祖国アイルランドか自由の国アメリカか、家族か恋人か、見方によっては罪作りな女性とも思えるような揺れるヒロインを演じたシアーシャ・ローナンの吸い込まれそうな澄んだ瞳や、その時々の心情や気持ちを表した衣装も印象的で、1950年代のアイルランドやニューヨークの様子も見どころだった。
シリアスな内容ながら、同郷の女性たちとの寮生活の描写などに笑いも散りばめられているのもよかった、運命的な出会いとなるイタリア人男性を演じたエモリー・コーエンも要チェック。
以前働いていた食品店の口うるさくて偏見だらけの店主の余計な口出しが、結果的には自分を失いかけていたヒロインを未来へ押し出していくことになるところも味わい深いものがあった。
ストーリー
アイルランドで暮らすエイリシュは、姉とは対照的に大人しく目立たない存在だった。エイリシュは姉の勧めでニューヨークへ渡るが、仕事も人間関係も上手くいかずホームシックに陥る。そんな時、エイリシュはイタリア系移民のトニーと出会い、恋に落ちる。
原題 BROOKLYN
112分
監督
ジョン・クローリー
出演
シアーシャ・ローナン
ドーナル・グリーソン
エモリー・コーエン
ジム・ブロードベント
ジュリー・ウォルターズ
TOHOシネマズシャンテ2 18:30~観客6割程/202席
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