続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「二百三高地」(1980/東映東京」

?《日露戦争最大の激戦地となった旅順の二百三高地の攻防戦を中心とした戦争スペクタクルで、今世紀初頭、近代化したとは言え、列強諸国に比べ遅れをとる日本が、超大国ロシアに何故戦争を挑んだのか。そして、その戦争を背景に、政府、軍、民間といった様々な階級の人々がいかに生きたかを描く。脚本は「仁義なき戦い」シリーズの笠原和夫、監督は「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士」の舛田利雄、撮影は「トラック野郎 突撃一番星」の飯村雅彦がそれぞれ担当。》

これは公開当時に観た記憶はあるものの、基本、歴史音痴だし、超大作のオールスター映画ということで変に構えていたところもあったので、40年経った今観てみると、森繁久弥さんや丹波哲郎さん、三船敏郎さんなど大物俳優さんたちの、今の俳優さんとはまたは違う種類のオーラにただただ圧倒されただけでなく、他の俳優さんたちも、そういえばこんな人がいた、あんな人がいたと昔の記憶が蘇って感慨深いものがあった。

正直なところ、最初のうちは最新映像技術を駆使した今の戦争映画と比べてしまっていたけど、観ているうちにそんな技術的なことを超えた力強い反戦メッセージにどんどん引き込まれてしまった、夏目雅子さんの儚げな美しさ、さだまさしさんの主題歌の歌詞の奥深さを味わえただけでも観てよかった。

あらすじ
十九世紀末。ロシアの南下政策は満州からさらに朝鮮にまで及び、朝鮮半島の支配権を目指す誕生間もない明治維新政府の意図と真っ向から衝突した。開戦か外交による妥協か、国内では激論がうずまいていた。軍事力、経済力ともに弱小な日本にとってロシアは敵にするには強大すぎた。しかし、幾度となく開かれる元老閣僚会議で、次第に開戦論がたかまっていくがロシアの強大さを熟知している伊藤博文は戦争回避を主張していた …


監督
舛田利雄

キャスト
仲代達矢
あおい輝彦
新沼謙治
夏目雅子
丹波哲郎
湯原昌幸
佐藤允
永島敏行
長谷川明男
稲葉義男
野際陽子
浜田晃
矢吹二朗
三船敏郎

丸の内TOEI2 15:05~観客10人程/350席


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