新星空の友

海王星の衛星、トリトンの公転周期確認写真を撮影して測定しました

 2回に亘って太陽系最遠の海王星の衛星、トリトンの公転周期確認写真を撮影して測定しました。
 12月9日晴れ時々薄曇り。12/3に1回目のトリトンの公転周期確認写真を撮影し、本日(12/9)2回目の確認写真を撮影しました。
 前日(12/8)にも撮影しましたが、薄雲が掛かってうまく撮影できず失敗しました。
 本日(12/9)も海王星が南中前に20cmドブソニアン望遠鏡を庭へ出して準備しましたが、曇ってきてあきらめて早めに片付けました。
 ところが、片付けて10分少しで急に晴れてきて、再度ドブソニアン望遠鏡を準備し直して撮影することにしました。
 このチャンスを逃してはいけないという思いで撮影に挑戦しました。
 海王星の南中時刻は少し過ぎましたが、何とか撮影できました。 
 動画カメラの傾きは上が真北になるように角度を微調整してあります。
 次にトリトンが写っているか確認するため、庭でパソコンをステライメージ9ソフトへ切り替えてソフト現像処理して確認しました。
 レベル調整を上げていきますと、トリトンが浮き出てきました。
 撮影成功です。
 後でソフト現像処理して、6日前に撮影した写真と今回の写真からトリトンの公転角度を測定します。
 ネット情報ではトリトンの公転周期は5.877日ですから、ほぼ1周していると思われます。
 夜、ソフト現像処理しました。
 6日前と今回の写真を見比べますと、トリトンはほとんど同じ位置角に写っています。
 角度360度を5.9979日で海王星を反時計回りで公転したことになります。

 その結果、トリトンの公転周期は実測約6.0日となりました。

 ネット情報値5.877日と大体一致しました。初めて自分で惑星の衛星の公転周期を測定しました。
 今回の撮影と測定で天文学を少しだけかじった気がします。
 撮影だけでなく、こういう天体写真の利用方法もあるということですね。

 公転周期確認用の撮影した写真2コマ(12/3の写真含む)を添付します。

 トリトンが海王星の周りを公転している証拠写真は11/28ブログの写真(11/27撮影)を参照下さい。

①12/3の海王星と衛星トリトン

2022年12月3日18時39分~41分
露出0.3秒×100/200フレーム×3コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN350
動画撮影 ステライメージ9(画像復元無)
トリミング自宅 気温7℃ ※キャプチャエリア544×548

②12/9の海王星と衛星トリトン

2022年12月9日18時36分~38分
露出0.3秒×50/100フレーム×5コマ 気温9℃
他データは①と同じ


 
 


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