続・とりあえずの映画鑑賞メモ

「判決、ふたつの希望」(2017レバノン=仏/ロングライド)

《中東レバノンの作品としては初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた社会派エンタテインメント。人種も宗教も異なるふたりの男が、ある侮辱的な発言をきっかけに対立。それが裁判沙汰となり、ついには国家を二分する政治問題として騒乱を引き起こしていくさまを描く。民族対立や紛争の歴史をも背景にしたエモーショナルな人間ドラマ。》

これは珍しいレバノンの映画だけど、あまり知ることのできない今のレバノンのお国事情や過去の歴史を垣間見ながら、どこの国の誰にでも起こりえる、些細な口論からの怒りの納めどころや謝罪の大切さなどが描かれていて面白かった、単調になりがちな法廷劇なのに最後まで目を離せないテンポよさにも脱帽、ラストシーンも含めて今のところ、今年観た映画の中ではダントツかも!

余談だけど、昔、会社勤めをしていた頃のある出来事がきっかけで、誰かが自分のしたことについて怒っていたら、“是非はともかくまず謝る”ことを信条にしている自分としては、これからも自戒をこめてその考えを大切にしたいと思わされる作品だった。

あらすじ
レバノンの首都ベイルート。キリスト教徒のトニーとパレスチナ難民のヤーセルとの間にささいな口論が勃発。ある侮辱的な言動をきっかけに法廷へと持ち込まれる。さらにこの衝突をメディアが大々的に報じたことから、事態は国全土を震撼させる騒乱へと発展し……


原題 L'INSULTE

113分

監督
ジアド・ドゥエイリ

キャスト
アデル・カラム
リタ・ハーエク
カメル・エル=バシャ
クリスティーン・シュウェイリー
カミール・サラーメ
ディヤマン・アブー・アッブード

TOHOシネマズシャンテ1 19:00~観客7割程/225席





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