし、歓談の後、会議室を出た。

代理店と帰りがてら、
「今日は大丈夫だったようだね」と聞くと。
「いいえ、居眠りしてましたよ」とスカした返事がかえってきた。

しかし、よくぞ短時間で眠りに落ちれるものである。
意識が飛び立つ滑走路はないのか。


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





前回の「京都にて3」にてストリップ劇場「千中ミュージック」で、
切符のモギリをやっていたと書いたのだが、
正確に言えば、「千中ミュージック」はヘルプのアルバイト。
すぐ近くにあった系列のポルノ映画館「西陣大映」が、
土曜日深夜映画のレギュラーアルバイトだった。
※「千中」は「せんなか」と読みます。
  場所が千本中立売(せんぼんなかだちうり)だったから。

社長は女の人で、一族でこの2館を経営していた。
経営は大変苦しい状況の中、時には良いこともあった。

土曜日、お客さんが舞台の上で本番ショーをやって、
踊り子さんと一緒に警察に捕まったのだ。
踊り子さんは「公然猥褻罪」で、
お客さんの方は「猥褻幇助罪」となる。

昼間のショーで、そんな事件があったとはつゆ知らず、
いつものように夕方に出勤すると、女社長が毛布をかかえ、
「今から中立売署に差し入れに行ってくるわ」といって、
いそいそと出かけていった。
弟の専務に事情を聞くと、新聞記者がたくさん取材にきて、
明日の朝刊に記事が載るらしいとのこと。
それで、劇場の宣伝になると喜んでいた。
その夜は、バイトを始めて以来、初めて夜食にレバ刺定食を
奢ってもらった。
生まれて初めて食ったレバ刺しは、メチャクチャ美味しかった。

結局、ここのバイトは丁度20歳の成人式の日を皮切りに、
約2年間やったのだが、辞めるにあたって
後任を連れてこなければならなかった。
さてさて、誰を後任にするか?悩んでいたが、
家庭教師をしていた男子高校生が「是非やりたい」という。
高校1年生なので、どう見ても若い。
だめもとで女社長のところに連れて行ったところ「OK」が出た。
しかし女社長が一言「大学1年生にしては、かわいい顔してるね」

それで、この高校生君は、ここでバイトをするかたわら、
今は作家として有名になった町田康(当時バンド名「INU」の町田町蔵)
とともに京都のパンクロックをリードする大御所に育った。

千中ミュージックはその10年後に火事で焼失したのだが、
映画「実録桐かおる-日本一のレスビアン」の舞台として記録されている。

ここでの思い出は、
・第4インター幹部、芹明香に号泣。
・女子高校生集団、谷なおみに大ブーイング。
・深夜3時の常連おかま3人組、ついに社長をゲット。
・ストリッパーのヒモ、深夜映画で充電。
・電信柱の陰で「あんた、うちの娘をもうてやって」
・チケットの回しで、バイト代水増し。
・「社長元気ですか?」「元気ないわ」の2日後火事。
などエピソードは尽きない。

コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )




あるある大事典が引き起こした捏造問題も
次から次のNEWSの波にかき消されて、
忘却されてしまいましたが、
次のような教訓が出ました。

「1日2個の納豆でダイエット」に
1.真っ先に情報に飛びつき口コミで噂を広めたのが30代と50代の女性
2.噂を信じて納豆を買い、納豆ダイエットにトライしたのが20代女性
3.番組が捏造とわかったとたん怒って電話したのが60代男性

それぞれの役割分担が明確に機能し、納豆がバカ売れし、
かつ消費者の怒りが爆発したかのようだ。
なかでも決定的だった要因に「棚コミ」がある。
「棚コミ」とは
「スーパーに買いに行ったけど、棚から商品が無くなっていた」
という情報。

これまでも「ココア」「スキムミルク」「寒天」などで
「棚コミ」が起こったが、「棚コミ」が発生すれば一人前である。

私もこの中のひとつに遭遇したことがある。
番組情報が1カ月前に企業に知らされていて、
それで、その1カ月間で増産につぐ増産をしてコトに臨んだが、
結果は番組放送2日後に、
「Aコンビニから発注がきました」の一言で在庫の全てがパンク。

うれしくて、やがて悲しきなんとかで、
怒涛のような波が過ぎ去った後の茫漠とした寂寥感には
快感すら覚えたものである。

しかし、なんですね、
マーケットから見放されて、情報に疎いとポジショニングされている
60代男性が、こういうときに存在感を打ち出すのですね。

コールセンターのクレーム処理にかかるコストが、
こういった60代男性によって膨大なものになっているとしたら、
「コンビナートの火災は爆発で消火する」例えのように、
コールセンターに60代男性を大量に雇い入れ、
ガンコでしつこいクレームの処理を任せてはどうか。
お互いどなりあってストレスを解消したら良いのです。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




化粧品は苦手だから、相談せんといてください。
と、断る勇気がないゆえ、またドツボ。

どっさりと渡された資料にライターで火をつけて、
ビルの屋上からばら撒いた。
すると、ひらひらと舞い落ちながら燃えていく紙屑が、
お札に化けて紙吹雪。
これ以上の怒りを放り投げて、
思わず知らん振りを決め込むしか術がない。

とにもかくにも、こういうことらしい。
調査によると30代以降の女性は、
「気分年齢=実年齢×0.7」なのだ。

ちょいと計算すると、
実年齢30歳→気分年齢21歳 その差9歳
実年齢40歳→気分年齢28歳 その差12歳
実年齢50歳→気分年齢35歳 その差15歳
実年齢60歳→気分年齢42歳 その差18歳
実年齢70歳→気分年齢49歳 その差21歳
実年齢80歳→気分年齢56歳 その差24歳

これはすごいことだ。
60歳以上に関しては、かってに計算しただけの話なので、
オマケということで。
この「その差○○歳」を若返らせる市場たるや、
そら恐ろしいことに違いない。

内面はもちろん、肌やおしゃれといった
「自分磨き」に積極的な女性の
津波のようなうねりが押し寄せているらしい。
「若わかしく、美しく、よりよく生きる」
という前向きな意識が高まり、
そのためには、お金をおしまず自分投資する女性が急増!

それで、結論はスキンケアをもっと売りたい!
ということなんですね。

「しかしね、無理なダイエットで栄養バランス崩して、
 お肌の健康を損ねた上にスキンケアしてお化粧するわけでしょう。」
「そういう方もいらっしゃいます」
「お家を建てるときも、基礎工事が大切ですよね」
「何の話をしてるのですか?」
「地盤が悪いところに、お家を建てると欠陥住宅になりますよ!」
「血管浮いてますよ」

よーし、いい方法を思いついた。
牛乳販売店にスキンケアを売ってもらいましょう!
要冷蔵のスキンケアということにしてですね、
全国チルド物流で商品を流すのですよ。
これは乳業メーカーしかできません。
コンセプトは「まいどフレッシュなスキンケア」でいきましょう。
「牛乳箱」からこのスキンケアを取り出したら、
冷蔵庫で保管してください。という触れ込みです。

それでね、冷たくしてあるわけだから、
お肌に塗ったとき、普段使っている商品と比べて、
ひんやりフレッシュな感じがするでしょう。
お肌がしまっていくような感覚ね。

お肌への効果の方は、いつも飲んでる牛乳にしていただいて、
「あら、このスキンケアでお肌すべすべだわー」と
全国の牛乳飲用者から口コミで広げていただきましょう。

原価が200円。それで、売値を6000円として、
牛乳販売店に40%の2400円をマージンで渡して、
粗利が3400円。
10万本売って3.4億円の粗利。

どうせ、そのスキンケアの原液って、
水道代よりちょっと高いぐらいのもんでしょう。

この業界、やめられませんねー。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




今、夜中の3時。
某商業施設の原稿がまだ届かない。
代理店が責任をもって作成すると言っていた部分ではないのかい。
ほんでもって、クライアントへの提出期限が明日の朝で、
最初のメールチェックを受けるはずだったのではないの?
「トコトン徹底的に」というコンセプトは、
「定刻主義」をも粉砕しちゃったわけかぁ?

あのね、ワタクシはね、明日の朝から別件の企画が入ってるんよ。

段取り優先で、難航していた少子化対策の企画の方ね
かの高圧的でブンムクレの代理店の担当者をね、
寝技でご納得させて、強引に企画納品して、
今日の夜中の突貫工事に臨んだのですよ。

もうね、ほんとに寝ますよ。店仕舞。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ