続・とりあえずの映画鑑賞メモ

いま ここにある風景(2006カナダ)

“これは《地球の壊されかた》か、それとも《人類繁栄の足あと》か…?”

今日もなんとかハシゴできそうなので雑用をとっとと片付けて、恵比寿に向かいました

これは、“「不都合な真実」「ダーウィンの悪魔」「いのちの食べかた」につづく、私たちが今生きている世界についての衝撃のドキュメンタリー”ということで、導入部は「いのちの食べかた」に近いかも、何の説明もなしに延々と映し出される工場の広いこと、そこで働く人間の多いこと…そこはアイロンを組み立てる工場だと徐々にわかるわけですが、続いて映し出される映像の数々にも圧倒されっぱなしでした、電子機器のゴミの山、三峡ダムの瓦礫の山、急成長の上海のビルの群れ…そして、“自然破壊は自己破壊である”というナレーションが印象的で、これは中国というより世界が抱える問題なんですよね、中国製品をどうのこうのと“上から目線”で語りながら自らは楽して生きている自分が恥ずかしくなってしまいました。

そして、“エドワード・バーティンスキー監督は巨大工場や採石場、廃棄物処分場といった人類の営みである産業そのものの風景を撮り続け、世界的な評価を得るカナダ人写真家で、グローバル化経済の中、世界でもっとも急速な発展を遂げている中国を訪れ、産業化の下に想像を絶するスケールで姿を変えていく風景を写真に収めていく旅に密着、彼の活動を伝えると共に、彼が写真として捉えた風景を、映画のフィルターを通して映像化した”というだけあって切り取られた映像がまた息をほど美しくて驚きました。

ちょっと引用ばかり長くなってしまいましたが、この時期だからこそ多くの人に観てもらいたい作品かも

原題:MANUFACTURED LANDSCAPES

東京都写真美術館ホール17:00~観客40人程/190席
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