《『岬の兄妹』で国内外から注目を浴びた、片山慎三監督がメガホンを取った、商業映画デビューとなるサスペンス作品。指名手配犯を見つけた直後に謎の失踪を遂げた父親と、平穏な暮らしを壊された娘が抱える苦悩、そして指名手配犯の正体を描く。『はるヲうるひと』の佐藤二朗が主演を務める。共演に伊東蒼、清水尋也、森田望智、石井正太朗ら。》
「空白」で古田新太さん演じる主人公の娘役で好演も記憶に新しい伊東蒼ちゃん、「はるヲうるひと」での凶暴な長男の哲雄役がこれもまだ鮮明に記憶にある佐藤二朗さんに加えて、朝ドラやとなりのチカラで最近大注目の清水尋也くんの3人が集まっての化学反応が凄かったというか、選択死(?)など題材的にも衝撃的で強烈な印象の作品だった。
これが長編映画第2作目になる片山慎三監督の第1作目があの衝撃的な内容だった「岬の兄妹」というのも納得、“ふるえながら生きていけ”のコピーがそのままこちらにも使えそうというか、部屋の様子や人物造形など匂い立つようなリアルさは韓国映画に通じるものがあるかも。
ヒューマントラストシネマ有楽町での上映は木曜日で終わりなので間に合ってよかった。
あらすじ
中学生の楓は、下町で平穏に暮らしていた。ある日、“指名手配犯を見つけた”と言う父親に彼女は取り合わなかったが、翌朝、父親は姿を消した。父親を探す楓に、警察は対応してくれない。それでも探し続ける彼女の前に、父親になりすました指名手配犯が現れる。
123分
PG12
監督
片山慎三
キャスト
佐藤二朗
伊東蒼
清水尋也
森田望智
石井正太朗
松岡依都美
成嶋瞳子
品川徹
ヒューマントラストシネマ有楽町1 18:55~観客50人程/161席