あるボウリング場での2年あまりの出来事

ボウリングへの愛情とボウリング場の未来を憂う気持ちを込めて

見切り

2017-02-03 01:26:13 | 回想録
このボウリング場に通うようになってから2年3か月が過ぎたある日。

例によって例の如くというのは嫌な表現であるが、
またしてもこのボウリング場に「持ち込み禁止のお酒を持ち入れて」、
DQNな若者連中が大騒ぎで「遊んでいた」。

当然の如く左右同時投球禁止などのマナー・ルールは守っていない。

あまりにもうるさく迷惑なので、スタッフに「少し注意してくれないか」と
話をした。だが、この店員は俺にまったく目も合わせず、半分無視を
きめこんでいるような対応をしてきて、空返事しかしてこない。
そもそも、「お酒持ち込み禁止」を目の前にし黙認しているのである。
まるで、スタッフとしての職務の数分の一は放棄しているも同然だ。

その態度に俺は憤りを感じた。
そして、「あなたでは話にならない!上の者を出してくれ!」と言った。

出てきたのは、「はじめて会う支配人」であった。
以前会ったことがある支配人とは違っており、この支配人を店内にて
見かけたことはあったが、支配人とは思えない人物だったために、
あまり記憶にとどめていなかった次第である。
眼鏡をかけ、なんとなく冷酷かつ拝金主義者の容貌をしていたと思う。

出てきてすぐに支配人は言い放った。

『あなた、(前に)ウチの本部に何度か文句の電話かけてきた人だろ。
いちいち言われても、ウチとしては対処しませんから』と無礼な言葉を
並べていった。思わず困惑してしまうようなひとこと目であった。

それに返答して俺が「マナーやルールがここにもあるんでしょ?
それらをあの人達に教えるような事はしないの?」という質問をしたが、
返ってきた言葉は、ある意味では衝撃的なものだったといえる。

『“ウチにつぶれろ”って言うんですか? 一般のお客さんが何をしても
一切注意することはしませんから! ルールを教える事もしませんよ!
今、ボウリング場がどんどんつぶれていってる時代だってのに・・・。
マナーやルールはマイボウラーだけが守ればいいじゃないの!
彼らは“違う”んだから、自由にやらせますよ。それがウチの方針!
あなたはそれが嫌なんでしょ? それならウチに来なくてけっこう!!』

ボウリングマガジンの投書コーナーに、ボウリング場の若者のマナー、
ルールの無知度や守らなさについて掲載がされることがあるのだが、
ボウリング場の経営責任者の意識からしてこんなものだった。
もう、ボウリング業界の経営層はくさっているとしかいえないレベルだ。
あまりにもばかばかしい支配人の言動に、俺は言葉もなくなった。
そして、こんな店に行くのは「こっちから願い下げ」することにした。

ーーーーーーー

そのボウリング場の経営がどんな状況なのかはわからない。
だが、連中は「自らが自らの首を絞めている」という事がわかってない。

俺はそのボウリング場からそれほど離れていない「ラウンドワン」に
ホームセンターを変えた。ラウンドワンに屯する若者のマナーの酷さは
言うまでもないことなのだが、そのラウンドワンは、マイボウラーと
レジャーボウラーを極力離すことで「妥協」をはかっているようだ。
また、マイボウラーへのお客様第一の対応は徹底されているようで、
そこには正社員の方々の「ボウリングを愛する」がゆえに努力が
見て取れるものである。少なくとも、前に通っていたボウリング場よりは
「ボウリングを愛する気持ち」がしっかりとある面は評価できるものだ。

前のボウリング場にて以前よく見かけたマイボウラーが、
次々とそのラウンドワンに移ってきているように感じる。
理由は様々にあるとは思うが、前のボウリング場に何かしらで幻滅して
「移籍」してきた俺のような人も実際にいるようだ。
自ら自らの首を絞めている連中からは人も離れて行くということである。


今でも感謝はしている

2017-01-21 02:04:38 | 回想録
いろいろと問題のあるボウリング場、店舗ということばかりを
書いているが、総合的にはこの店に感謝をしている。

なによりも、まったくの素人でレジャーボウラーとしてもヘタ
といえる部類だった俺のボウラーとしての成長には
この店なくしてはなかったといえるからだ。

だが、「プロ」としてのおこない、プロのボウリング場として
足りなすぎる状態はどうにも我慢がならないことが多かった。
きっとこのグループの経営者は「ボウリングを愛していない」
のだと思われる。明日や明後日を生きるだけしかビジョンもなく
殿さま商売に浸りきっている。

ボウリングはマナーを重んじない?

2017-01-17 01:29:04 | 回想録
ニューボールも完成して、俺はひたむきに練習を重ねていった。
アベレージも壁に何度もぶつかりながらも上がり続けていき、
スタッフチャレンジにも何度か参加していた。

その過程で、ボウリングを本気ではじめたきっかけとなった
「親睦会」のボウリング大会でも「優勝」をすることができた。
自分として、自分の内面としては「リベンジ」を果たしたのだった。

俺は、本気でボウリングをはじめてから今の今でも
自分を「スポーツボウラー」だと思っている。
そして、スタッフチャレンジに出たした頃から、「競技者」としても
歩みを踏み出している。まぁ、競技者の端くれと言ったところかも。
それほど大したものでもないのかもしれないけどね。

そんな競技者の中には、高校生の大会もある。
若者ボウラーはDQNっぽいレジャーボウラーも多くいるのだが、
当然のことながら競技者として頑張っている人達も多くいる。
学生を遠く離れてからボウリングを本気ではじめた俺には
あまり関係のない人達なのだが、たいへんばかばかしいことで
絡むことになってしまった。

いつものとおりにボウリング場に行ったところ、
駐車場に人が溢れている。しかも、マナーが悪いどころか
それ以前といえる態度で、自動車の通行を平気で邪魔している。
正確には、高校生だけではなく、そのOBもそこらにいたようだが、
マナーを重んじているはずのボウリングの競技者のその態度と
世間を舐めているが如きガキどもの振る舞いに俺は怒った。

フロントスタッフに、「あの連中をどうにかしてくれ!
我がもの顔で駐車場を占拠している。クズような振る舞いだ!」
と文句を言った。そのスタッフは、駐車場に屯する連中に対して
注意をしてくれた。だが、それと同時に、「彼らは頑張っている!
子供の頃からボウリングを頑張っているすごい人達だ!
それに対して、クズと言うあなたは酷い!」と俺に言い放ってきた。

??!! 何を言っているのかわからなかった。
俺は「クズような振る舞い」を批判しているのであって、
彼らが「頑張っている」か否かなどはまったくなにも言っていない。

なんだか、よくわからないことを言っているこのスタッフに対して
とりあえずはこちらの意見を述べたが、平行線を辿るだけだった。
その日はこれ以上は文句も言わずに引き下がったが、
なんで俺が「酷い!」などと叱られなければならないのだろうか?
高校生一線級の競技者はそんなに偉いのだろうか?

後日、こちらの意見をまとめてそのボウリング場の本社に電話を
入れることにした。このボウリング場の雇用形態がどのように
なっているのかわからないのだが、そのスタッフは「副支配人」で
どこかの店舗から転勤して赴任してきたようだ。
そんな事から本社の責任者に意見などを述べたかったわけだ。

その本社に電話をしたところ、責任者は席をはずしているとの事。
電話口に出た人は、「少しお待ちください。折り返し電話します」と
俺に述べた。俺はしばし待っていたが3時間待っても返事がない。
「少し遅れる」「少し待ってください」の『少し』は、ビジネス的には
10分~20分ぐらいであろう。譲ったとしても3、40分である。
これは会社組織としておかしな対応だといえる。

俺は再度電話をした。「少しで3時間も待たせるのはおかしい」
「折り返しの連絡をくれる目途は、どれぐらい後なんですか?」と
怒りながら文句を言った。すると、電話口の人物は「30分後」と
約束をした。だが、その30分が経っても電話はかかってこない。
再度、文句の電話を入れたが、今度は「今日中に」とふざけた
対応を後手後手にしてきた。ふつうの会社だとしたらあり得ない。
やはりボウリング業界というのは「殿さま商売」の際たるもので、
それゆえに斜陽となっているのだという思いを深くした。

結局は、俺に「酷い!」と言い放った
副支配人当人が出勤をしたようで電話がかかってきた。

そして、向こうは「酷い!」と叱りつけたことを「取り消し」し、
俺にそのようなことが言える「立場」ではないのに、
そのようなことを言ってしまったということを反省し謝罪してきた。

率直にいってそのまま納得できることではなかったが、
これからもそのボウリング場に通うつもりだったので矛を収めた。

ボウリング殿さま商売の「旗印」ともいえるようなこのセンターでの
俺のフラストレーションは溜まりに溜まっていたのかもしれない。
また、ボウリング場側の殿さま意識の狂った価値観は
まったくもって揺るがないもののようだ。
それが、数か月の後についに爆発をして終焉を迎えることとなる。

出会いの順番

2017-01-14 00:49:24 | 回想録
その店のプロショップにプロボウラーでありドリラーでもある人はいるが、

俺の投球を見たことがあり、相談をする予定のプロボウラーが退職して

たいへんに困ってしまった。



そこで店に電話をして、2日のプロチャレをしていた女性プロボウラーに

ボール購入の相談をお願いしたところ、快諾してくれた。



そしてボール購入相談の約束当日。

まずは、その女性プロにあらためて投げ方を見てもらった。

女性プロは公認ドリラーの資格は持っていないそうで、

ドリラーとの折衝においてアドバイスをくれるということになっていた。

わざわざ時間を割いてくれたことに感謝である。



投げ方について少しアドバイスをもらったり、

この折衝の後に、俺は「スノーボードに行く」ということを話したところ、

何故かノリノリでウインタースポーツについての会話をしていた。

プロチャレの時も感じたのだが、何故かこの人は俺と話す時に距離が近い。

思わず心の中で「この人、近っ!」と叫ぶぐらいだった。

クセなのかとも思ったがそれには理由があった。



ボール購入の相談と折衝がはじまる。

スパンをはかったり、関節の可動域をみたりと、俺としては初経験である。

ドリラーが「何日ぐらいの納品が希望ですか?」と聞いてきたので

「誕生日プレゼントにカノジョからもらうものなので、**日過ぎならば

いつでも良いです」と答えた。すると、何やら女性プロの様子がおかしい。

なんとなく気怠そうであり、うつむいて元気がない感じ。

俺は「どうしたのだろう?」と疑問に思っていたが、いつも堂々としている

タイプの女性ではないので、あまり気にも留めなかった。



ボールについての相談をすすめていくなかで、ふと女性プロが口を開いた。

「いいな~、**さんみたいな優しそうな男の人とつきあうことができる

女の人は・・・」と。俺はハッと気がついた! どうやら、俺に対して

この女性は好意をもってくれていたのだと。「悪いことをしたな~」と思い、

なんとなく気まずい雰囲気になってしまった。



そしてボールの相談が終わり、席を離れたあとに

「私じゃダメ・・ですか?・・・」と聞かれた。

少し間が空いてから、「ごめんね・・・」と俺はこたえた。

正直な事を言えば、カノジョがいなければウェルカムだったかもしれない。

でも、俺はカノジョを裏切ることはできないんだよね。

彼女は「さ~てと、私はプロだから頑張って賞金かせがないとな~!」と

まるで自らに言い聞かせるように言っていたのが印象的だった。

人の定着しない店

2017-01-10 00:24:23 | 回想録
働いている人の入れ替わりの激しい店は、なんらかの問題があることが

多いと、俺の今までの人生経験と見識から思っている。



このボウリング場も本当に入れ替わりが激しかった。



巨漢のオイルマシンなどを担当していた方はやめてしまったようだった。

他にも懇意にしていた方が突然やめたり、亡くなったりしていた。

そして、元日にプロチャレをした男性プロが突然に退職してしまった!



元日の夜に競技会が終わったあとも、常連さんを交えて、
「**さんには、*****のボールをおすすめしようかと思っている」

という話をしていたのに、そのボール購入の直前に突然の退職・・・。

当時はまったく知識のなかった俺は、そのプロはどのボールを俺に

オススメするつもりだったのかわからないままになってしまった。



正直いって「ボール購入の約束をやぶるなよ!」という憤りがあったが、

この店にはなにかしらの問題がいろいろとあるのだろう。

それは今までのことからも透けて見えるものがあるのだが、

その男性プロも、何かの憤りをもちこの店を急遽やめたのかもしれない。

この頃に支配人が変わったと思われるので、それも影響しているのかも。



しばらくたってから、このプロの名前をネット検索したところ、

ちょっと離れた距離にあるボウリング場に専属のプロとしているようだ。

その後、会っていないのだが元気そうでなによりだ。

いつかそのボウリング場をたずね、プレイしてみたいと思うし、

プロチャレがあるのなら、上手くなった俺の実力試しに参加してみたい。