あるボウリング場での2年あまりの出来事

ボウリングへの愛情とボウリング場の未来を憂う気持ちを込めて

はじめてのきょうぎかい

2017-01-07 01:38:29 | 回想録
ボウリングに本気で取り組んでから最初の新年が明けた。



そのボウリング場の専属プロが元日、2日とプロチャレンジをするそうで、

「空いているんで是非参加してください」と頼まれて、はじめて競技会に

出てみることにした。尤も、アベレージ150程度では、ハンデあっても

かなり難しいことは目に見えているので、後々のための場慣れと記念的な

参加であることは言うまでもない。



元日の夜は、男性のプロボウラーで

その店ではスタッフとして働いている人とのプロチャレンジ競技会である。

参加者は10人ちょっととかなり少なめ。



この男性プロボウラーは、レッスンはおこなっていないのだが、

練習で投げているといろいろとアドバイスをくれて、

さらには「いい球筋で投げてますね~」と激励もくれたりしていた。

また、この明けた年には新しい本格的なマイボールの購入を検討しており、

その際にボールを選んだり、相談に乗ってくれる予定になっていた。



記憶では、3ゲームで130点台、100点ちょっと、150点台だった。

順当のビリである。だが、競技会の楽しさも覚えた日であった。



2日の夜は、女性プロボウラーで

以前レッスンでボウリングの基本を教えてくれた人とのプロチャレである。

参加者は30人ぐらいだったと記憶している。



前の日より好調で、160点台を3ゲーム共だして当時としてはまあまあ。

そのプロも、「**さん、すごいですね。始めて数か月でこれはすごい」と

まぁ、お世辞だろうが褒めてくれたことがうれしかった。



それよりも、その女性プロがやたらと俺のいるボックスにとどまっていて

話しかけてくることが気になった。昨年にレッスンを受けてからは、

顔を合わせる機会があれば挨拶と少しの雑談ぐらいはしていたが、

やたらと近い距離で、「どこに住んでいるんですか?」

「有名人でいえば、どんな人がタイプなんですか?」と

ボウリングとは関係のない話題をいろいろとたずねてきて、

なんだかちょっとドキドキしたね。その割にスコアは落ちなかったけど。


なんでこうなってしまったのか!

2017-01-06 01:39:09 | 回想録
今から20年程前のことだが、当時高校生だった俺は友人たちと真夜中に

オールでボウリングをやりにいったことがある。緩い時代のことである。

年齢確認などはなく、高校生の夜遊びがまかり通っていた。



だが、みんなどこかで知る機会があったのだろう。

「右側優先」「隣り合ったレーンが同時に投球するのは禁止」などの

ルール・マナーを守っていた。まぁ、バカ騒ぎはしていたけどね(反省)。



その後、大学生のときもそうだし、社会人になってから今でも

親睦会などでボウリングがおこなわれると、

みんなこのルール・マナーを守っている。

また、これらを知らない人がたまにいた場合には教えているようで、

「ボウリングの基本的なルールやマナーは当たり前のもの」となっている。



だが、若い人達を中心にこの基本的なルール・マナーを知らない人が多い。

おそらく9割方のレジャーボウラーは知らないように見える。



そこでカノジョに、会社の同僚にこの「ルールとマナーを知っているか」

ということをたずねてもらったことがある。20代~40代まで14人に

聞いてくれたのだが、知っているのは40代の二人だけで、

20代と30代は全員が、「はじめて聞いた」とのこと。

つまり86%、上記同様に約9割は知らないのである。

ボウリングをやったことがあるのに、知らない割合も86%ということだ。





でもって一応書くと、



マナー:隣り合ったレーンの同時投球は禁止

その理由:ボウリングは集中力が必要なスポーツであり、集中を乱すから。

その理由:重い球をふりまわすので隣り合った二人が同時に投げると危険。

その理由:同時に投げると、ボールリターンの機械の中で球が詰まる。



それから、



ルール:ファールラインを越えるのは禁止で越えたらゼロ点

その理由:ファールラインの内側にはオイルが塗布されており、

それに乗ると危険だし、そのオイルをアプローチに広げると迷惑をかける。



さらに、



ルール:ボウリングプレイする人、アプローチに上がる人は専用の靴を履く

その理由:アプローチはボウリングにおいてきわめて大事なところ。

その大事な場所を土足や水分で汚すと、転倒要因にもなって危険だから。

ちなみに専用の靴で、トイレに行って、水分をつけてくるのもやめるべき。

トイレに行く際や、ドリンクバーに行くときには土足に履き替えましょう。





どのボウリング場にも、これらの注意書きは書かれている。

だが、どのボウリング場もこれらを知らない人に教えることはないし、

どのボウリング場も守っていない人に注意するということなど皆無である。



ボウリング場とボウリング界全体の怠慢であるとしかいえない現実がある。





レジャーボウラーにとっては、ボウリングは「遊び」だろう。

前記事の「流血事件」の際も、酔っ払いは「俺たちは遊んでるんだ!

金払ってるんだぞ! 自由に遊んでなにが悪い!」と悪態をついたそうだ。

だが、どんな遊びにも、どんなレジャーにもルールとマナーはある。

キャンプだって、バーベキューだって、カラオケにだってそれはある。

それらを守らない・知らない人ばかりになれば、その遊びは滅びるだけだ。

「酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律」が日本にはあるのだが。

2017-01-03 18:29:45 | 回想録
年末年始になると、忘年会がどこでも開かれているものだが、

忘年会の二次会として酔っ払いがボウリング場にくることも少なくない。

そして、酔っ払いとのトラブルはボウリング場でもおきているようだ。



俺が直接見たわけではなく、懇意にしているスタッフから聞いたところ、

酔っぱらい集団があまりにも大騒ぎし、あまりにも傍若無人に振る舞って

いたそうである。ストライクを出すと、エグザイルのようなダンスを集団

パフォーマンスしては、他の客がいるレーンまで渡り歩いていたらしく、

大迷惑この上ないほどのヒドいものだと想像できる。



スタッフも何度か注意をしていたが、酔っ払いを中心とした暴走行為には

歯止めをかけることなどできなかったそうだ。



そんな行為に、マイボウラーがついにブチキレて少数 対 集団のケンカが

勃発して流血騒動となったとか。



「これ以上すると警察を呼びますよ!!」というスタッフの制止によって

なんとか両者は引き下がったそうだが、そのマイボウラーは二度と店には

来ることがなかったそうである。店にも呆れてしまったのだろう。



ボウリングは、「マイルドヤンキー」の代表的な遊び場になっているという

話題をネットで見かけたことがあるが、常日ごろからレジャーボウラーに

マナーとルールを教える事を怠っているボウリング場・ボウリング業界の

害悪がどんどんと広がっているようなことから、こういう事件がおきる。

一時が万事につながるのだ。



こんなスポーツがオリンピック競技なりたいなどおこがましいと思うし、

いつか自らで自らの首を絞めることになることを業界の人は無視している。

殿さま商売のお姫さま?

2017-01-02 22:29:06 | 回想録
たまに見かけるフロント担当を主にしている女性スタッフがいた。

バイトだったのか(?)、土日ぐらいしか俺は見かけることがなかったが

どちらかというと若く美形といえる容姿だったと記憶している。



クールな雰囲気だったので、特に雑談をしたこともなかったが、

あるとき、ものすごい大人数の団体さんがはいっていて、

ボウリング場の入口付近も混乱状態になっている日があり、

スタッフは必至でそれらを捌いていた。珍しく番号の札票を渡されては

順番にレーン空きの呼び出しが来るまで待つという事態になっていた。



その番号札を渡された際に、団体客がうるさくて女性スタッフの説明が

聞こえなかった。そのために俺はその説明を聞き返したのだが、

なにを思ったのか、その女性スタッフがキレ気味に「待ってくださいと

今いったでしょ!!」と大声かつ睨みながら言い返してきたのだ。



俺は困惑した。そして怒りを感じた。



確かにあまりにも混んでいてたいへんだったのかもしれないが、

何故にキレられなくてはいけないのかわからないし、

俺がコイツに怒られるような筋合いなどまったくない立場と状況である。



俺はその女性スタッフを呼び止めて文句を言い、上司をだしてもらった。

出てきた上司は若い男だったが、はじめて会う当時の支配人だった。



支配人は女性スタッフに対して状況の詰問を急遽おこない、

私との間を「伝書鳩」のようにしていたが、

最終的には「何ら問題をおこしていないお客様に大声を出してしまった

ということは落ち度であり、その教育ができなかった私の落ち度です」

と謝罪をしてくれた。いろいろと不満ではあったが、俺は矛をおさめた。



この女性スタッフが「キレた」のはさすがに店でも問題視されたようで、

顔見知りのスタッフや副支配人、スタッフのように働いている専属プロ

などがそれから1週間ぐらいは次々と謝りにきてくれた。



そして、その女性スタッフはひっそりと見なくなった。やめたのだろう。



他のサービス業などでは見かけることがない特殊な事件だったといえる。

俺もかなり驚いた。これもボウリング場ならではの「問題」だったと思う。

感謝している人達

2016-12-29 22:19:58 | 回想録
多い時には週5回通い、その度3~7ゲームぐらいのプレイをしており、

そんな練習の成果もあって、アベレージは150点台に達していた。

ボウリング場のスタッフ曰く、「レジャーボウラーの域を脱しましたね」

という持論(?)を唱え、俺にはそれが「激励」に聞こえた。

古参のスタッフらしきこの人からは随分といろいろなアドバイスを受け、

それらには今でも大いに役立っていることがある。

この方は、ボウリングを愛しており、スタッフチャレンジも開いている

それなりの腕前のようで、現在でもボウリングに対する意識姿勢などを

尊敬している。長らく会ってはいないが、今もそれは変わらないだろう。



この頃つかっていたのは、安いマイボール。

本来は「スペアボール」につかわれるものだが、まだまだストレートで

コントロールの練習をしている時期だったので、これで十分であった。



だが、さらなる上達を目指して、このボウリング場に専属している

女性プロボウラーのレッスンをうけることにした。

レッスンは日中しかおこなわれていないので、会社の有給休暇を使って

たまに参加するぐらいであったし、このプロは人気があって

レッスン受講者が多く、アドバイスを受ける回数も少ないのだが、

今現在でも役立っている基本を教えてもらったと思っている。

活躍しているのをメディアで見ては今も応援している。



その他にも、若くてキビキビしている男性の仕事ができるスタッフや、

巨漢のマメにボウラーを気遣った整備をしてくれるスタッフなど

この頃になると仲良くなった方々もボウリング場にたくさんいた。



巨漢の方はある時からみなくなってしまった。

何等かの理由で退職したのかもしれない。

疲れのとれる温泉施設を教えてもらったこともあったな。

また、そのボウリング場での重職らしき地位にいた方が急死している。

いろいろと話せる方だった。この場を借りて合掌瞑目。