続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「団地」(2016/キノフィルムズ)

《『北のカナリアたち』『人類資金』の阪本順治監督が、『顔』以来16年ぶりに藤山直美とタッグを組み、団地を舞台に描く人間ドラマで、藤山扮する主婦・ヒナ子と、岸部一徳扮するヒナ子の夫、斎藤工扮するヒナ子の家を出入りする謎の男の3人にまつわる不可解な噂と驚くべき真相を描く。団地の住人役に宅間孝行、竹内都子、濱田マリらが出演。》

まずは平日のスバル座にしては観客が多くてビックリしたけど、昭和な雰囲気の団地模様と、自由席のスバル座の雰囲気がなんとなく合っていて、絶えず聞こえる観客の笑い声も心地よかった。

肝心の内容の方も、阪本順治監督がアテ書きでキャラクターを造ったという藤山直美さんと岸部一徳さんの掛け合いが素晴らしくて、最初から一気に引き込まれた。

「高台家の人々」でもテレパスな青年役がハマっている斎藤工さんがこちらではさらに不思議な青年役を好演、どんな役かは観てのお楽しみ、笑いながらも終わってみれば、喪失と再生の物語で、深いものがあった。

このところ阪本順治監督作品は少し肌に合わないところがあったけど、こんな作品ならもっと観てみたいかも、監督の死生観を垣間見ることができたのも収穫だった。

ストーリー
山下ヒナ子と夫の清治は2年前に団地に越してきた。ヒナ子はパートへ出かけ、清治は毎日散歩ばかりしている。ところが最近、清治の姿を見かけなくなり、住人たちの間には様々な噂が飛び交った。さらにヒナ子の家にスーツ姿の若い男が出入りするようになり……


103分

監督
阪本順治

出演
藤山直美
岸部一徳
大楠道代
石橋蓮司
斎藤工
冨浦智嗣
竹内都子
濱田マリ
原田麻由
滝裕可里
宅間孝行
小笠原弘晃
三浦誠己
麿赤兒

有楽町スバル座14:45~観客4割程/270席




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