新星空の友

シリウス伴星の角距離を実測してみました

 20cmドブソニアン望遠鏡で撮影した写真からシリウス伴星の角距離を実測してみました。
 3月9日曇り時々晴れ。2022年のシリウス伴星の角距離は公称値11.3秒だそうですが、本当にそうなのか自分の撮影した写真を使って実測することにしました。
 約2万5千年で主星を公転しているリゲル伴星の角距離の公称値9.5秒を基準にして測定します。
 リゲル伴星とシリウス伴星は動画の同じ拡大率(キャプチャエリア544×548)で撮像して同じ拡大率でトリミングして写真にしてありますので、ものさしで測長します。
 実際に測長しようとしますと、シリウス主星の写真は丸でなくてギザギザ形状ですので、円の中心は斜鏡金具の回折像(十文字)の交点を中心としてシリウス伴星の中心との寸法をものさしで測長しました。
 リゲル伴星と主星の中心間寸法も測長しました。尚、リゲル主星の写真は丸形状に近いですから、そのまま測長しました。
 基準とするリゲル伴星と主星の中心間寸法とシリウス伴星と主星間寸法を比例計算してシリウス伴星の角距離を求めました。
 撮影日の異なるシリウス伴星の写真3コマを使って測長しました。

 その結果、今年2022年)のシリウス伴星の角距離(実測)は測定誤差を含めて、角度で11.3±0.04秒でした。
 私の実測結果は公称値11.3秒と大体一致しました。実際と公称値(天体計算値)は合っていることが判りました。

 今度はシリウス伴星の位置角を実際の撮影写真を使って、公称値64.1度と同じかどうか実測して確認しようと思います。
 写真の南北を正確に合わせるため、伴星が斜鏡金具の回折像(十文字)と重なりますが、シリウス南中時に撮像することにします。写真を角度補正しますと、測定誤差が大きくなりますから、直接実測できるようにします。

 シリウス伴星の撮影以外に角距離、位置角の公称値(天体計算値)の検証も星空の楽しみの一つかと思います。





 


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