続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「マイスモールランド」(2022/バンダイナムコアーツ)

《在日クルド人の少女が、在留資格を失ったことをきっかけに自身の居場所に葛藤する姿を描いた社会派ドラマ。是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」の若手監督・川和田恵真が商業映画デビューを果たし、自ら書き上げた脚本を基に映画化した。自身も5カ国のマルチルーツを持つモデルの嵐莉菜が映画初出演にして主演を務め、「MOTHER マザー」の奥平大兼が共演。2022年・第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に出品され、アムネスティ国際映画賞スペシャルメンションを贈られた。》

これはウクライナからの難民を受け入れ態勢にある今の日本にはタイムリーすぎるというか、祖国があって居場所があると言うことがいかに幸せなことなのか思い知らされる作品だった。

だけでなく、クルド人だけど日本で育って17歳になるサーリャ役の嵐莉菜ちゃんの透明感のある美しさと、バイト先で知り合って、何の下心もなくよき理解者になってくれる聡太役の奥平大兼くんの素朴なたたずまいが化学反応を起こしたような、みずみずしい青春映画としても見ごたえがあった。

サーリャの家族は全て嵐莉菜ちゃんの実の家族とわかって驚いたけどだからこその自然な雰囲気も説得力があって良かった。

奥平大兼くんはどこかで見たことがあると思ったら「MOTHER マザー」で長澤まさみちゃんの息子を演じていたあの子だったんですね!
これが初出演の嵐莉菜ちゃん、1991年生まれという川和田恵真監督など、これからを期待したい新鮮さもあって充実の114分だった。

☆あらすじ☆
クルド人の家族とともに故郷を逃れ、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ。現在は埼玉県の高校に通い、同世代の日本人と変わらない生活を送っている。大学進学資金を貯めるためアルバイトを始めた彼女は、東京の高校に通う聡太と出会い、親交を深めていく。そんなある日、難民申請が不認定となり、一家が在留資格を失ったことでサーリャの日常は一変する。
※映画.comより

キャスト
嵐莉菜
奥平大兼
アラシ・カーフィザデー
リリ・カーフィザデー
リオン・カーフィザデー
韓英恵
吉田ウーロン太
板橋駿谷
田村健太郎
池田良
サヘル・ローズ
藤井隆
池脇千鶴
平泉成

監督
川和田恵真

114分

G

T・ジョイPRINCE品川2 19:05〜観客10人程/190席





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