世界は辺境から変わる?
破局への道程は、善意で敷き詰められている。
忘却の果てに沈殿した記憶から辺境は動き出す。
 



労働意欲低下

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かつて、右肩上がりの経済情勢の下では、
貧乏も労働意欲も元気な時代がありました。

政府のマイホーム促進政策に乗って、
長期住宅ローンを組んでしまうと、
簡単には会社を辞められなくなり、
安定した労働力が確保されるのでした。

翻って、右肩下がりの現在、
借金力は増強し、労働意欲は元気なく、
その分、生活をエンジョイしているかというと、
そうでもない。
日本ラテン化計画は、一歩前進二歩後退で、
進展しているようです。

さて、労働意欲の元気のなさは、
今後どうなるのでしょうか?

老人が美徳とする「勤労倹約」の精神は、
公務員の皆さんが「働かないが無駄遣いする」
ことをわが身で実践することで、その価値観が
取り壊されてきました。
しかし、その公務員の皆さんにも、
町村合併・地方交付金削減というリストラの波が
ヒタヒタと押し寄せてきています。
今後、労働意欲低下の見本が無くなるのではないかと
心配です。

労働意欲の低下も元気が無くなる?
さてさて、どうなることやら・・・・・





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預金封鎖

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今週のエコノミストは、預金封鎖がテーマでした。
個人金融資産1400兆円で、負債が700兆円とも
900兆円とも、いやいやもっとあるとか。

財政再建は、まったなしにもかかわらず、選挙の争点
にすらならなかったのは、どういう理由からか?
多分に、財政再建という堅苦しい紋切り型のフレーズは、
これから先、子孫の時代の問題なので、直近の年金問題の
方が票取り合戦に向いていたからだろう。

消費税を18%に上げろという経団連の意見や、
今後10年にわたって、GDP比5%の財政削減をしろ
という意見等々、負債が莫大なだけに、小手先では改善
できない大胆な踏み込みが要求されている。
そこで、出てくる不安の極みが「預金封鎖」である。

80歳以上のご老人であれば、戦後の預金封鎖を我が目で、
我が現実の体験として知っているのですね。
貴重な体験ですね。
本当は、そういう人の知恵というのが、知りたいところな
のですが、どうも、学術的な輩の論文には、そういう点から
程遠い理屈ばかりで、役に立ちそうもありません。

役に立つよう、平たく説明して欲しいものです。

例えば、今の日本の財政状況は、
家庭麻雀で、親父がめちゃくちゃ負けが込んでいる状態。
だという見方があるそうです。
いざとなったら、親父はレートを100倍にも1000倍にも
あげることで、一発で借金をチャラにすることだってできます。

それで負けても、勝つまでレートを上げればいいだけですから、
親父はなんとも平気です。
所詮、もともとは、俺の稼いだ金と思っているので、
それが、一時、母ちゃんや子供のところに行っているとしか
思っていません。
親父は、母ちゃんや子供が麻雀で勝った金を浪費せずに、
しっかりと貯金していることを知っているので、
この家庭は平和そのものです。



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もう、随分と前の話です。
京都の太秦安井という町に住んでいました。
とても、不思議な町で、人通りがあまり無く、
どんよりと曇った日がいつまでも続いているような
脱力感に包まれた町でした。

小さなパン屋が数店あり、おじいさんとおばあさんが
店番をしていました。
当時は、コンビニという店の無かった時代で、
間口2mほどの小さなパン屋で、パンと牛乳を買っては、
すきっ腹を満たしていました。

不思議だったことは何かというと、
どのパン屋も、代金の計算が出来なかったこと。
パンと牛乳の合計金額も、おつりも、みんなお客が
計算しては、店番しているおじいさんやおばあさんに
お金のやりとりを教えているのです。

まったくもって、いいかげんな話なのですが、
のんびりした時代というか、そういう町だったのです。
商売としての良い悪いは別にして、
誰かが曇り空を支えていたわけです。



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もう1つ会議があればいい

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会議、会議、会議・・・・・・・・・・
そうだ、もう1つ会議があればいい。
そう、会議全廃の会議が。

議して和せず、和して決っせず。
一体全体、われわれは何をやっているのか?

ある学説によると、本来、生物学的に「男」
は暇な生物だそうです。
子供を産み、育てる「女」と違って、
「男」は生物学的になーんにも出来ない、
おってもしゃーない存在なので、
暇でしょーがない。それでもって、
暇潰しのなれの果てが「社会」(正確には男社会)
だと、ある学者先生は看破しています。

というわけで、「会議」もその一環といえば、
その無意味さに「男」が一所懸命になるのも納得できます。

人生の多くの時間を、
1.睡眠
2.通勤
3.食事・お酒
4.排便・排尿
5.お風呂
6.異性とのコミュニケーション
7.サッカー観戦
8.仕事の打合せ
9.会議
10.その他もろもろ
で暇潰しをしているとするならば、
「会議」とは、暇の集団自殺のようなもので、
付き合わされる方は、たまったものでない。
じゃないかい。



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負けた軍隊は、よく学ぶものだ。

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「日本人は、小学6年生」
これは敗戦後の日本を統治したGHQ司令官
マッカーサーの言葉であるが、1945年の
熱い夏の日からウン十年経った現在も、この
指摘は衰えることなく生きつづけているよう
に思える。

「小学6年生」という言葉が、誉め言葉で無
いことは多分に確かです。
しかしながら、「大人でない」と言いたければ、
もっと別のフレーズがあったものを、「小学6
年生」という点を突いたのは何ででしょうか?

【仮説1】
本当は、中学3年生ぐらいかなと評価してい
たが、それでは発言のインパクトが無いので
「小学6年生」にした。

【仮説2】
本当は、小学3年生ぐらいかなと評価してい
たが、それではちびまる子やののちゃんなの
で「小学6年生」にした。

今となっては、どうでもいいことなので、
この仮説の検証に労力を掛けれないのですが、
要するに、「ケツの青いモンゴリアン」は、
これからが、スレて行く年頃と理解すれば
良かったのかも知れない。

自虐的な見方をすれば、
■社会成熟度が低い。
■国民自体が稚拙である。
■均質的国民性・排外的国民性ゆえに、社会
の成長に不可欠な異文化交流が無い。
など、「小学6年生」に見合った反省材料は、
いっぱい出てきます。

敗戦後ウン十年経っても、まだまだ陳腐化してい
ないこのレッテルって、一体何なんでしょう?



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破局への道程は、善意で敷き詰められている。

日本では「年収300万円時代を生きる」貧乏生活の指針が話題に
のぼっていますが、世界ランキングでいうと、年収300万円は
とんでもない金持ちだそうです。
もし世界がガラガラポンして、お給料が平準化したならば、先進国
の皆さんは、どうしようもない貧困に転落してしまいます。

今話題のセリーグとパリーグが一緒になって1リーグ制になった場合、
巨人を除く全球団が赤字に転落するのと同じではないのですが、
だいたい、そんなところです。

ある面、先進国で生活している人は、すべからく大多数の後進国人民
の貧困を足場に、その営み(例えばよりよい消費生活)を続けている
訳ですね。
ウォルマートでの買い物に限らず、グローバルマーケットすべてが、
先進国の善良な人々の足元に貧困を敷き詰めては、その繁栄を構築
しているのですね。
私は、無知と貧困を踏みつけて知らん顔をするような、そんな悪人
ではない!と叫んでみても、仕方が無いんですね、本当に。


もし世界中の人々が等しく教育水準を上げ、異議申し立てをしたならば、
民主主義の原理原則と民族自決・国民経済形成のうねりの中、
圧倒的少数である『先進国』は、孤立せざるを得なくなります。
そういった世界的な異議申し立てが、可能かどうかは別問題として、
現在の『繁栄』に隠された矛盾が暴露される日は、それほど遠くない
はずです。


では、そもそも、USAやUKをはじめとする『先進国』とは何なのか?
先進国は、後進国が努力した結果、先進国に格上げされた国のこと
なのでしょうか?
どうも、そうではないという見方があります。
先進国は、その出生が未開の国ではあったかも知れませんが、
後進国であったためしは無い。というのがそれです。

結局のところ、先進国が、自分のことを先進国と位置付けるために、
その周辺諸国に対して『後進国』というレーベルを押し付けたにすぎ
ないのではないのか?という訳ですね。
どんなに『後進国』が努力しても、『先進国』の仲間入りができない
のは、どうもこのあたりに原因があるということです。

しかし、ベルリンの壁崩壊以降、
ロシア・中国・インド・ブラジルの目覚しい経済発展がグローバル
マーケットを揺るがし始めているのも事実です。

世界は周辺部から変わる?
それとも、先進国中心部から変わる?
はたまた、先進国内周辺部から変わる?

どれもが、複雑に関連し合っては、
それぞれの局面をさらけ出しているのでしょうが、
地殻の変動は、ゆっくりと着実に動いている
はずです。

日本では、地方経済の没落や外国人労働者の流入。
都市部における歯止め無き少子化(先行指数:渋谷区の0.7)。
硬直化した大きな政府組織が生み出す果てしなき国民生活破壊。
・・・・・・・・・・・・・

美と健康に沐浴する先進国の皆さんの、更なる『繁栄』は、
はたして、誰がいつまで保障してくれるのでしょうか?

USAのエスタブリッシュメントが、まだまだ東アジアは、
高利回りの経済地区なので、『安定』が基本方針と見てくれて
いてこそ、『繁栄』が保障されているとするならば、
彼らの善意が、当面敷き詰められるだけのことでしょう。


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